自動車税を電子決済サービス『PayPay』で支払うと、お得になるというのは本当なのでしょうか?各都道府県での対応状況や支払いの手順、PayPayで支払うときの注意点を解説します。ポイントが還元されるのかも見ていきましょう。
自動車税はPayPay払いに対応してる?
自動車税は、現金やクレジットカードだけでなく『PayPay』による支払いにも対応しています。PayPay払いとは、どのような支払い方法なのでしょうか?
PayPay払いとは?
PayPay払いとは、電子決済サービス『PayPay』を利用した支払い方法です。『QRコード』または『バーコード』を読み取る(お店で読み取ってもらう)ことで、スマホ上で決済が完結します。
キャッシュレスで支払いが完了するため、現金を用意する必要がなく、お店でスムーズに・お家に居ながら決済完了するのがメリットです。
支払いをするためには、あらかじめPayPayアプリをダウンロードし、PayPayにチャージ(入金)しておく必要があります。
運営元は『PayPay株式会社』で、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社が共同出資して設立された会社です。
44都府県で支払いが可能
2022年3月時点で、自動車税のPayPay払いに対応しているのは、北海道・秋田県・山形県を除く『44都府県』です。
残す3県も、2022年6月には対応予定となっているため、エリアによって使えないという問題はもうすぐ解消されます。
自動車税はもちろん、電気・ガスといった各種公共料金もPayPayでの支払いができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
参考:公共料金がPayPay残高で支払い可能に! – キャッシュレス決済のPayPay
参考:PayPay請求書払い – キャッシュレス決済のPayPay
PayPayステップにカウントされる
これまで、自動車税をPayPayで支払うと、1ポイント1円として使える『PayPayボーナスの還元』が行われていたことから、「現金で払うよりもPayPayで払うとお得!」という声が聞かれました。
しかし、2022年4月1日より、PayPayの還元対象やルールが変更されています。
4月1日からは名称が『PayPayボーナス』から『PayPayポイント』に変わり、『自動車税を含む請求書払い』はPayPayポイント還元の『対象外』となるのです。
ただし、自動車税の支払いは『PayPayステップ』の金額・回数のカウントに含まれます。PayPayステップとは、条件の達成状況によって利用金額の0.5~1.5%が還元されるサービスです。
ほかの達成条件とうまく組み合わせることで、還元率アップを目指すことができるでしょう。
PayPayを使った自動車税の支払い方法
PayPayを使って自動車税を支払うには、アプリのインストールが必要です。基本的な支払い方法の手順や、残高が不足しているときの入金方法を見ていきましょう。
納税通知書のバーコードをスキャン
PayPayで自動車税を支払うには、まず『自動車税の納税通知書』を準備しましょう。次に、PayPayを起動してホーム画面の『スキャン』を選択すると、バーコード読み取り画面が開きます。
納税通知書のバーコードにスマホをかざして読み取ると、金額が表示されます。納税通知書の納税額と合っているか確認したら、支払いに進みましょう。
残高が不足している場合はチャージ
自動車税のPayPay払いは『PayPay残高』を使用して行います。あらかじめ、納税額に足りる分の金額を入金(チャージ)しておくとスムーズです。
PayPayへのチャージは、複数の方法があります。現金でのチャージは『銀行口座を登録する方法』と『セブン銀行ATMまたは、ローソン銀行ATMから入金』する方法の2通りです。
クレジットカードからのチャージは、本人認証サービスに登録済みの『PayPayカード』『ヤフーカード』のみ対応しています。
また、ソフトバンク・ワイモバイルを契約している場合は、電話料金と合わせて支払う『ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い』も利用できます。
参考:PayPay残高にチャージする – キャッシュレス決済のPayPay
PayPay払いの注意点
PayPay払いをする前に、決済方法や納税証明書の扱いについても確認しておきましょう。特に、車検で納税証明書が必要となる場合は注意が必要です。
クレジットカードからの直接支払い・チャージはできない
自動車税をPayPayで支払うときの注意点として、決済方法が『PayPay残高からの支払いのみ』であることが挙げられます。ひも付けしているクレジットカード経由でPayPay払いすることはできないため、注意が必要です。
中には「クレジットカードからPayPay残高へチャージしたい」と思う人もいることでしょう。
以前まではPayPayカード・ヤフーカードを本人認証サービスに登録していれば、PayPay残高へのチャージが可能でしたが、現在は新規の登録ができなくなっているため、実質クレジットカードからのチャージはできないようです。
なお、すでにPayPayカード・ヤフーカードを登録している場合は、引き続き利用可能です。
参考:クレジットカードでチャージしたい – PayPay ヘルプ
納税証明書の発行は手続きが必要
PayPay払いで自動車税の支払いをすると、店舗や金融機関に出向くことなく支払いが完了します。しかし、PayPayでは『納税証明書の発行』ができません。
そのため、PayPay払いをした場合に納税証明書がどうなるのかは、あらかじめ各自治体に確認しておきましょう。東京都の場合、納税から概ね10日後から手続きができます。
参考:請求書払いについて – PayPay ヘルプ
参考:納税証明Q&A | 東京都主税局
車検は納税証明書なしで受けられるケースも
これまで『納税証明書』は、車検時に提示する必要がありました。しかし近年は、納税確認の電子化によって省略できるケースもあります。
ただし、納税の確認が電子上でできるようになるのは、支払いから一定期間が経過してからです。状況によっては数週間~1カ月ほどかかることもあるため、納税直後に車検を受ける予定がある人は注意が必要です。
自治体によっては、紙の納税証明書を別途発行してもらえますが、多少のタイムラグがあったり手続きが必要となったりします。
参考:クレジットカードやペイジー、モバイルレジ、スマートフォン決済(PayPay・LINE Pay)で納付をした場合に、車検用納税証明書はどうなりますか。/千葉県
構成/編集部