仕事のお供にブラックコーヒーを選ぶビジネスパーソンは多いのではないだろうか。缶やペットボトルコーヒーの魅力は何と言ってもその手軽さにある。在宅勤務でも意外と自分でコーヒーを淹れるほど時間に余裕がなく、自宅近くの自動販売機やコンビニで手に取る一本が仕事の“相棒”になる。そんな私たちに向けて、ジョージアが“本当にうまいブラックコーヒー”を、しかも3種類も発売したというので、さっそく専門家にアドバイスをもらいながら自分に合った一本を探してみた。
ジョージアから3種類のブラックコーヒーが新発売
2022年2月21日、ジョージアより3種類のブラックコーヒーが発売された。ラインナップは次の通りだ。
・淹れたてのような豊かな香りとコク深い味が特徴の「ジョージア 香るブラック」
・いつでもどこでも凝縮したコクを味わえる「ジョージア ショット&ブレイク ブラック」
・コクとキレが持ち味の「ジョージア ブラック」
左から「ジョージア ブラック無糖」「ジョージア 香るブラック」
「ジョージア ショット&ブレイク ブラック」
「専門家の私ですら思わずにやけてしまった」
まずは、これらの新商品を専門家にテイスティングをお願いすることにした。飲料専門家・江沢貴弘さんに3つの新商品を託したところ、「これは決してお世辞ではないのですが……」と前置きした上で、こう解説してくれた。
【PROFILE】江沢貴弘(えざわ・たかひろ)。日本ドリンク協会理事。食の専門学校L’ecole Vantanのカリキュラム監修や講師を務める。飲料食品企業の技術指導・商品開発も行う。”あらゆる飲料の疑問を解決する”「飲料専門家」。
「正直、驚きましたね。はじめに『ジョージア 香るブラック』を手に取ったのですが、ふたを開けようと横にひねった際に、まだ開栓しきっていないにも関わらずふわっと香りが広がってきたんです。それはまさしくコーヒーを抽出している最中の香りでした。これには思わず頬が緩んでしまいました。
コーヒーは飲料の中でも“香り”がテイストに大きな影響を与えるとされています。しかしそのアロマは揮発性であるため抽出し閉じ込めるのが難しい。そうした理由から従来の缶やペットボトルコーヒーでは感じることが難しかったコーヒーの香りを、今回の製品ではしっかりと感じられました。
ぜひとも皆さんには、開栓する際の香りのキャッチすることを意識してほしい。そうすれば缶・ペットボトルコーヒーを飲んだことがある人であれば必ずこれまでのブラックコーヒーとは違うんだなという事に気付くはずです」
江沢さんの解説通り、ジョージアの新製品たちには“アロマ”に関する新技術が使われている。それが“ダブルアロマ密封技術”だ。
コーヒー豆を粉砕した時に生まれる香りを揮発する前に閉じ込める「挽きたてアロマ製法」とコーヒー豆を水蒸気に接触させて生じるアロマを回収する「水蒸気蒸留アロマ技術」により、コーヒーを楽しむ2大アロマである「挽きたての香り」と「淹れたてのような香り」を缶・ペットボトルコーヒーに閉じ込めることに成功している。
『香るブラック』は“香りの余韻”を楽しみたい時に
DIME編集部のコーヒー好き編集チバと筆者は、江沢さんにそれぞれのブラックコーヒー製品の違いを聞きながら自分に合った1本を見つけるべくアドバイスをもらうことにした。
江沢さん:『香るブラック』は他の2本に比べて“ヘッド”と呼ばれる缶の上部の空間がありますよね。ここにアロマが詰まっているので、フタを開けた時により香りを楽しむことができますね。
編集チバ:ほろ苦さだけでなく少し甘い香りもしますね。ビターチョコレートのような香りです。
江沢さん: 鋭いですね。「香りブラック」にはバランスの取れたブラジル豆の他に、グアテマラ豆をブレンドする事でフルーティな酸味が加わり苦味との均整が取れています。両地域の特徴でもあるナッツを思わせるテイストが重なる事で全体バランスが向上しているんです。まさにビターチョコレートのようと形容出来る香りです。
筆者:一口飲んでからも香りが残るのがいいですね。私は最近、オンラインでの打ち合わせや企画会議が多い。長時間にもなると疲れてきて新しいアイデアが出てこなくなる……そんな悩みも多かったのですが、そんなときに『香るブラック』をお供にすればリラックスもできるし、心地よい香りが新しいアイデアを生み出すきっかけになるかもしれませんね。
江沢さん:それはいいですね。一口飲んでから呼吸をするといい香りが戻ってくるでしょう。この「香りの余韻」は大きな魅力です。香りの延長線上で何かを楽しむことができる。仕事だけでなく、趣味やながら作業にもぴったりでしょう。“その時間を楽しみたいとき”に飲む一本にすることで、香りの余韻を楽しみながら最高の時間を作り上げることができるのではないでしょうか。
一瞬でオン・オフの切り替えをしたい時には『ショット&ブレイク ブラック』
編集チバ:僕は在宅勤務と出社が半々くらいなんですが、仕事のメリハリをつけるのが苦手です。特に出社する日は編集長と大事な会議をすることが多いので、会議前にスパッとスイッチを入れたい。
江沢さん:それでしたら『ショット&ブレイク ブラック』がいいでしょう。場所を選ばない小型ペットボトルなのでどこでも好きなタイミングで飲むことができるのですが、理由はそれだけではありません。 “一口でも満足感がある”というのがポイントです。
筆者:どういうことでしょうか?
江沢さん:『ショット&ブレイク ブラック』に使用されているベトナム豆は “コク”をよりダイレクトに感じることのできる品種になります。会議の前にやる気を出したい時や一瞬でシャキッとしたいシーンには最適かもしれません。
●「ブラック」はコーヒーブレイクに最適な一本
江沢さん:一方で、コーヒーブレイクという言葉もあるようにコーヒーを飲みながら小休憩をするというシチュエーションはまだまだ多いと思います。そんな時は『ジョージア ブラック』がおすすめです。従来の缶コーヒーに比べはるかに香りが豊かです。特に飲んだ後に口から鼻に抜ける香りは良質なカカオのよう。キレはありつつも優しい余韻を感じられます。
編集チバ:確かに。舌触りもなめらかですね。
江沢さん:そうなんです。気持ちの良い余韻が残り飲みごたえもあって、ショート缶の大きさでも十分に満足できるテイストになっています。缶を開けてから飲みきるまでのその短い休憩のシーンも大切にしたい人にぜひ飲んでほしい。
編集チバ:なるほど! 『ショット&ブレイク ブラック』とは違い、小休憩のお供にぴったりですね。
江沢さんの解説を聞きながらそれぞれの味わいや香りを楽しむ編集チバと筆者
“自分にとってのベストの一本”を見つけられる時代に
江沢さんは次のようにまとめてくれた。
「昨今の健康志向もありカロリーゼロで血糖値を上げずに気分をリフレッシュできるブラックコーヒーの需要は高まっています。そうした中、今回、多様なスタイルのブラックコーヒーを3種類も発売しているのは飲み手のライフスタイルを意識してくれているからだと思います。
同じブラックコーヒーでも飲まれるシチュエーションによって味、香り、舌触り、内容量、容器などが選べるのは大きな魅力です。“なんとなくの一本”ではなくその時々の“自分にとってのベストの一本”を缶・ペットボトルコーヒーでも見つけられるようになったのは非常に嬉しいことですね」
●商品紹介
『ジョージア 香るブラック』
サイズ:260ml/290ml/400ml
価格:112円/130円/140円 ※すべて税別
『ジョージア ショット&ブレイク ブラック』
サイズ:195ml
価格:125円(税別)
『ジョージア ブラック』
価格:185g/115円(税別) 170g/100円(税込、自販機専用)
取材・文/峯 亮佑 撮影/藤岡雅樹(製品、編集部カット)