猫の切れ痔、飼い主ができることとできないこと
切れ痔になりやすい人がいる。
同じく、切れ痔になりやすい猫ってのもいる。
切れ痔というのは文字通り、肛門の皮膚が切れてしまうという症状。
裂肛ともいう。
その症状は排便時に少量の出血が見られるというもので、人の場合も猫の場合も、ある程度の痛みが生じる。
生涯切れ痔と無縁な猫もいれば、よく切れ痔になってしまう猫もいる。
今回は、猫の切れ痔についての話をしていきたい。
我が家にもいる!切れ痔猫
うちでは現在3頭の猫を飼っているが、そのうち一番体が大きい個体が切れ痔持ちだ。
排便の際に、酷いときは確認しただけでもおおよそ3割の頻度で便の表面に少量の血液が付着していた。
はじめて見たときはびっくりしたものだ。
あわててこの猫をキャリーに入れ、便を袋詰めにして動物病院に駆け込んだ。
その際、便を観察してもらったが、あくまでも表面にしか血液が付着しておらず、猫の検査もしたが内臓系の疾患もみとめられなかったので、切れ痔だと診断された。
このとき獣医さんは「まあ、寒い時期とか便秘になると人と一緒で猫も切れ痔になるんだよ」とおっしゃっていた。
正直、安堵した。
それからもしばしば便に血液が付着することはあったんだけど、最近はその頻度も下がっている。
家庭でできる切れ痔猫対策!
人の場合、切れ痔の主な原因は便秘などから来る硬い便の排せつの際の裂肛ということはしばしばある。
うちの場合もそういうことがあるのかもしれないと思い、まずは切れ痔猫のお腹を優しくマッサージするなどの小手先の工夫に頼ってみた。
それだけではさすがにアレなので、切れ痔になりやすい猫に対してカリカリと共にウェットフードを多めにあたえることに。
消化の良いものをできるだけ摂取させ、排せつの際に負担を軽減させてみた。
それと、元々当該猫は他の猫に比べてあまり水を飲まない性質だった。
そこでうさぎ用の給水器を僕が手にして、顔の前に持っていき、水をその都度飲んでもらうような習慣をつけてみた。
これで今までより水を多く飲むようになった。
このような工夫を経て、切れ痔猫の便に血液が付着するという事態はかなり減ってきている。
マッサージは多分気休めなんだろうけど、やっぱり食べ物と水分って大事なんだろうなぁ。
おわりに
ペットの疾患については、素人では基本対応できないことばかり。
水分を多めにあたえることや、ウェットフードをあたえるなんてことを先ほど書いたけど、これも実のところ獣医さんの指示に従ったまでのこと。
結果的に切れ痔は滅多に起きなくなったので本当に良かった。
つくづく、素人がいくら考えても分からないことは、適当に自己解決せずに獣医師にアドバイスをあおぐのが大事だと思ったもんだ……。
文/松本ミゾレ