意外と多い?猫がストーブでするやけど事例いろいろ
もう11月。今年もいよいよ大詰めだ。
このぐらいの時期になると、ペットと暮らす方にとっては、大切なペットたちの保温、加温にも取り組む必要が出てくる。
ストーブの導入は、ペットと飼い主ともに暖かくなれる、良い手段になる。
ただし、猫を飼っている場合はストーブを使う際の注意点は多い。
そう、意外と猫はストーブのせいでやけどをしてしまう可能性があるのだ。
今日は、僕が知っている限りでストーブでやけどをしてしまった猫たちの事例を紹介していきたい。
と同時に、そのような事態を招かないで済む対策についても言及していきたい。
ストーブに近い場所で熟睡…体毛が焦げちゃった!
まずは、これは特に長毛種の飼い主さんには注意していただきたい事例。
以前、知り合いが冬場に電気ストーブを出したときのこと。
ストーブの前に、飼い猫のお気に入りのクッションを置いてみたところ、すぐに飼い猫がやってきてクッションに乗り、暖かい熱を体に受けて気持ちよさそうに寝入った。
ところが、しばらくしてその飼い猫がびっくりした様子で飛び起きる。
何事かと思って確認すると、綺麗な長い毛並みの一部。熱に接していた部分が焦げていたのだ。
つまり、飼い猫は体毛を焦がすほどの距離で寝ており、この熱に驚いて飛び起きたということになる。
このようなことにならないように、この場合はストーブとクッションをもう少し離しておく必要があったことだろう。
実際、冬場にはストーブに近寄り過ぎて体毛や髭を焦がしてしまう猫は一定数いるものだし……。
そしてこういう事態は飼い主さんがしっかり注意しておかないと、なかなか防げない。
石油ストーブの上部に乗って肉球やけど!
続いては、昔からしばしば聞く事例。
昔ながらの石油ストーブには、上部にやかんや鍋などを置いて温める機能が備わっている。
僕も小さい頃は、ここで餅を焼いてもらうのが大好きだったが、間違ってここに触ってしまうと、大やけど。
うちの母親もここに何故かテレビのリモコンを置いてしまい、どろどろに溶かしてしまった前科があるが、とにかく油断するとこの熱された上部に対しての危機感も失ってしまう人ってのはいるのだ。
そしてこれは猫にとっても怖い場所。
何かと上に登りたがる猫ちゃんが、うっかりストーブの上に乗ってしまい、その熱で肉球をやけどしてしまうという事例。僕は何例も知っている。
そのため、我が家では石油ストーブは使わず、電気ストーブばかり活躍させている。
やっぱり、普段は上に登らなくても、遊んでいるとき、追いかけっこをしているときにいきなり乗ってしまうリスクを考えると、石油ストーブは怖いと感じるのだ。
しかし、特に寒冷地の場合、すぐに部屋を暖めるのはやっぱり石油ストーブ。
しかも石油ストーブは停電にも強い。コンセントがなくても使える最強の暖房器具だ。
そのため、導入をする場合は、ストーブガードを周りにしっかりと設置し、猫が飛び越えられないぐらいにがっちりガードさせておきたい。
ここまですれば、好奇心の高い猫ちゃんもきっと上に昇るのをあきらめてくれるはずだ。
おわりに
冬場は暖房器具の出番。
だけど、これらは適切に扱わないと火事の原因にもなってしまう。
最近のストーブは転倒したら自動で消火してくれるものも多いが、それでも油断は禁物。
猫の動きはしばしば人が思いもかけない軌道を描くし、そのせいでやけどさせては飼い主の落ち度になる。
火災リスクを極限まで低くし、そのうえで飼い猫にも安全に暖まってもらうための工夫をしなければならないのだ。
文/松本ミゾレ