NEKOクイズ
黒色と赤色の被毛を持つサビ猫は、まったく同じ柄がいないオンリーワンな猫。「べっ甲猫」と言われることもありますが、実はサビ猫とべっ甲猫という呼び名は“ある特徴”によって使い分けられています。
今回はクイズを通し、サビ猫とべっ甲猫の違いを解説。「ウチの子はどっちなんだろう…」と考えながら、楽しんでみてください。
Q.「サビ猫」と「べっ甲猫」の違いとは?
①サビ猫は赤毛よりも黒毛のほうが多い
②サビ猫は顔の40%を赤毛が占めていることが条件
③サビ猫は額の周辺が黒い
正解は次のページ。
正解は①の「サビ猫は赤毛よりも黒毛のほうが多い」です。
サビ猫の正式名称は「トーティシェル」。日本では「ぞうきん猫」という失礼な名称で呼ばれることもまだありますが、海外では幸運を招く珍しい猫として人気です。
べっ甲猫もサビ猫の一種ですが、両者の違いは黒毛と赤毛の比率。全体的に黒い被毛のほうが多い場合はサビ猫に、赤い被毛が多いとべっ甲猫と区別されています。
ちなみに、べっ甲猫とよく間違われやすいのが縞模様の入った「麦わら猫」。額にキジトラのような縦縞があり、ボディには黒毛と赤毛が混じったような縞模様が見られます。サビ猫やべっ甲猫にはない「縞模様を出現させる遺伝子」を持っているため、顎の周りが城っぽくなるのも特徴です。
なお、麦わら猫には「ブラウンパッチドタビー」という正式名称があり、被毛の出方が三毛猫と似ているため、ほぼメスしか産まれないのだとか。こうした特徴を踏まえると、麦わら猫はサビ猫やべっ甲猫ではなく、三毛猫に分類されるといえそうです。
猫の被毛には知れば知るほど、奥深い事実がたくさんあるもの。「愛猫の毛色には、どんなヒミツが隠されているんだろう」と考えると、さらに猫という動物に対して興味が湧いてしまいますね!
文/古川諭香
愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を活かしながら、様々なWebサイトや紙媒体で猫情報を配信中。産まれてから今まで猫がいなかった日はなく、現在は3匹の猫たちと生活中。「猫と人間が幸せに暮らす」をテーマに、猫が喜ぶ注文住宅も建築済み。