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単頭飼いの室内猫は、飼い主を“兄弟”だと思っている?

2019.10.31

単頭飼いの室内猫は、飼い主を“兄弟”だと思っている?

機嫌よく甘えていると思ったら、急に手にかみついてくる。怒ると興奮して、ますますかみつく…。こんな猫の「かみつきクセ」に悩んでいる飼い主が最近、増えています。人間から見れば「怒らせるようなことは何もしていないのに、なんで攻撃してくるのだろう?」と理解に苦しむ行為ですよね。

でも、じつはこのかみつきクセは、室内で単頭飼いされている猫によくみられる特徴なのです。自然状態の猫は子猫時代、兄弟猫とのケンカごっこから社会性を学び、群れから離れて独立します。でも現代の飼い猫は、一生、子猫の気持ちのままで過ごします。ですから同居猫がいなければ、飼い主を兄弟だと思って、退屈すると「ケンカごっこをして遊ぼうよ」と誘ってきます。かみつくのはこの「遊ぼうよ」のサインなのです。

この時、子猫同士では「何するんだよ」と反撃するのが、遊びのルール。だから飼い主が嫌がるほど、「ケンカごっと参加OK」のサインだと勘違いして、もっとかみついてくるのです。

強く叱り過ぎると、飼い主を“仲間”だと思わなくなる 

つまり猫は、飼い主に兄弟と同じように親愛の気持ちを持っているから、遊びに誘っているというわけ。猫にしてみれば親愛の気持ちをストレートにぶつけているのですが、飼い主はついびっくりして強く叱ってしまいがち。

飼い主が怒鳴ったり、何度も叩いたりすれば、猫はやがてかむのをやめるようになります。でもそれは、猫が「しつけられた」のではなく、飼い主を仲間だと思わなくなったということ。猫がせっかく求めてきた絆を、飼い主が自分から断ち切ってしまったということになります。

兄弟猫になったつもりで、真剣に“ケンカごっこ”をしよう

猫がかみついて「ケンカ遊び」を仕掛けてきたら、「そうか、今、楽しく遊びたい気分なんだな」と理解し、兄弟猫になったつもりで「何するんだよ!」と、ちょっぴり抵抗してみてください。兄弟猫同士ではそれは「OK、つきあうよ」というサインなので、「よし、本格的に始めよう」と、さらにかみついてきます。

かまれずに遊ばせる方法のひとつが、手を広げて猫の顔の前に出汁、そのまま顔をつかんでしまうこと。猫は怒っているように見えますが、遊びで怒っているのだから心配はいりません。かみつかれる寸前にサッと手を引くと、猫はじらされてさらに盛り上がります。ただ、タイミングがずれるとかまれてしまう危険もありますので、ほどほどに。

反対に手を引かず、げんこつを口もとに出して、ぐいぐい押すのもいい方法。猫はとまどいますが、そういう駆け引きが「ケンカごっこ」の楽しさなのです。

大事なのは、飼い主もこの駆け引きを楽しむこと。心から楽しんでやれば、猫もその楽しさに同調し、満足してくれます。最後は「もうおしまい」と立ち上がり、背を向けてまったく別のことをしましょう。遊びに満足した猫は、「終了」のサインをきちんと読み取り、遊びタイムを終了させてくれるでしょう。

文/桑原恵美子

参考資料/「猫好きが気になる50の疑問」(加藤由子著・サイエンス・アイ編集部編・ソフトバンク クリエイティブ刊)

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