顔を後ろ脚で掻き過ぎて怪我をしちゃう猫への対処法
猫を飼っていると、しばしば流血沙汰を目撃することがある。尖った爪の持ち主であるため、どうしても後ろ脚を使って顔や首周りをカキカキしていると怪我をしてしまうこともあるのだ。
もちろんこの程度の怪我、猫にとっては大したダメージではない。
放置すればすぐに治るんだけども、掻き癖のある猫や、後ろ脚の力が強い猫はそうはいかない。
何度も何度も掻いて掻いて掻きまくることで、完治しないどころかどんどん怪我が酷くなる。
これを防ぐためには、方法はいくつかある。
後ろ脚の爪を短くするために、ガリガリボードを置くか、爪切りをするか。これだけでもだいぶ違う。
ただやっぱり、それでも後ろ脚の筋肉が凄い猫となると、これだけでは対処は不十分だろう。
エリザベスカラーで顔周りの掻き過ぎによる怪我の悪化を防ぐ!
後ろ脚の力が強い猫は、その力でもって一生懸命に掻くため、耳や頬、顎に額などを掻いているだけで出血してしまうことも珍しくない。
そういった猫を飼育しているという飼い主さんには、是非ともエリザベスカラーの常備を提案したい。
これさえあれば、エリザベスが邪魔で飼い猫は後ろ脚で顔周りを掻くことができなくなる。
だから、もし飼い猫が掻き過ぎによる出血という事態に直面していたら、エリザベスを使って完治するまで触れさせないでおこう。
何もしなければ、怪我はすぐに良くなる。
我が家にも脚の力が強過ぎて、よく顔周りを怪我してしまう猫がいる。
この猫は困ったことに性格も執念深くしつこいため、何度も何度も掻いてしまい、しょっちゅう怪我をしてしまう。
その性格が災いして、毛づくろいも頻繁。そのためにお腹の毛はほぼない。
他の飼い猫たちに嫉妬をして、舐め壊してしまうのだ……(涙)。
エリザベスカラーの有用性と注意点
が、そんな彼もエリザベスカラーを装備することで、やっぱり怪我の治りは早くなった。
先日は頬と顎から血が出ていたが、たった2日の着用でだいぶマシになったところだ。
ちなみにうちのエリザベスカラーはハンドメイド品で、マジックテープで着脱することができる。
完成直後はちょっと円の範囲が大き過ぎて、トイレに入る際に顔が引っかかるというアクシデントに見舞われたため、後にやや小ぶりに改造してみた。
流通しているエリザベスカラーでも同じことが起きる場合もあるようだ。
狭い入り口から入り、中にこもって用を足すタイプのトイレを使っている世帯では、カラーが引っかかって出入りが阻害されるというケースもよく耳にする。
適切なサイズに加工してあげるのも、飼い主の務めと言えるのかもしれない。
また、知人は依然、カップ麺の容器の底をくり抜いたものを代用品のカラーとして活用していた。
これも安価で役立つものだが、猫によっては容器を齧ってしまったり、食べてしまう可能性もある。
異食癖のある猫には用いないほうが賢明だろう。
おわりに
エリザベスカラーをしていることで、猫は自分の怪我をしている部分を掻くことも舐めることもできない。
恐らくそれは相当なストレスだろうが、これも怪我を早く治すために必要な措置。
仕方のない対応なのでどうにか折れてもらおう。
機嫌を直すために、ごちそうをおやつとしてあたえるなどして……。
文/松本ミゾレ