猫の鼻はどうして湿っているの?【猫クイズ】
猫の鼻に触れると、ひんやりとした湿りを感じるもの。しっとりと湿った鼻は健康状態を知るバロメーターにもなります。しかし、なぜ猫の鼻が湿っているのかを知っている人は少ないのでは?そこで今回はクイズを通し、猫の鼻に隠された秘密を解説していきます。
Q.猫の鼻が湿っている理由は、次のうちどれ?
①体温を調節するため
②風邪を引いているから
③においの粒子をキャッチするため
正解は次のページ。
正解は③の「においの粒子をキャッチするため」です。
猫は嗅覚を頼りにして、目の前にあるものが食べられるか、そうではないかを見極めています。風邪などで鼻が乾くと食欲が落ちるのは、においをキャッチできず、目の前に置かれているものが食べられるかどうか判断できないから。猫が命を紡いでいくには、においを正確に察知することが重要となるのです。
そこで、猫は鼻腔内部から分泌液を出し、においをキャッチしやすくしています。においの粒子は乾いているところよりも湿っているところにくっつきやすいため、鼻が濡れた状態であると、においを敏感に察知しやすくなるのです。ただし、猫の鼻はいつでも湿っているわけではなりません。健康であっても、眠っている時や起床時は乾いているので、体調不良と間違えないようにしましょう。
なお、愛猫の鼻が乾いている時だけでなく、いつもよりも湿っている時も注意が必要。なぜなら、こうした場合は猫風邪にかかっている可能性が高いからです。抵抗力の弱い子猫やシニア猫が猫風邪にかかると命を落とす危険性があるので、放置せず、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
猫の鼻は人間でいう「指紋」もあり、なにかと秘密が多い部位。湿り気によって健康状態を見極めることも可能なので、日頃からこまめにチェックしてみてくださいね。
文/古川諭香