猫の性格は生まれ持った特性や育った環境によって決まると言われていますが、同じ毛色の子は似たような性格をしていることも。
種類豊富な毛色の中でも人気が高い茶トラはインターネット上や雑誌などで「甘えん坊」や「食いしん坊」と記されていることが多いものですが、本当にそうなのかと疑問を抱いている方もいるのでは?
そこで今回は実際に茶トラを育てている筆者が、我が家の茶トラの性格をご紹介。おうちに迎える際にぜひ参考にしてみてください。
茶トラって本当に甘えん坊なの?
我が家の茶トラ・レオンは超がつくほどの甘えん坊。保護猫カフェ出身で、猫にも人にもかわいがられてきたことも関係していると思いますが、先住猫にも上手に甘え、末っ子ポジションを死守しています。
そして、人間にスリよるのも上手。飼い主だけでなく、来客にも自ら近寄ってスリスリするため、レオンの周りにはいつも「この子、かわいい!」という、黄色い悲鳴が飛び交っています。
ちなみに、茶トラにはメスよりもオスのほうが多いという特徴があります。メスはどちらかというとクールでミステリアスな性格をしている傾向がありますが、オスは去勢を済ませるとさらに甘えん坊になることも。こうした理由もあり、茶トラは甘えん坊な子が多いと言われているのかもしれません。
もちろん、育ってきた環境にもよりますが、茶トラは温厚で穏やかな性格の子が多いので、初めて猫をおうちに迎えたい方にもぴったりな毛色だと言えるでしょう。
本当に食いしん坊なの?
インターネット上では、「茶トラ食いしん坊説」や「茶トラは巨大になりやすい」といった声を見かけることが多いものですが、実際に茶トラを育てている筆者はそれほど食いしん坊だとは感じていません。
たしかに筆者が甘い者を食べていると小走りでやってきて、目の前でスタンバイすることはありますが、貰えないと分かるとすぐに諦め、潔く撤収していきます。そして、普段あげるドライフードもパッケージに記されている適正量だけで十分足りているので、特別食いしん坊だとは思っていません。
もちろん個体差はありますが、実際に茶トラと暮らしている身からしてみれば、茶トラの食欲や体型にまつわる噂にも茶トラの性別が関係しているように思えます。先ほどもご説明したように、茶トラはオスが多い毛色。オスはメスよりもどうしても食べる量が多いため、「茶トラ食いしん坊説」や「茶トラ巨大化説」が生み出されたのかもしれません。
小麦色の被毛に縞模様が刻まれている茶トラには、目を見張るような美しさや愛くるしさがあります。おうちで茶トラを育てている方は今一度、「ウチの愛猫はどんな性格なんだろう…」と振り返ってみてはいかがでしょうか。
文/古川諭香