猫の寝ている姿って、見てるだけで癒されますよね。
なんとも可愛くて、幸せな気分になれるものです。
ところで猫によっては、寝相にも個性があるというか、猫ごとに頻繁に見せる寝相というものがあります。
Aという猫は香箱座りのまま寝るのに対して、Bという猫はぐったりとした横向きの体勢で寝る、という感じでバリエーションを見せるところです。
そして中には、頻繁に仰向けになって寝ている猫も。
今回は、このような寝相を得意とする猫に焦点を当ててみたいと思います。
仰向けに寝る猫は何故仰向けで寝るのか?
我が家にも、頻繁に仰向けで寝る飼い猫がいます。
気付くと生後半年辺りから、いわゆる“へそ天”状態で寝ているのを見かけることが多くなり、今では毎日のようにその寝相を見せてくれます。
こういう、仰向けになって寝る猫って、そもそもどうして仰向けで寝るのでしょう。
これはよく知られてることですが、仰向けで寝る猫は性格がおおらかで、自分が住んでいる環境に安心しているからへそ天で寝ている、という説があります。
この説が100%正しいかどうかはさておき、考えてみればウチの仰向けで寝る猫は確かに性格がおだやかで、我が家の環境にもしっかり適応しています。
だからこそ、本来は弱点となる部位で、天敵から守らないといけないお腹を晒して、仰向けで安心して寝ているのかもしれませんね。
また、同じネコ科の動物であるライオンなども、しばしば安全が確認された状況では仰向けで寝ている姿が確認されています。
こちらの場合もやっぱり、周囲に危険がないときはへそ天で寝ても大丈夫と認識しているのかもしれませんね。
あるいは体についた寄生虫を、地面にこすり付けて落とそうとして、そういう姿勢にたまたまなっているだけなのかもしれませんが……。
ともかく、飼育下において飼い猫が仰向けで寝ているというのは、元々の性格と環境による産物と考えるのが妥当でしょう。
かたくなにへそ天で寝ない猫たち…
一方、警戒心が強い猫や、警戒心はさほど強くなくてもお腹を触られるのを普段から嫌がる猫たちは、仰向けではほぼ寝ようとしません。
我が家にいる3頭の猫のうち2頭はこれまで、一度も仰向けで寝ている姿を見せたことがありません。
先ほども少し触れましたが、やっぱりお腹って動物にとっては弱点ですから、これを晒して寝るというのはリスキーだと感じているのでしょう。
ましてこの2頭は、どちらもしばしば喧嘩の真似事をしていますから、余計に同居猫同士とはいえ、油断はならないと考えているのかもしれません。
屋外で暮らす野良猫を見ても、やっぱりよほど性格がおだやかでもない限りは、へそ天で寝るなんてことはありません。
発情期のメスの場合は意図的に仰向けで寝る場合もあるとのことですが、当然熟睡はとても無理なレベルです。
やっぱり普通の猫は、自分の弱い部分を晒して寝るのに抵抗があるということでしょう。
おわりに
といった具合に、今回は猫の寝相についてコラムを書いてみたわけですが、皆さんのご自宅の飼い猫ちゃんはどんな寝相を見せてくれますか?
仰向けで寝る猫、寝ない猫。
寝相は個体によってさまざまですが、一つ言えることは、どちらの場合も、寝姿は最高に可愛いということです!
文/松本ミゾレ