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犬と猫は30年でここまで寿命が伸びていた!

2019.05.25

犬と猫は30年でここまで寿命が伸びていた!

医療の発展、そして食べ物の適正供給によって、先進各国では平均寿命も、健康寿命も伸び続けています。

それはそれで「超高齢化社会」という問題を発生させてしまっているところですが、平たく書けばみんな長生きできる時代になったということ。

決して悪いことばかりでもないでしょう。

この恩恵って、人間ばかりが受けているわけでもありません。人間と共に暮らしている動物たちもまた、同じように健康で長生きしやすい状況に直面しています。

これはペットの飼い主にとっては、嬉しいことですよね。

犬や猫など、代表的なペットについての適切な飼育法が確立された今、それだけでも彼らの寿命は右肩上がりに伸びています。

これに加えてペット医療やフードの発達などによって、今後もますますペットの寿命は伸びることになるでしょう。

こんなに伸びている!ペットの平均寿命

一般社団法人ペットフード協会が公表している「全国犬猫飼育実態調査」というデータがあります。インターネット上でも広く公開されているこのデータによると、犬猫の平均寿命はやはり、年々伸びていることが分かるんですよね。

たとえばここ数年のうちだけでも、犬の場合は平均寿命は2014年には14.25歳だったものが、14.29歳と微増。

猫の場合でも2014年に14.56歳だったものが、昨年度では15.32歳とかなり伸びています。

しかも猫の場合、危険も多い室外飼育というケースも加味してこの数字となっており、室内飼育の場合は2014年時点でも15.06歳。2018年には15.97歳と大きな伸びを見せていました。

このように、たった数年のデータを見比べるだけでも、犬猫の寿命が徐々に伸びているということが分かるわけです。

犬猫の寿命、80年代と今では雲泥の差…

ところで、筆者は現在30代半ばなのですが、子供の頃のことを思い返してみると、やっぱりどこの世帯で飼育されているペットも、今ほど長生きというケースは少なかったように感じます。

大体10年も生きれば「凄く長生きだ」という扱いを受けてましたし、近所で飼育されていた犬猫も、大体6年とか7年で死んでいました。

この記憶ってどうもそこまで実態と乖離しているわけでもないようです。

今度は、公益社団法人の日本獣医師会が公表している「家庭動物(犬猫)の高齢化対策」というレポートについて、ちょっとだけ紹介させていただこうと思います。

このレポートには、1980年から2008年に至るまでの、長期に渡る詳細な犬猫の寿命の推移が記載されているのですが、その推移がまた凄いんです。

1980年の調査開始時には、犬の平均死亡年齢は2.6歳。猫は3歳とかなり短いんですよね。

当時は栄養状態もあまり飼い主に考慮されず、育つことのないまま死んでしまう子犬、子猫も多く確認されていたということのようです。

これが1990年になると、犬が9歳、猫は4.9歳という伸びを見せるようになります。

が、どちらもまだまだ、現代に比べると寿命が短いという印象ですよね。特に猫なんて、現在では犬よりも長生きする傾向がある動物とは思えないほどの数字です。

まさに、ペットの寿命ってここ数十年のうちにかなり長くなっていったことが痛感させられるところではないでしょうか。

おわりに

ペットの代名詞である犬と猫。

その寿命の伸びはやはり、飼い主による飼育に対する意識の向上と、医療、フードの発展の賜物と言っても差し支えないでしょう。

大切な家族の一員であるペットたちが長生きしてくれることは、最高の喜びです。

今後もますます飼育下の犬猫の平均寿命は伸びていくことでしょうし、現在では治療のしようがない難病の対処法も、きっと将来には確立されるはずです。

そうなればいずれは、犬も猫も、平均で20年は生きる……なんてことが当たり前になる時代も来るのかもしれませんね。

参考

一般社団法人ペットフード協会「平成30年度全国犬猫飼育実態調査」
公益社団法人日本獣医師会「家庭動物(犬猫)の高齢化対策」

文/松本ミゾレ

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