日本初、2大愛猫団体の合同キャットショー
日本にはさまざまな愛猫団体があり、その団体の理想とする美しさの猫を審査し表彰する「キャットショー」が、各地でたくさん開催されています。でもこれまでのキャットショーとちょっと違う規模で注目を集めたのが、2019年5月12日 に池袋のサンシャインシティで行われた 「ジャパンキャットショー」です。
じつはこのキャットショーは、世界最大の愛猫団体であるCFA(The Cat Fanciers’ Association, Inc.)の日本地区と、世界最大の猫の血統登録機関TICA(The International Cat Association)アジア東地区という、日本を代表する2つのキャットクラブが同一会場でショーをする日本初の試み。出場する猫の数も200頭以上と、近年最大規模になったそうです。
全国から集まるトップクラスのショーキャットたちを見たくさん見ることができる絶好のチャンスとあって、ワクワクしながら見学してきました!
猫の美しさは、日々の健康管理の成果
この大規模なキャットショーを主催したのは、フランスに本社を持つ世界的なペットフードメーカー、ロイヤルカナン。「キャットショーに出場する猫たちの美しさは、血統だけでなく、日々の健康管理の成果でもあります。キャットショーを通して猫の健康への関心を高めると同時に、猫の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと考え、開催しました」(ロイヤルカナン)。
控室には、猫を落ち着かせるためにカバーをかけたカートがたくさん! みなさん、この日のためにグルーミングを重ね、最高のコンディションで臨んでいるためでしょう、どこか緊張した雰囲気も漂っています。でもカバーのすきまから見える猫ちゃんたちは、大好きな飼い主さんがそばにいてお世話をしているので、落ち着いた表情です。
いよいよ審査がはじまりました。まずはTICAの会場から見て見ましょう。TICAは今回の大会では、「キャット(成猫)」「キツン(子猫)」「アルター(避妊・去勢猫)」の3部門で審査を行いました。
名前を呼ばれた猫ちゃんたちは、後ろの小型のケージに集められます。それを審査員が1匹ずつ抱えあげて、リングと呼ばれる台の上で観客に見せながらチェックしていきます。
慣れない場所でパニックを起こさないかな?と最初はハラハラして見ていましたが、どの猫ちゃんもショー慣れしているのか、堂々として落ち着いたもの。審査員は猫にストレスをかけないよう、おもちゃで遊ばせながら、すばやく筋肉や骨格、顔をチェック。審査時間は意外に短く1~2分程度でした。
続いてCFAの会場へ。この日のショーでCFAは「チャンピオンシップ(成猫)」「キツン(子猫)」「プレミアシップ(避妊・去勢猫)」の3部門で審査を行いました。
よく見ると審査のしかたにもスタイルがあり、(猫にストレスを与えないためか)無言でささっと素早くチェックしてケージに戻す審査員の方もいれば、おもちゃで上手に猫の気をそらしながら、観客にその猫の特徴をくわしく説明する審査員の方も。これがとても興味深く「え!この品種で、こういうルックスの猫もいるんだ!」と、とても勉強になりました!これがキャットショーの楽しさかも。
「この猫ちゃんは、耳の幅が狭く,ピン!と立っています。きれいな横顔とバランスのいい体格の、すばらしい猫ちゃんですね」
評価ポイントによって、さまざまな色のリボンが付けられていきます。
CFAの子猫部門で優勝した猫ちゃんは、フサフサの立派な尻尾!
審査意外にも、楽しめて勉強になるスポットがたくさん!
会場には、審査を行う「ショーエリア」のほかに、さまざまなブースがあります。
メインステージでは、動物病院の先生によるトークショーや「キャットショーの楽しみ方講座」などが行われていて、1日中楽しめます。
簡単な質問に答えるだけで、ぴったりのペットフードがわかるプリントサービスも。
ロイヤルカナン社員による、猫の健康や育て方に関するセミナー。「太らせないための豆知識」「長生き猫クイズ」など、気になるテーマが多く、参加者へのプレゼント)も、売っていたら欲しいくらい魅力的なオリジナルグッズばかりでした!
クライマックスは、表彰式!
キャットショーのプログラムの最後を飾るのは、授賞式。今回、2団体で受賞部門が3つずつ計6部門あり、2頭選ばれている部門も多いので、合計11頭の猫ちゃんが受賞しています。以下はその猫ちゃんと、飼い主さんです。
誰でも見学可能!でもマナーを守ることが必須
今回参加の2団体以外にも愛猫団体は多く、HPを見るとペットショー情報が掲載されています。入場料を払えば見学は誰でもできますので、興味がある方は近くで開催されるキャットショーをチェックしてみては?
ただし、一般の方が大切に飼っている猫ですので、無断でカバーを開けたり、触ったりするのは厳禁! フラッシュ無しでの撮影は可能ですが、近づいて撮影したい場合は必ず飼い主の許可をいただくこと。会場で配られる「見学のマナーと注意事項」をよく読んで、楽しくショー見学を楽しみましょう。