悪質ブリーダーに注意。良いブリーダーの見極め方とは
初めて猫を飼いたい方の中には、気に入った猫種をブリーダーからお迎えしたいと考えている人もいるはず。しかし、ブリーダーの中には動物の命を軽視している悪徳ブリーダーも存在しているため、信頼できるかどうかを見極める必要があります。
そこで今回は、よいブリーダーを見分けるためのポイントをご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
よいブリーダーの見極め方
1.特定の猫種を長く繁殖している
ブリーダーを見極めたいときはどんな猫種をどれくらいの間、繁殖させているのかに注目。もし、特定の猫種のみを長く繁殖させているようであれば、安全度は高くなります。
逆に、流行に合わせて繁殖する猫種を変えていたり、色々な猫種を繁殖させすぎたりしているブリーダーには注意が必要。何種類もの猫種を繁殖するということはその分、費用がかかるもの。猫種ごとにかかりやすい病気や必要な栄養素には違いが見られることも多いので、何種類もの猫種を良い状態で繁殖させていくのは実際、とても困難です。そのため、時には数種類の猫種を繁殖させたいと思うあまり、日々のケアがおそろかになってしまうことも…。
こうしたブリーダーのもとで育った子猫は体の基盤が作られる子猫期に良い栄養価の高いフードを口にできていないこともあります。すると、体がきちんと作られず、猫風邪などにかかりやすい弱い個体になってしまうのです。
2.施設を見学させてくれるか
当たり前のことを当たり前のように実行しているのも、良いブリーダーの条件。もし、気になったブリーダーがいたら、まずは施設を見学したいと問い合わせてみましょう。この時に写真や動画での確認を望んだり、見学を渋ったりするようであれば繁殖環境が劣悪である可能性が高いといえます。
見学するときは、あえて相談していた子以外の子も見せてもらうようにすると、ブリーダーが日頃どんなケアを猫たちにしているか分かりやすいでしょう。
3.繁殖後の母猫や老猫の行方を聞いてみよう
本当によいブリーダーは猫を商品として考えておらず、愛情を注いでいます。それを知るには、繁殖後の母猫や繁殖できなくなった老猫がどのように過ごしているのかを聞き、可能な場合は自分の目で確認しましょう。
その際は、飼育環境やブリーダーさんへの猫への態度もチェックしてみてください。
4.購入時の説明は丁寧か?
ブリーダーは専門としている猫種のスペシャリストでなくてはいけません。そのため、良いブリーダーはペットショップのように良い点ばかりを挙げて押し売りせず、デメリットや必要なお世話もしっかりと説明してくれます。
もし、購入時に説明がなされない場合は、こちらからブリーダーの知識を試してみるのもおすすめ。あらかじめ、自分の飼いたい猫種がかかりやすい病気や必要となるお世話などを調べた上で、ブリーダーに質問を投げてみましょう。
本来ブリードは、その猫種の特性をよりよいものにしていくために行われる行為です。しかし、今の日本では「お金になればいい」という想いだけでブリーダー業を営んでいる人もいます。
悲しい思いをする動物を増やさないためには悪徳ブリーダーが儲からないようにしていくことが大切。ブリーダー選びは、慎重に行うようにしましょう。
文/古川諭香