東京から福岡へ。猫と一緒にお引越し!長距離引越しの極意とは?
今まさに引越しシーズン。愛するペットと一緒に引越しを考えている方も多いのでは?
そこで今回、愛猫と一緒に長距離の引越しを経験した方に苦労やコツをお聞きしました。
東京から福岡までの大移動に挑んだのは3月で4歳になるコハクくん。
risakohakuさん と約4年間、一緒に暮らしてきた白猫ちゃんです。
【猫と引越し① 〜準備&引越当日〜】
まずは、猫と一緒に引越すための準備や引越当日の様子から。「とにかくコハクのストレスが最小限になるように引越しプランを考えました」というママさんに伺いました。
–猫の荷物について
「普段使いの身の回りのものは全て新居に持っていきました。毛布、フリースマット、キャットベッド、キャットタワー、トイレ、猫砂、おもちゃなど。それぞれの荷物は先に新居で生活していた同居人に受け取ってもらい、私とコハクは後日移動することにしました」
–引越し作業中のコハクくんの様子は?
「コハクは人の出入りや物音で怖がるため、搬出前に実家(神奈川)に移動させて避難しました」
–福岡までの移動手段は?
「飛行機と迷いましたが新幹線にしました。理由はコハクの怖がりな性格上、飛行機移動は精神的ダメージが大きく、新居での生活にスムーズに入れなくなると予想されること。また、飛行機は離れている時間があり心配なこと。また、ペットのチェックインをする分、早めに行くことになり、トータルの時間も新幹線と大きく変わらないため、メリットはないと思いました」
すべて、コハクくんの性格を考えての引越し計画。risakohakuさんは旅行客などが多い週末の移動を避け、平日に引越しを敢行したといいます。
ちなみに「引越し当日のスケジュール」がこちら!
神奈川の実家から駅までは車で移動(15分)
駅から電車(17分)→新幹線(4時間44分)
さらに!電車(13分)→バス(5分)の移動。実家から新居までトータルで6時間半!
ここで気になるのは新幹線での移動中、コハクくんはどんな様子だったのか?
–新幹線移動中の様子を教えて下さい!
「長時間耐えられるのか不安でしたが、ずっと静かにしていました。バッグにはストールをかけて少しだけ外の様子が見えるようにしていたので、車内の様子を観察しているようでした」
「後半は乗客も減り、少しリラックスしてきたのかウトウトしていました。前半はキャリーバッグを膝に乗せて、一緒にいることを感じさせていましたが後半は新幹線のテーブルに置いてメッシュのところから私の姿も見えるようにしました」
–移動中のトイレは?
「トイレはしませんでした。これまでも来客があった時など、緊張している場面ではしたことがなかったので、長距離でも移動中はしないと思っていました。一応ペットシーツは持参していましたが使うことはありませんでした」
–アクシデントは?
「幸いなことにありませんでした。ただ、私がトイレに行きたくなった時が一番ドキドキしました」
「スマホの録音をオンにして、座席にバッグを置いて急いで行って帰ってきたのですが、帰ってきたときに周りには聞こえないほど小さい声で抗議のニャーがありました。録音を聞いてみると、声を出したのはその時だけでした」
新幹線移動もなんとか無事にこなしたコハクくん。
今回の引越しで役に立ったグッズも教えて頂きました!
「移動中の水分補給にペット用の水とスープ状のおやつを持参したので、新幹線移動の後半あたりに小さな皿に出したら飲んでくれました。また、普段から使っていたキャリーバッグはソフトタイプなので、今回の移動もお互いのぬくもりや動きが感じられたのは怖がりなコハクにはよかったと思います」
【猫と引越し② 〜引越し後の様子は?〜】
無事に6時間半の移動を終えたコハクくん。
しかし、心配は続きます。それは「新居に慣れてくれるのか?」
–新居での初日の様子は?
「最初はずっとソワソワしていましたが、ちゃんとトイレもしてくれたので安心しました。普段、昼間は寝ているのにずっと起きていたので人間でいうと徹夜状態だったはず。かなり疲れていたとは思いますがよく頑張ってくれました」
–安心させるために行ったことは?
「到着後、すぐにトイレや爪とぎをセッティングしました。前の家で使っていたグッズを部屋のあちこちに出して、知っている匂いやモノで少しでもリラックスさせようとしました」
–引越しから約1か月経過。今現在の様子は?
「最近は慣れてきたのか、リラックスの様子が見られるようになりました。体重も最初は少し減りましたが、だんだんと戻ってきました」
【猫と引越し③ 〜一番大変だったことは?〜】
「仕事をしながら引越しの梱包や手配、そして何よりも猫のことを考えた移動プランや新居でのケアなどずっと考えていたと思います。『猫は家につく』というので、人間の都合でコハクが慣れ親しんだ環境を離れて、新しい環境に連れて行くことが申し訳なくて辛かったです」
でも大丈夫!優しいママさんのおかげでこんなにリラックスしてます♪
最後に、これから「猫と引越し」をする方へのアドバイスをお聞きしました。
「引越しや移動のスケジュールを『猫ファースト』で考えてあげることだと思います。また、予期せぬ事態に慌てないよう、先のことを想定しておくことも大事。新幹線で体調が悪くなったら迷わず下車して最寄りの動物病院に行く、車内で鳴き出したらデッキに移動する、新居近くの動物病院も調べておくなど。」
「猫が新生活に慣れてくれるためには、前の家の環境を可能な限り再現することも大切だと思います。愛用しているものはもちろんですが、飼い主が使っている座布団、マット類、寝具、座椅子なども一緒に使っていたので捨てずに持ってきました。移動するキャリーバッグも普段から慣らしておいた方がいいと思います」
いかがだったでしょうか?長距離の引越しともなるとかなり大変。ですが、普段から愛猫の好みや性格を知り、心と心でつながりあっておくことでストレスのない新生活が実現できるはず。レッツ!猫ファースト!
※ ちなみに有料ですが猫も新幹線に乗車することができます。以下をご参照下さい。
https://railway.jr-central.co.jp/ticket-rule/rule47.html
コハクくんインスタグラム
https://www.instagram.com/risakohaku/
取材・文/太田ポーシャ