野良犬や迷子犬を見つけた時、自分にできる最良の対処法とは?
ほんの20年少し前は、まだ見かけることも多かった野良犬。
最近は滅多に見かけなくなりましたよね。また、飼い主のみなさんの意識も高くなっているためか、脱走するなどして迷子になる犬の数も、かなり少なくなっているところです。
適切な犬との接し方が、全国レベルで実践されているということの証なのかもしれません。
非常に素晴らしいことだと感じます!
ただ、今でもたまにですが、野良犬、迷子の犬が発見されることはありますよね。
そしてそういった犬を発見し次第保護する優しい方もいます。ただ、人慣れしていなかったり、パニックに陥っている犬の場合、保護しようとした方に噛みついてしまったり、それ以外にも放浪期間が長いとマダニなどを媒介したりすることもあり、安全とは言い切れないのが実情です。
そこで今回は、迷い犬・野良犬を発見したら、どう対処するのが最良の選択なのか。これについてちょっと考えてみたいと思います。
放浪する犬を発見!まずは自力捕獲をせず、保健所などに連絡を!
もしもあなたが、目の前を飼い主のいない犬が歩いている様子を発見したら。こういう場合、その犬が万が一野良犬だった場合は、ある程度接触にも危険が伴います。
犬のサイズにもよりますが、一般的な中型犬程度でも、気が立っていれば人間なんか相手にならないほどには強いし、凶暴です。
安易に接近すると噛まれてしまうかもしれません。
また、もしも迷子になっている誰かの飼い犬だとしても、その犬が普段番犬として重宝されているとなると、見知らぬ人間には攻撃をするかもしれませんね。
下手に手出しをして攻撃を受けてしまうと、大怪我のおそれもあります……。
ですので基本的には、野良犬とおぼしき個体や、迷子犬を発見した場合は自力での保護よりも、警察や保健所、それから地域の動物保護団体に連絡をすることを優先してみてはいかがでしょうか?
特に保健所職員の方々は、こういった犬を保護するプロですので、トラブルもなく捕獲に成功することでしょう。
そのうえで野良犬なのか、迷子なのかを照会もしてくれるので、一石二鳥です。
野良犬・迷子犬のために動くのは、保護されてからでも遅くない!
私たちが現実的に、野良犬や迷子犬のためにアクションを起こしてもリスクがない段階って、まずは彼らの身柄が確保されてからなんですよね。
いざ保健所や警察に保護されれば、大抵そこで飼い主の照会がなされます。
この際に、保護した犬が迷子で、首輪やマイクロチップに記載された情報をもとに飼い主の所在がすぐに判明すれば、私たちができることはもうそうそう多くありません。
あとは安心して保護した団体に任せればいいでしょう。
しかし、もしも保護した犬が野良犬なのか、迷子なのか判然としない場合は、そこでようやく出番が回ってくると考えるべきです。
もし保護された犬の行く末が気が気ではない場合は、里親探しに協力してみてはいかがでしょうか?
SNSに保護された犬の画像や保護当時の状況を書き込んで拡散してもらい飼い主や里親の登場に結び付く手助けをするわけですね。
これって結構バカにならない力を秘めた手段です。
多くのネットユーザーの目に留まることになれば、それだけ迷子になったペットを探している飼い主の目につく可能性も高まります。
あるいは引き取り手がいない場合は、あなた自身が家族として迎え入れるのも素晴らしい選択です。
ペットと暮らすことに問題がない物件であれば、一つの縁と割り切ってみるのもいいですね!
おわりに
そういえば先日、野良犬を引き取ってペットとして育てている方に話を聞く機会がありました。
やっぱり野良犬って最初は人間との生活にストレスをおぼえるのか、気性もなかなか荒かったようです。
ただ、多くの犬は頭も良く、知性的です。しばらく一緒に暮らすうちに、徐々に信頼関係も生まれることに。
最近では家族と同じ布団でなければ眠れないほどに懐いているのだとか(笑)。
ただ、やっぱり犬の性格によっては、見知らぬ誰かには攻撃的だったりもします。
野良犬や迷子犬を発見した際には、油断して接近するようなことは避けて、まずはプロに保護してもらうことを忘れないようにしておきたいところです。
文/松本ミゾレ