ニャー(朝だよー)!!早朝に鳴きまくる猫の対応策
愛猫は大切で愛おしい家族。しかし、朝早くから枕元で泣かれ、睡眠不足になってしまうと飼い主さんが大きな負担を感じてしまうことも…。そんな悩みはどう解決していけばよいのでしょうか。
そもそもどうして鳴いているのかを考えてみよう
朝、猫が枕元で鳴きわめいてしまう場合は怒ってしつけようと思うのではなく、まず「どうして鳴いているのか」「鳴くことで何を訴えているのか」を考えてみましょう。
例えば、多いのはお腹が空いて鳴いているケースです。猫は薄明薄暮性であるからこそ、夕方や明け方になると活発的に動き回ります。飼い主さんが眠っている明け方に走り回ったり、追いかけっこをしたりし、朝ごはん前にお腹を空かしてしまうことも少なくありません。
そして、意外と見過ごしがちなのがトイレへの不満から鳴いているケースです。猫はきれい好きな生き物であるため、汚いトイレを使用したくなくて、鳴くことで掃除をおねだりする場合もあります。
また、甘えん坊な性格の子は飼い主さんに構ってほしくて鳴くことも。中でも、子猫のときから人の手で育てられてきた猫は飼い主さんを母親のような存在だと思っているので、鳴き声で構ってほしい気持ちをアピールします。
対処法は?
飼い主さんが起床する前に空腹になっている場合は夜ごはんをあげる時間が少し遅めにし、起床前にお腹が空きにくくなるようにしていきましょう。ただし、この場合はいきなり大幅に食事時間を変更せず、お互いにとってベストな食事時間が掴めるまでは30分刻みで調節していってください。
そして、トイレ掃除が原因である場合はシステムトイレの導入を考えたり、トイレ数を増したりして対応を。システムトイレを導入すれば、排尿時に掃除をしなくてもよくなるため、綺麗なトイレを保ちやすくなります。
また、構ってほしくて鳴いている場合は「分離不安症」という心の病気になっていないかチェックしてみてください。特に猫と寝室を分けている場合は、「鳴きすぎて毎朝、猫の声が枯れていないか」「グルーミングをしすぎて被毛がはげていないか」を確認してみましょう。
なお、分離不安ではない場合は猫が鳴くからといって要求にすぐ答えないことが大切です。「鳴けば起きてくれる」と猫が学んでしまうと問題は解決しないので、心を鬼にして要求を無視し続けてみてください。
このように猫の訴えには、猫なりの気持ちが込められているので、行動を観察して心を理解していきましょう。
文/古川諭香