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犬が人間同士の喧嘩を仲裁する深?い理由とは?

2021.07.17

犬が人間同士の喧嘩を仲裁する深〜い理由とは?

ペットの中には、まるで人間がそうするように、喧嘩を止めようとするかのような姿を見せる個体がたまにいます。

しばしばネット上で、飼い犬がその家の子供同士の喧嘩を明らかに仲裁するように割って入る様子などが動画にアップされてバズっているなんてことがありますが、これって本当に凄いことですよね。

これは“喧嘩を止めようとしているように見える”わけではなく、実際に犬の場合は群れとして家族を見なしていて、その群れの中の諍いを仲裁するための行動。

俗にカーミングシグナル(相手を落ち着かせるためにする行動)と呼ばれているアクションの一種ということです。

カーミングシグナルの一つが、喧嘩を仲裁するという目的で実行されるもの!

カーミングシグナルの趣旨は相手に敵意を感じさせることがなく、仲良くしたいという思いから発露する諸々のアクション。「仲良くしよう」や「降参だ」といった意味合いのボディランゲージがいくつもあるわけですが、犬にとっては仲間の喧嘩を止めるというのは、他の動物以上に強い意味合いがあるのかもしれません。

というのも、群れでの生活を重視する犬にとっては、飼い主もその家族もひっくるめて、自分の属している群れを形成しているメンバーと認識しています。

ですので、群れの中でトラブルが発生して争いがはじまると、犬は習性としてこれを止めようとする場合があるわけですが、実際にそのアクションには複数のパターンがあるようです。

ただ、やはり一番見た目にも分かりやすいのが、喧嘩をしている者たちの間に陣取って争いを物理的に食い止めようとするというポーズ。

喧嘩をしている個体(人間も含みます)を、まさに身を挺して思い直させようとするわけですね。その結果巻き込まれて怪我をすることもあるのですが、我が身をいとわず争いを解決させようとするなんて、なんとも素晴らしい情操を持っていることが理解できるところです。

猫が喧嘩している個体の間に割って入っている!これもカーミングシグナル?

ところで、今わが国では、飼育頭数が犬を抜いて1位となっているのが猫です。猫といえば基本的に気まま、わがままな生き物。時として気に入らない同居猫と大喧嘩をすることもあります。

が、3頭以上飼育している世帯では、稀にその喧嘩を止めようとする個体が出現することがあるんですよね。

筆者の自宅では、現在3頭猫がいるのですが、ウチでも喧嘩をしている猫の間に入ってしまう猫がいます。

まさにその様子は、一見すると犬のカーミングシグナルのようにも見えてしまうのですが、よくよく観察してみると、そのうち三つ巴の喧嘩になっちゃってることも多いんですよね……。

どうも、ただ賑やかな場所に割って入って遊んでいるだけのようです(苦笑)。

集団生活においてはやっぱり犬の方が、より人間に近いメンタリティを持っているということなんでしょう。また、そういう性質であるからこそ、これまで長い間人間と共に狩りの相棒や番犬として生活を共にできていたんでしょうね。

おわりに

犬は集団の生活を重んじる、規律を大事にする動物。

だからこそ、群れの中のトラブルは、自分の身を犠牲にしてでも止めたがる習性を持っているわけですね。

一方で猫は、たまに犬と同じように喧嘩をしている仲間を仲裁しているようにも見えても、数分後には逆ギレして大暴れしていることも珍しくない動物。

集団の規律とは何ぞや……と気後れしてしまいそうになるのですが、これはこれである意味愛嬌。

犬と猫。性質は正反対でも、どちらも素晴らしい存在ですね。そんな素敵な動物たちと暮らせる日々の、なんと幸せなことなんでしょう!

文/松本ミゾレ

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