犬VS猫、五感が優れているのはどっち?
なぜだかこの世には、無類の犬好きと猫好きがいて、それぞれ犬派は犬を、猫派は猫のほうがすごいと思っています。愛しているんだから可愛いと思うのは仕方がありませんが、犬と猫、五感はどちらのほうがすごいのでしょうか。瞬発力に関しては、猫のほうが縦横無尽に速く動けるということで、やや猫優勢でしたが、五感についても調べてみました。
■味覚
犬と猫、どちらも食いしん坊のグルメですよね。水に浸かるのが大の苦手の猫ですが、実は、猫は非常に水を味わう味覚が優れています。犬だけでなく、いろんな動物の中でもトップクラスというのですから、利き酒ならぬ利き水だってできそうですね。また、猫は食べ物が腐っていないかどうか、つまり、新鮮かどうかも見分けることができます。犬は、腐りかけたものでも食べてしまうことがあるので、味覚は猫のほうが優れていると言えるでしょう。
■聴力
味覚は猫に軍配が上がりましたが、聴力はどうでしょうか。これはどちらも優れていそうです。犬の聴力も人間より優秀ですが、猫のそれは犬の比ではありません。
特に、高音を聞き取る能力に優れていて、遠くにいるねずみの足音だって感知し、いま、ねずみがどこにいるのか正確に知ることができます。ただ、ねずみ狩りは、お母さん猫を見習って練習しないと、すぐにできるわけではないそうです。ペットとしてペットフードを食べて育った猫は、急にねずみを捕まえられません。
■嗅覚
味覚も聴力も猫に負けたワンコ。ちょっと犬派は悔しい思いをしましたが、嗅覚で巻き返しを図りましょう。実は、犬の嗅覚は、猫よりも優秀なんです。犬の五感の中でも最も優れている機能で、そのため、犬は麻薬探知犬や警察犬として活躍することができます。
■視覚
視覚はどうでしょうか。犬も猫も人間のようにはっきりと色を識別できるわけではありませんが、暗闇でものを見る能力は、人間より秀でています。特に、猫は夜行性のため暗闇ではっきりとものを見ることができるのですが、それは、猫の網膜の裏には、「タベタム」という膜があり、暗闇で光を反射させることができるからなのです。
文/わたなべあや