最近は禁煙ブームが進んでおり、外で吸う場所が少なくなっていますよね。その分、家ではゆっくりタバコを楽しみたいと思っている愛煙家も少なくないはず。でも、ちょっと待って。タバコは人の体に悪いものなら、人よりも小さな猫の体には何か影響はないのでしょうか? 今回は、猫の近くでタバコを吸うことについて、徹底調査してきました。
タバコの副流煙が猫の病気の原因になりかねない!
ペットの健康について研究を進めている欧米では、ペットの受動喫煙による影響は、人間と比べて5~6倍といわれているのだそうです。タバコを吸う飼い主さんと暮らす猫がなりやすい病気としてあげられるのが「悪性リンパ腫」。部屋の中でタバコを吸うと副流煙が部屋に充満し、それを猫が吸ってしまうことが原因だそう。
副流煙は、部屋のカーテンやマット、寝具やソファなど布製のものについてしまうのですが、猫の毛にも副流煙に含まれる有害物質がついてしまうのだそう。猫は毎日グルーミングをしますが、この際に口からも有害物質を摂取してしまう可能性があるのだとか。その結果、猫白血病や肺がん、口腔ガンや喘息、皮膚炎など様々な病気の引き金になってしまいかねないのだそうです。
猫のリンパ腫は、喫煙家と5年以上生活していると2~3倍発症リスクが高まるという専門家の意見もあるそうです。
猫がいない部屋で吸う、外で吸うなど心がけても有害物質は目には見えないほどの微粒子のため、少しのすき間でもすり抜けてしまうのだそう。また、タバコを吸う飼い主さんの衣服についた有害物質を猫が舐めてしまうこともあるし、衣服の上でくつろいでいる猫の毛に有害物質が付着してしまうこともあるそう。
大切な愛猫のために、禁煙について真剣に考えたほうがよいかもしれませんね。
※この記事は各方面の情報集約はもちろんですが、私、猫オーナーとしての親バカ、猫バカな個人的視点も含まれております。ご了承ください。
文/佐藤玲美