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写真じゃないの…?リアル猫イラストの世界。

2018.01.21

写真じゃないの…?リアル猫イラストの世界。

Instagramのフォロワーを見ていたら、その中にとても可愛くリアルな猫イラストを描く人がいた。プロフィールを見ると「土日だけ描いてます(*^^*)」とあり、えっ?プロじゃないの?と驚き、さっそくリフォローをさせていただき更新を楽しみにするようになった。



ユーザーネーム「kumiko_oda_art」、元気いっぱい、なにわの主婦「小田久美子」さん。ご厚意でウチの子(はな専務)を描いて貰ったこともあり、仲良くさせていただいている久美子さんと、そのご家族にお会いしたくなりアポを取ってみた。

創り出すことがメッチャ好き。


「昔はシャーペンでちょろっと描く程度だったかな。絵に限らず「創り出す」ことがメッチャ好きで、手芸みたいな細かいことも得意。何か見つけたらアレもやりたい!コレもやりたい!とひとつに絞れずにいたけれど、絵に本腰を入れてみようかなとはじめてみました」と久美子さん。



きっかけはポストに入っていた「絵を勉強してみませんか?」というよくあるチラシ。通信教育で色鉛筆画を2年間勉強したという。

その当時は風景画が中心。しかし子育てとの両立はなかなか思うような時間が取れず、コンテスト向けに半年に1枚描くのがやっとだったとのこと。

そんな久美子さんがはじめて動物を描いたのはウサギ。妹さんのところで飼っていたウサギが亡くなってしまい、想い出としてプレゼントしたもの。そのとき「わたしイケるやん!と調子に乗っちゃった!」とペロッと舌を出した。僕もそうだったけれど、必ず「あっ!イケる!」と思う瞬間ってあるよね。もしかしたらそれは大きな勘違いなのかもしれない。でもその「大きな勘違い」は、実は「大きな扉」だったりするんだ。

以前いただいたメールの中に「遅咲き結構!夢は猫画家!」とあった。そういえば僕も50歳のときに大きな勘違いをして撮ったことのない猫を撮りはじめたんだった。オバチャンもオッチャンもまだまだもがかなくちゃね。

常に目を意識して描いている。


抽象画的なものではなく、みんながわかりやすい、きれいな絵を描きたいと久美子さん。「見えるんだから描けるで!描けないはずがないやん!」と元気いっぱいに話してくれた。ナマの河内弁は迫力がある(笑)



久美子さんの絵の特徴はなんと言っても「目」。僕も猫の写真を撮る際、特に注意する場所は同じく「目」。人物写真では生きた目を表現するときにストロボなどを使いキャッチライトという目の中にキラッとしたハイライトを作るのだが、猫にはストロボはタブー。だから猫じゃらしなどの小道具を使いキャッチライトが入る位置を探りながら撮っている。今回、久美子さんといろいろと話しているとこの「目」について、それ以外でも「そうそう!それ!」と、いろんな共通の想いがあることにとても嬉しくなった。

ウチの「はな専務」完成までのステップ。







「透明感があってキラッと光る目、それでいて優しい目が好き。写真では表現できないようなところまでいけたらいいな。写真を超えたい、写真では表現できない何かかがあるかな?と常に思って描いていますよ」



はじめは薄塗り。重ねて重ねてその色に近づけていく気の遠くなる作業だ。久美子さんの絵には立体感がある。それは単に構図的に奥行きがあるというのではなく、写真で言うピントのっている部分、ぼけている部分、この描写の差が凄い。特に目を中心としたピントの合っている部分は書き込むことで立体感を出しているそうだ。

どこでもアトリエ。

気になる色鉛筆はFABER CASTELLの120色を使っている。久美子さん的には柔らかく描きやすいという。しかし色の偏りがあり「このメーカーは茶系が充実していない。この色は猫を描くのにいらんやん!」とバッサリ(笑)。どうしても欲しい色がある場合は他のメーカーから補充するみたいだ。



そして「下を向いて描いていると首が疲れるんですよ〜」と出してきたのがオークションで見つけたという卓上イーゼル。B5サイズのスケッチブックがスッポリ収まるサイズ。アトリエなどの専用のスペースがない中、これで「どこでもアトリエ」ができてしまうから便利だよね。

絵に込める想い。

「自分の絵が華咲いたら、恵まれない猫ちゃんやワンちゃんたちに何か貢献できないかなというのが一本あって、そうできたらいいなと。夢なんですけれどね」と嬉しそうに微笑み、そしてこう続けた。

「猫を虐待してしまう方いるじゃないですか。そういった方たちが自分の描いた野良猫ちゃんの絵を見て、あー可愛いな♡、猫ってこんな表情もするんだと、猫に限らず他の動物に対しも、どこかほんわかした気持ちになってもらえたらいいなと思いながら描いている。虐待をするような人たちが一人でも減ってくれたらいいなという願いがあります。」





動物虐待のニュースなどを見ると許せない気持ちがググッと湧き上がる。でも、ただ「許せない!」のではなく、久美子さんのようにその想いを絵に乗せて届けることもひとつの再発防止だと思う。そのメッセージが一人でも多くに伝わるといいね♪僕も同じ想いです。

家の中を動物園にしたい♡

3年半前に、久美子さんが務めているコンビニで「今ここで猫拾った!」と中学生が手のひらサイズの仔猫を連れて入ってきた。ちょうどそのとき猫を飼いたかったので「ほなオバチャン1匹飼うわー♡」と引き受けたのがキジトラの「とら」。


チビとら(小田久美子さん提供)

昔から実家には犬も猫もいたけれど、どちらかというと犬派だった久美子さん。猫スイッチを入れたのがとら。「どーしよー♡ってぐらい可愛かったの♡猫はいるだけで幸せ♡」と、メロメロ(笑)

トラの他にも、ちょっとビビリで人見知りな「くり」と、シェットランド・シープドックの「なな」がいる。


「くり」ちゃんと「なな」ちゃん(小田久美子さん提供)

そして「家の中を動物園にしたいの♡」と話す久美子さんに「あと2〜3匹ぐらいなら連れてきていいよ猫」とご主人の英雄さん。「運命的な出会いってあるじゃないですか、そんな巡り会いは大切にしたいですよね」と懐の深さを垣間見た。

英雄さんも大の動物好き。趣味はアクアリウムで水槽の前のマッサージ機に座り何時間でも眺めているそうだ。僕も手を出したことがあるけれど、難しいんだよね。と言うことは水族館併設の家庭内動物園かな?(笑)

優しい絵が生まれる環境。

久美子さんの一番の理解者であり、常に温かく見守っている英雄さんは「見えているのだから描けるはずだ!というこの信念がすごい」と久美子さんを語る。そして「上達してきたと想う。昔からデッサンはできていたけれど、正直、僕の方が上だなと思っていた。それが猫を描き始めてグンと一気にきましたね」そんなご主人も絵を描くという。「たぶん僕がおるからここまで伸びたんや!」と自信満々の英雄さんにすかさず「どの口が言う〜!」と久美子さん。



「お互いに負けず嫌いで『俺が』『私が』でやっているんですよ(笑)できることならもっと絵に集中できる環境を僕が作ってあげなくちゃともね」





 

お子さんが描いた絵が飾ってあったりと、描いたり創ったりが好きなご一家。こんな素敵な環境の中だからこそ「優しい絵」が生まれるのかもしれない。これからも楽しませてくださいね。

取材中に描いていた絵はそろそろ完成したかな?

Instagram「kumiko_oda_art」をチェックしてみよう。

せっかくだから。

取材も終わり、せっかく大阪に来たのだからちょっとは楽しんで帰らないとね。通天閣もあべのハルカスにも上ったし、ジャイアント白田さんに注いで貰ったビールを飲みながら食べる串カツも旨かった。粉ものも思う存分食べた。心残りはもうないと思い帰ってきたけれど、また行きたいな大阪。


あべのハルカスから見た通天閣

取材・写真/ケモノの写真作家 小山 智一(NeCozou)

クリイティブディレクター、コピーライター、グラフィックデザイナー、エディター、そしてフォトグラファーとその全てをひとりで熟す異色の写真家。 http://ne-cozou.com/

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