先日、ネコ友さんのお宅に遊びに行きました。そしたら、猫ちゃんを呼び寄せるときも呼び声と猫じゃらしを使ってだったので、不思議に思っていたら、自分から膝に乗ってくるのはOKだけど、抱っこされるのは大嫌いなんですって。
そういえば、うちの猫も1匹は抱っこが苦手です。病院に行くときなど抱っこをしなければいけない場面でも、逃げ回って抵抗します。でも、飼い主にとっては猫とのラブコミュニケーションの一つ。猫の抱っこ嫌いをなんとかできないか、調べてきました。
抱っこよりも服の中が好き♡
抱っこが嫌いな理由とは?
母猫が子猫を移動するときは首の後ろの皮を咥えるので、猫が自然界で育った場合は抱っこしてもらう機会に遭遇することはありません。そう考えると「抱っこ」されて猫が驚くのは当然といえるかもしれません。
しかも抱っこの体勢は抱き方によっては猫にとってとても不安定な状態。身動きもとれないし、視界はいつもよりも急に高くなるし、足も宙に浮いたまま。これでは、生きた心地もありません。
元々は、抱っこ好きだった猫が抱っこを嫌いになってしまう場合もあるそうです。それは、抱っこをされたときにイヤな思いをしたことがあるから。たとえば、抱っこされている最中に、急に床に落とされたとか、抱っこされたと思ったら大嫌いな病院に連れて行かれたなど。
「抱っこ」が嫌な経験と直結していると、抱っこされるといやなことが起こる!と警戒していやがることもあるそうです。また、寝ているのに無理やり抱っこして起こすなどの行為も猫が抱っこ嫌いになる要因の一つだそう。
また、他の人の抱っこは受け入れるのに、自分の抱っこだけは嫌がるということもありますよね。その場合は、その人の匂いなどが嫌いなことも原因として考えられるそう。タバコや香水、柑橘系の匂いは猫は大嫌いなんです。
猫を抱っこ好きにするには?
子猫の場合は、幼い頃から愛情をこめて抱っこする時間をつくることで、猫は「抱っこ=愛情表現」と認識し、抱っこになれるそう。
成猫の場合は、まずは「抱っこは怖くないよ」と恐怖を払拭することが大切だそう。その場合の抱っこトレーニングで気を付けるポイントは、
◆猫が心を許しているタイミングに抱っこをしてみる。
例えば、膝の上に乗っかってきたときなどに、そのまま抱っこにスライドしてみましょう。
◆抱っこするときはきちんと猫の体を支えて安定させる。
片手をお尻や足の下に入れて安定させることが大切だそうです。
◆いやがるそぶりを見せたらすぐに解放する。
あばれたりしっぽをパタパタ振っていたら、いやがっている証拠。すぐに猫を離してあげてください。離す際も、床に落とすのはNG。かならず、そっと置いてあげましょう。
とはいえ、いくらトレーニングを重ねてもどうしても抱っこが嫌いな猫もいるそう。それは猫の性格であって、変えられるものではありません。猫の個性と考えて、なるべく抱っこのない関係性を築いていくことも大切です。
文/佐藤玲美