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【ねこのはてな】どうして猫は汗でべとべとにならないの?

2017.10.10

猫って、どうやって体温調節しているの?

そういえば、猫のモフモフの毛が汗でべとべとになったところって見たことがないですよね?猫って汗をかかないの?そして、猫の体温調節ってどうやっているの?と気になってしまったので早速、調べてみることにしました!


あちーぃ……。エアコンつけてる?

結論。猫は汗をかきます!

人間が汗をかくのは、皮膚の上の汗、つまり水分が蒸発するときに、熱を奪うことで、体にこもった熱を下げて体温を一定に保つためです。それを人は「体温調節」と呼んでいます。

けれど、夏でも猫が毛の先からしずくをしたたらせて「水も滴るいいニャンコ」になっている様子を見たことがある人は、誰もいませんよね(※お風呂に入れた、もしくはトイレに落ちた、または誰かがホースで水をかけた場合を除く)

猫は体の表面に汗腺がないので汗をかかないのだそうです。だからといって、猫はまったく汗をかかないのかというと、汗をかく部分があるのだそう。

汗をかく部分とは「足の裏」なのだそう。

けれど、動物病院の獣医さんから「猫は汗をかかないから、夏の室温管理をしっかりしてね」と言われたことがある人も少なくないはず。獣医さんが嘘をついたんじゃないかと憤った人は、深呼吸。獣医さんが、そういう言い方をするのにはわけがあるんですって。

その理由は、猫が汗をかく唯一の部分、足の裏に汗をかくのは人間のような「体温調節」のためではないそうなんです。猫が汗をかくのは恐怖を感じたり、緊張しているときにかいているそうなんです。他にも、猫は足の裏の汗を、高い場所を歩く時の滑り止めとして使ったり、自分のテリトリーを主張する「匂い付け」にも利用しているそうです。

つまり、獣医さんは「体温調節」として猫が汗をかくことはない、ということを言いたかったというのが本音のようです。


寒いときは一緒にいるにゃ

じゃあ、体温調節はどうするの?

では、猫はどうやって体温調節をしているのでしょうか?

答えは、「呼吸」なんだそうです。ハァハァと荒い息を吐いているときは体温を下げようとしているときなのだそうです。この荒い呼吸を専門用語では「パンチング(パンティング)呼吸」と呼ぶそうです。けれど、猫がこの「パンチング呼吸」をすることはめったにないそうです。ちょっとの間だけなら、問題はないそうですが、荒い呼吸が長く続くようなら、他に理由がある場合もあるので獣医さんに相談した方がよいようです。

猫は体温管理のために他にもしていることがあるようです。それが暑くなると涼しい場所を探すこと。逆に寒くなると温かい場所を探すそう。自分の体温管理のために一番快適な場所を探す能力は、仕事のために直射日光がガンガン当たる場所も臆することなく飛び込んでいく人間よりも長けているといえるかもしれませんね。

あー、次に生まれ変わったら猫になりたいと思った方も少なくないはず。

猫は、自分の体温管理に適した場所を見つける能力にたけていますが、人間が部屋を閉め切って閉じ込めてしまうと、その能力も発揮することが出来なくなってしまいます。飼い主という名の猫の下僕は、猫の行動をチェックしつつ、いつでも快適な場所を提供できるような工夫を凝らすことが大切ですね。

※この記事は各方面の情報集約はもちろんですが、私、猫オーナーとしての親バカな個人的視点も含まれております。ご了承ください。

文/佐藤玲美

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