犬同士で舐め合うのはコミュニケーションのひとつ
多頭飼いをしているお家や、散歩中に他の犬と接するときによく見られる光景ですが、犬は犬同士で体を舐め合う事でコミュニケーションをとっています。
子犬のころ母犬からたくさん舐めてもらう事で、幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」という物質が分泌され、心の安定を保っているといわれています。また、母親が子犬を舐めることで、子犬の食べ物の消化を手伝ったり、血行を促進したりという物理的な効果もあるようです。
子犬の頃に舐め合うコミュニケーションを身につけた犬は、他の犬とも同じように接するようになります。
成犬同士で体を舐め合う行為は、お互いの被毛をきれいにする効果や、犬同士の対立を解消したり愛情を確かめ合ったりする重要な役割を持っているといわれています。耳や耳の後ろを舐めるのも犬同士の挨拶の1つであり、仲間同士のコミュニケーションなのです。
文/大原絵理香