青山尚暉のわんこと行くクルマ旅
特別編 「夏対策 目的別お薦めペットと泊まれる宿」前編
レジーナリゾート軽井沢御影用水のカフェテラス
ゴールデンウィークも終わり、愛犬家のみなさんはつぎなる“わんこと行くクルマ旅”を計画し始めているのではないでしょうか。そう、夏休みに向けて。そこで今回は自称自動車評論犬!?自称ペットと泊まれる宿評論犬!?のマリアが滞在の目的別にお薦めするペットと泊まれる宿を紹介します。もちろん、マリアとララが何度も訪れているところだよ。
木漏れ日降る、夏のレジーナリゾート軽井沢御影用水のドッグランにて
避暑地
犬は暑さや湿気が苦手。そこでまず紹介したいのが、夏旅行の定番、避暑地。真夏でも比較的涼しく、湿気が少ない高地です。その代表格が日本有数のドッグリゾート軽井沢。その軽井沢でマリア御用達の一軒が、「軽井沢プリンスホテルイースト 森のドッグビレッジ」です(7月11日までメンテナンスクローズ中)。マリアがわが家の一員になって以来、毎年何回か訪れる超お気に入りの場所。
軽井沢プリンス森のドッグビレッジのコテージ
コテージは1LDKタイプ
すべてコテージタイプで(けっこう古いですが)、日常から遮断されたかのような澄んだ空気と緑に囲まれた“これぞ軽井沢”という好環境、ドッグラン設備、そして新幹線軽井沢駅至近で、プリンスショッピングプラザまで愛犬といっしょに歩いて行けるロケーションなどなど、もうこれ以上望めません。
プリンスホテルのレストランに犬は入れませんが、ケータリングがあり、クルマで20分以内の距離に、犬と入れる食事処も数多く点在するので不便なし。マリアがよく行くのは店内ペットOKの中華料理「翠天楼」(すいてんろう)、焼肉の「爛燈」(らんたん)、テラス席のみOKの旧軽井沢のお蕎麦屋さん「川上庵」など。
軽井沢駅から旧軽井沢へ向かう目抜き通り沿いにある軽井沢ニューアートミュージアムのイタリアンレストラン「ピエトリーノ」もテラス席ペットOKで、ランチ時にマリアもよく訪れます。
コテージ回りすべてがお散歩環境
バイパス沿いのペットOKの焼肉店「爛燈」
リストランテ・ピエトリーノ
ピエトリーノのランチコースの一品の例
そして軽井沢でマリアが最高のグレードのリゾートホテルとして“勝手に”わんわん認定するのが「レジーナリゾート軽井沢御影用水」。アーティスティックでバリアフリーの建物、客室の素晴らしさはもちろん、軽井沢の地元の愛犬家のお散歩コースとなっている御影用水沿いのお散歩環境は抜群わん。軽井沢ならではのリゾート気分を満喫できること請け合いです。
レジーナリゾート軽井沢御影用水
御影用水は地元愛犬家のお散歩コース
ドッグラン付きのガーデンデラックスルーム
御影用水沿いのテラスでいただくカクテルは最高byララ
那須高原も東京からクルマなら3時間以内でアクセスできる絶好の避暑地。なにしろ那須は“日本一のドッグフレンドリーリゾート”を謳うところ。ペットと泊まれる宿、レストラン、各種施設が充実し、愛犬といっしょに連泊しても食事処、遊ぶところにまったく困りません。愛犬と回れるゴルフのショートコース(ベストランドカントリー)、板室湖では愛犬といっしょにマイナスイオンを浴びながらのカヌー体験もあるぐらい。
那須はペットと入れるお店も多い。お蕎麦の五色庵
那須の本格イタリアン ジョイアミーア(ペット同伴席あり)
板室湖でのカヌー体験もお薦め
ベストランドカントリークラブは愛犬同伴可!!
そんな那須でマリアがお薦めするペットと泊まれる宿が、まずは「ホテルフォレストヒルズ那須」。高原の緑豊かな広大な敷地にコテージ、レストラン、那須ドッグクラブクラブハウス、ドッグラン、ドッグフィールドアスレチックなどがあり、夏は昆虫採集もできる、2世代、3世代家族で訪れるにも最高のリゾート施設。
ホテルフォレストヒルズ那須
人気のONE LOVEコテージ
コテージのテラスでBBQもできます
その「ホテルフォレストヒルズ那須」の別邸として2016年11月にグランドオープンしたのが「板室別邸」。山奥にひっそりとあり、夏でも涼しく環境は抜群。シニア犬用の足湯トレーニング、ドッグウォーク、セミナーハウスなど、シニア犬の健康維持を目的に訪れるにも最高です。
PETomorrowでも訪れた板室別邸
足湯トレーニング中のマリア
板室別邸のお部屋は和室
那須では「那須高原TOWAピュアコテージ」もお薦め。特にC棟のアップグレードコテージは2016年春にリニューアルされたばかりで新しく、滞在中にペット同伴OK、ペットと乗れるアトラクションもある遊園地「那須ハイランドパーク」(徒歩すぐ)に自由に入園できるプランもあります。
TOWAピュアコテージ
アップグレードコテージのリビング
那須ハイランドパークはペット同伴可
カルーセルにも乗れます!!
お散歩
ペットと泊まれる宿の中で、お散歩環境に優れたところは、実は意外に少なかったりします。回りに緑地帯がなかったり、交通量の多い道を横断してお散歩しなければならなかったり・・・。
そこで、安全安心にいつでもお散歩しやすい環境にあるペットと泊まれる宿を紹介します。その筆頭が再登場の「軽井沢プリンスホテルイースト 森のドッグビレッジ」。コテージの回りはほとんど整備された緑地帯で、ドッグランも犬のサイズ別に完備。軽井沢プリンスショッピングプラザへもいっしょに歩いていけるんだから、ペットのお散歩環境としては、日本最高峰と言えるでしょう。
軽井沢では「レジーナリゾート軽井沢御影用水」も御影用水沿いのお散歩コースが飼い主も犬も幸せになれる好環境。リゾート地ならではのゆっくりと流れる時間を体感できます。ホテルの御影用水沿いのカフェテラスも居心地最高わん!!
森のドッグビレッジ敷地内でお散歩中
森のドッグビレッジのドッグラン
軽井沢御影用水沿いをお散歩
御影用水沿いの最高のカフェテラス
お散歩環境では、那須の「ホテルフォレストヒルズ那須」も文句なし。コテージの回りの広大な敷地はすべて緑溢れるお散歩コースで、ドッグランも2面完備。滞在型ドッグリゾートのお手本とも言える環境です。
お散歩環境抜群のフォレストヒルズ那須
また、2017年5月にグランドオープンした那須高原の「レジーナリゾート蓼科」もお散歩環境抜群です。広大な敷地をグルリと回る、ぶなと白樺の木の間をぬうウッドチップ敷きの散策路は、最高のお散歩コース。高原の風に吹かれ、森林浴しながら、愛犬と幸福な時間を共有できるでしょう。
2017年5月に開業したレジーナリゾート蓼科
レジーナリゾート蓼科の森のお散歩コース
レジーナリゾート蓼科の中庭ドッグラン
もちろん、このほかにも環境が良く、お部屋のグレードが高く、料理がおいしく、バリアフリーな宿もたくさんあるはずですが、マリアが実際に泊まって評価できるペットと泊まれる宿が以上の通りです。
レジーナリゾート伊豆無鄰の日本庭園の園路
早めに予約しないと間に合わない夏休みの“わんこと行くクルマ旅”。目的と家族、愛犬にぴったりの宿を選んでください。なお、後編では食事、プライベートドッグラン、露天風呂、バリアフリー設計で選ぶお薦め宿を紹介するわん byマリア
レジーナリゾート伊豆無鄰の絶景露天風呂
凛香山中湖リゾートの朝食
レジーナリゾート軽井沢御影用水の客室ドッグラン
文/青山尚暉(あおやま・なおき)
ドッグライフプロデューサー、モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。90年代にペットと泊まれる宿の覆面調査「わんわんミシュラン」を8年間連載。愛犬とのドライブ、ドッグフレンドリーカー選び、ペットと泊まれる宿に関する業界第一人者。Web、専門誌、一般誌、ムック、ラジオ番組などで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララ(どちらもレスキュー犬)と暮らしている。
小学館PETomorrowでは「わんこと行くクルマ旅」「今月のドッグフレンドリーカー」などの連載記事を担当。小学館ブックピープル、愛犬と行く旅、ONE BRAND(現在休刊)、レスポンス、カートップなどでも愛犬とのライフスタイル、ドライブ旅行、ペットと泊まれるホテル関連の記事を連載、展開中。インターペット2017では「ペットとお出かけ快適ドライブ術」トークショーの司会を務める。2016年4月には愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。