親バカか、本当か、あなたはどちらだと思いますか?
何人もの話を同時に聞くことができたという逸話が残る歴史上の人物「聖徳太子」。実は彼には「雪丸」という愛犬がいたようです。そんな雪丸には、人間と話をしたり、お経を唱えたりすることができたという話が残っています。そのエピソードとして、雪丸は自分の死期を悟ったとき、奈良県の達磨寺という寺が建てられることになった場所に葬ってほしいと自ら語り、それを聞いた飼い主・聖徳太子がその願いを叶え、石像を作り埋葬したというものも残っています。
そんな伝説的な雪丸ですが、1月1日にその雪丸像が吠えれば、その年は豊作になるという言い伝えが今でも残っています。
現在でも、人間のような発音をして、人間の言葉を話すような犬はいますが、果たして聖徳太子が親バカだったのでしょうか、それとも本当に雪丸は存在し話すことができたのでしょうか。全ては、謎に包まれています。
ちなみに「雪丸」は奈良県の王寺町の公式マスコットキャラクターとして活躍しています。
◆王寺町観光協会「雪丸」ページ
http://www.oji-kanko.jp/yukimaru/
文/大原絵理香