青山尚暉のわんこと行くクルマ旅 特別編
愛犬といっしょに布団に入れる!!宿3選
秋の夜長、ムシムシ暑いこともなく、ゆっくり快適に就寝できる季節はもうすぐですね。
ところで、家で愛犬といっしょに布団に入り、いっしょに寝ている愛犬家もいると思いますが、ペットと泊まれる宿、旅先ではなかなか叶わないでしょう。いっしょに食事ができ、愛犬専用のお風呂がある宿は珍しくなくなってきましたが、さすがに布団の中までは・・・。
でも、寝るときも愛犬といっしょという飼い主さん、安心して下さい。ペットと泊まれる宿の中には、いっしょに布団に入り、就寝してもいい”太っ腹な”宿があるのです。
実は先日のある宿での出来事。そこは和室に布団を敷くタイプの宿で、もちろんマリアとララはマイベッドですやすや寝ていたはず、なのですが、早朝、なにやら毛深い輩がボクの横に。スーハースーハーする寝息で目が覚めました。横を見ると、カミサンとの間に川の字でマリアがしっかり寝ている。掛け布団から鼻だけ出して。
やってしまった!と思いましたね。ルール違反を。クリーニング代請求どころじゃ済まされないかも知れない。
が、そこは自称自動車評論犬!? 自称ペットと泊まれる宿評論犬!?歴8年の犬識、じゃなかった、見識あるマリアです。この宿は愛犬が布団に入っていいことを知っての、憧れの、夢の川の字だったのです(わが家では犬のスペースは1階、寝室は2階なので、いっしょに寝ることはあり得ません)。
そんなことが許される宿はそう多くはありませんが、これまでにマリアが訪れた宿の中から一例として3軒を紹介することにしましょう(ほかにもあります)。
ホテル四季の蔵 伊豆河津
ホテル四季の蔵本館
春の桜祭りでも有名な、伊豆河津の小高い森の中に建つアジアンリゾートテイスト溢れる、日本のペットと泊まれる高級宿の老舗的存在が「四季の蔵」。わが家ももう何度も訪れているお気に入りの宿ですが、訪れるたびにどこかが新しくなっていて、常に進化し続けています。
今では別邸も3棟が揃い、夕食もイタリアンと和食が選べるなど、何度訪れても飽きさせることなく満足できる1軒と言えるでしょう。本館、ハイグレードな別邸ともに愛犬といっしょに布団に入れます。夕食はもちろん、本館レストランでいただく朝食も絶品ですよ。
客室の一例。今夜はこのベッドで寝るんだよ
2か所ある露天スパ
夜は愛犬とバータイム!!
幸せになれる朝食
グアムドッグ 箱根強羅
南国ムード溢れるグアムドッグのレストラン
箱根強羅の別荘地内にひっそりと佇む瀟洒な建物の中に一歩入るとそこは日常を忘れさせてくれる南国、グアムの趣。料理人オーナーのオリジナリティ溢れ、様々なプランが用意される夕食は和を基本としながらもインターナショナル。グアムの日本料理店で食事をしているような錯覚に陥ります。
サプライズなサービス、チェックインから夕食前の18:00まで生ビール(クリアアサヒのザーバー)、箱根地酒を含むフリードリンクサービスなど、心地良く太っ腹なもてなしには思わず頭が下がります。客室は全室畳み敷きの和室ですが、もちろん愛犬と就寝OK。お布団はチェックアウト後にしっかりクリーニングされるそうです。
客室の一例。トイレ、洗面所完備
元板前さんのオーナーの料理は絶品
鬼怒川絆 鬼怒川
大型旅館を改装した鬼怒川絆
関東の奥座敷、鬼怒川にある関東最大級の敷地面積を持つペットと泊まれる高級温泉宿が鬼怒川絆。ロビーフロア、庭園、廊下、温泉、そして愛犬用の露天風呂まである客室に至るまで高級温泉宿ならではの情緒たっぷり。飼い主へのもてなしはもちろん、愛犬へのいたせりつくせりのサービス、豪華極まる会席料理の美味しさを含め極めて満足度の高い宿です。夜は湯上がりにテラスで一杯、心地よい気分でゆっくりと“愛犬とともに”眠りにつけそうです。
客室の一例
寝室。愛犬といっしょに布団に入れます
こちらはベッドルーム
人間用と愛犬用の露天風呂
会席料理。愛犬用の会席料理の用意も
なお、情報はすべてマリアが訪れたときのものです。愛犬といっしょに布団に入り、添い寝できるかは、予約時に改めて宿に確認してください。あくまでもいい子で布団に入ることを前提としたサービスで、万が一、愛犬が粗相をした場合、クリーニング料金などが発生します。
《その他の愛犬と布団で添い寝できるホテル》
◆むつみ庵
http://www.mutsumian.com/
◆きぬ川国際ホテル
http://www.kinugawakokusaihotel.co.jp/top.html
文/青山尚暉(あおやま・なおき)
ジャーナリスト。1956年東京生まれ。