初詣に最適な犬の健康祈願ができる名古屋「伊奴神社」
「新年もわんこが健康で、楽しく暮らせますように!」。愛犬家であれば、誰もがそう願ってやまないはず。そんな方におすすめの初詣スポットが、愛知県名古屋市の「伊奴神社」だ。「いやっこ」ではない「いぬじんじゃ」と読む。
その名称は、ご祭神の伊奴姫神(いぬひめのかみ)から由来している。また、名古屋市の民話資料集の中には、神社が建つ稲生町(旧伊奴村)が、犬の絵と犬の王という文字が書かれた御幣によって水害から守られたという話が記載されており、それが伊奴神社の始まりであると伝わっている。それだけ犬と深い関係がある神社なのである。
本殿の左手には神社のシンボルとして、伝説にちなんだ「犬の王」の石像がまつられている。ご祭神の伊奴姫神は安産・子授けに大きなご神徳があり、さらに犬はお産が軽いことから、妊婦が犬石像をさすってお祈りする姿も見られる。
社務所をのぞくと、お守りや絵馬など犬にちなんだ授与品も多く並んでいる。
「いぬ健康幸福御守(800円)」といった、わんこのためのお守りも授与されている。特に、小さな犬形の鈴とお札が付いた、「いぬ『絆』御守(1000円)」は、首輪に取り付けられるようになっているので、飼い主とわんこがお揃いのお守りを持つこともできる。愛犬家はぜひ手にしたいお守りだ。
運を開いて幸せを運んでくれるという、「いぬ鈴御守(800円)」も可愛い。黄色のほかに紺色、桃色の3色が揃い、このポケットに犬鈴が入ったタイプは安産犬鈴御守もある。
さらには、おみくじも犬形! 「開運いぬみくじ(300円)」は底の部分のひもを引っ張ると、おみくじが出てくる。おみくじを見たあと、犬の置物は神棚や身近な場所に飾ろう。
犬にちなんだ縁起物が揃う神社だが、ペットを連れての参拝は禁止。残念に思う愛犬家も多いとは思うが、清浄を第一に心がけている神社なので当然といえば当然か。初詣は人出も増えるので、この日ばかりは、わんこには家でおとなしくお留守番してもらおう。
◆伊奴神社
住)愛知県名古屋市西区稲生町2-12
電)052-521-8800
http://www.inu-jinjya.or.jp/
取材・文/横澤 寛子