マリアお薦めの自動車メーカー純正ペットアクセサリー
中には、車種専用、汎用の純正のドッグ用品を揃えているところが少なくありません。ここではそんな純正ドッグ用品を、自称自動車評論犬!?として新車にこっそり試乗して早8年の”旅するレトリーバー”のマリアと、妹分のジャックラッセルのララが実際に使い、その実感レポートをお届けします。
今回はトヨタ編。「愛犬のためのトヨタ純正ドッグ用品」という専用カタログがあるほどドッグアクセサリーが充実しています。
「純正品はクオリティが違うワン」
ペットシートカバー
まずは後席用「ペットシートカバー」(1万9440円 S/Mサイズ)。前後ヘッドレストにベルトで固定し、後席を覆ってくれるアイテムですが、注目点はバスタブタイプでドア内張りまでカバーしてくれる防汚性能とともに、左右をジッパーで切り離すことができ、後席に人と犬が同乗できるなど、自由自在の使い勝手に注目です。
犬の乗車位置の汚れが最小限に
さらに犬の乗降時にはそのドア内張りをカバーする部分をジッパーで開放し垂らすことができ、犬の乗降時にキズつきやすいサイドシルなどを覆ってくれるアイデアが光ります。シート前側にはメッシュの窓があり、後席にエアコンの風が届きやすく、また前席の乗員、飼い主と犬とのアイコンタクトが可能なのも寂しがりやの犬にとってうれしいポイント。
乗降時にはサイド部分を垂らせる
ペットシートカバー表面はポリエステル素材でサラサラした生地感のため、犬の毛がからみにくく、はたけば毛がサッと落ちるのでお掃除も楽々(裏面はやや毛がからみやすい)。もちろん、丸洗い可能で清潔に使えます。ラブラドールレトリーバーのマリアによれば、「この種のアイテムの中の最高傑作ワン」とのこと。
車内用ペットキャリー
小型犬、中型犬用としてお薦めなのが、「車内用ペットキャリー」(Sサイズ1万4580円、Mサイズ1万6740円/写真、Lサイズ1万8900円)。似たような車載キャリーは少なくありませんが、自動車メーカーが開発しただけあり、車内での固定機能は完璧。
後席にしっかり固定できるペットキャリー
外に持ち出すときに持ち手となるベルトで前後席のヘッドレストにテンションをかけ固定し、さらにサイド側のベルトにシートベルトを通して固定するため、グラグラせず安定した乗車が可能です。
使わないときは平たく畳め、かさばらず、丸洗いできるなど使いやすさ、手入れのしやすさは文句なし。ジャックラッセルのララはMサイズを愛用。「クッションを1枚重ね敷きするとより快適ワン」と言っています。
車内用ペットキャリーMサイズ。クルマはシエンタ
ヘッドレスト係留リード
体重20kgまでの犬に推奨されている「ヘッドレスト係留リード」(2700円)は、小型犬の首輪に装着する車内用リード。後席のヘッドレストステー部分に固定するため、ララによれば「リードがからみにくく、動きやすいのが嬉しい」とのこと。
ドッグシートベルトのような効果はないものの、車外への飛び出しなどを防ぐのに適しています。カラーはブラックとベージュがあり、インテリアカラーとコーディネイトできる点も魅力です。
ヘッドレスト係留リード
ララがヴェルファイアに乗車したときにも使用
リードフック
アウトドアシーンで愛犬のリードをどこかにつないでおきたいときに便利なのが「リードフック」(1万4040円)。停車中のタイヤに固定するタイプで、タイヤのサイズに合わせてリードフック側もサイズ調整できるのがポイント。体重15kg以下の犬に適しているそうです。
リードフックを地面に置き、タイヤを乗せ固定して使います
このほかに、抜け毛が舞いにくく、掃除がしやすい後席用「ペットフロアマット」(1万800円)なども用意されています。
文/青山尚暉(あおやま・なおき)
ジャーナリスト。1956年東京生まれ。