3月8日の「国際女性デー」は身近な女性にミモザの花と感謝を贈ろう
「国際女性デー」を知っていますか?
1904年にニューヨークの女性労働者たちが婦人参政権を求めて起こしたデモが起源といわれていて、「ジェンダー平等社会を訴えると同時に、女性の活躍と勇気ある行動をたたえる日」として1975年に国連によって制定された記念日です。
公式な祝日としている国も多い歴史ある記念日ですが、イタリアでは3月8日は「ミモザの日」と呼ばれ、フェスタ(お祭り)として親しまれています。
ミモザの日とは?
1944年、イタリアで女性組合(Unione Donne in Italia)が発足され、翌年以降ミモザは国際女性デーのシンボルとして使われるようになりました。
ミモザが選ばれた理由は、3月が旬で、安価に手に入る花だったからということ。また、ミモザはイタリアでは日本の桜のように春を告げる花として親しまれているので、厳しい冬を越えた「再生」やあたたかな「幸せ」を連想させることからという説もあります。
そんな所以から、イタリアでは国際女性デーは「ミモザの日」という呼び名が定着しているのです。
イタリアのミモザの日の過ごし方
3月8日のミモザの日は、身近な女性へミモザの花を贈るのがイタリアの習慣です。
家族や奥さんはもちろん、友人や職場の同僚など、日頃お世話になっている女性にちょっとしたプレゼントやメッセージを贈って感謝の気持ちを伝える日なのです。まるで日本の母の日のようですよね。
それだけじゃなく、イタリアでは毎年3月8日が近づくと街中にミモザの花が溢れ出し、黄色い包装紙でラッピングされたお菓子やミモザを模した「ミモザケーキ」が店頭に並びます。レストランには女性限定メニューが登場し、各地で女性限定のコンサートやイベントが開催されるなど、まさに女性のためのお祭りなのだとか。
3月8日は身近な女性にミモザの花を贈ろう
ジェンダー平等がますます注目されている近頃は、日本でも徐々に国際女性デーの認知が広まってきています。
特に花屋さんではミモザの日をイベントとして扱っているお店が増えているので、駅やショッピングモールで鮮やかな黄色い花束を目にする機会もあるかと思います。
今年の3月8日は、身近な女性にミモザの花と感謝の言葉を贈ってみてはいかがでしょうか。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.