失敗経験から学んだ「マッサージガン」の選び方とは
筋膜をほぐし、セルフケアに最適。スポーツのパフォーマンスをあげるのに有効ということでアスリートにも人気の「マッサージガン」。
マッサージ機マニアの筆者も、流行初期にすぐ購入したが、何も比較せずに手ごろなモノを購入して失敗。
今回はマッサージガンのメリットとともに、1台目と2台目を比べながら、マッサージガンの選び方を紹介する。
マッサージガンとは?
電動ドリルのようなカタチをしたポータブルマッサージ器具。筋肉をほぐし、血行改善。筋膜を効果的に動かし、正しい筋や筋肉の動きを回復させる「筋膜リリース」にも適していると言われる近年注目のマッサージ器具。
先端に付けるアタッチメントのカタチがいくつかあり、体の部分によりそのアタッチメントを変えることで、効果的にマッサージをすることができ、肩やふくらはぎはもちろん、膝や顔などマッサージしにくい部分もセルフでほぐせ、全身に使える器具だが、使い方はいたって簡単。
マッサージガンに好みのアタッチメントをつけて、マッサージをしたい部分にあてるだけ。
強さを選べるマッサージガンもあり、手軽に本格的なマッサージを自宅で行うことができる。
マッサージガン大国のアメリカでは種類が豊富
マッサージガン大国アメリカでは、スポーツ用品、家電量販店、デパートなどいろいろな場所で販売されており、種類も豊富。値段も安いものは数十ドル、高いものは$500するものまでさまざまある。
マッサージガンの流行初期に筆者は、何も比較せずセールで安かったモノを購入。
初めて使うマッサージガンの手軽さとパワフルなほぐしに虜になっていたのだが、私が押しながらマッサージガンを使っていたことが原因なのか、徐々に稼働時間が短くなり・・・。
フル充電でも5分もたたないうちに本体が熱くなり、最終的には、使ってもすぐパワーが落ちるように・・・。
マッサージガンの心地よさを知ってしまった私は思うように動かないマッサージガンをあきらめ、新しいモノを購入。
やはり電化製品はレビューを参考に比較するのがが重要。安いものは、それなりの理由があることが分かった。
マッサージガンを選ぶときのポイントは・・・
2台購入してわかった、マッサージガンを選ぶときに注意してほしいポイントは・・・。
1.パワー
日本ではあまり表示されていないが、アメリカでは「Stall Force」で表示されている、車でいう「馬力」のようなもの。ハイエンドのモノは60lbsほどあり、30lbs以下になると、私の1台目のマッサージガンのように押し当てるとパワーが負けて止まってしまう恐れがある。
この表示をしているものは少ないが、実物を手の平で押したとき、すぐ止まるものは「Stall Force」が弱く、強く掌で押しても動くものは「Stall Force」が強い。できれば実際動かしてパワーを確かめるのがベター。
2.音
テレビや音楽を聞きながらマッサージをする場合や、ジムでほかの人がいる中で行う場合は静音性も重要。基本的には、パワーが強いほど音がでる。
3.重量
家で使用する場合はさほど気にしなくてもよいが、持ち運ぶ場合は重さも重要。ただし、軽量なものほど、パワーが弱くなる傾向があるため、何をプライオリティーにするか考える必要がある。
そのほか、稼働時間、振動の調節、アタッチメントの数の違いもあるが、家で使用する場合は、連続3時間つかえれば十分。振動の調節も多くなればそれだけ変更するのに手間がかかるため、3段階ほどあればよいだろう。
先端に付けるアタッチメントもたくさんあれば収納するのも大変。結局使うのは2,3個ということもあり、よく使うカタチが4つほどあれば十分だ。
今までのマッサージ器具の中で1,2位を争う心地よさの「マッサージガン」
マッサージガンの特徴はなんといってもパワフルな振動。マッサージガンの心地よさに慣れてしまうと、もう以前使用していたマッサージ器具に戻れないほど、おすすめのマッサージアイテムだ。
ただし、マッサージガンの振動は強力なため、骨の部分や大きな血管がある場所などデリケートな部位は避け、痛くない程度の強度を調節しながら使用する必要がある。
なかなかよいマッサージアイテムに出会えない人は一度ぜひマッサージガンの心地よさを味わってほしい。
文/舟津カナ
編集/inox.