ウクライナでの紛争に巻き込まれた子どもたちの状況は、刻一刻と悪化している。
ウクライナにおける暴力行為の停止を求め、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセル氏は声明を発表した。
状況は悪化、暴力行為の停止を訴え-ユニセフ事務局長声明
「病院、学校、水と衛生施設、児童養護施設などが攻撃を受けていると、報告を受けています。ウクライナで暮らす子どもたちにとって、人口密集地域での爆弾の使用や爆発性戦争残存物(ERW)は、目の前にある現実の危険です。
子どもたちが殺され、傷ついています。周囲で起こる暴力行為によって、心にも深い傷を負っています。
ユニセフは、ウクライナにおける軍事行動の停止を求めます。それによって、5日間にわたる激しい空爆と地上戦により孤立してしまった人々への人道支援が可能になります。また、最も被害の深刻な地域で暮らす家族が、食料や水を手に入れたり、医療を受けたり、安全な場所を探したりすることができるようになります。
ユニセフは、すべての紛争当事者に対し、民間人および民間インフラを保護し、子どもたちを紛争に巻き込まれないようにするための法的・道徳的義務を順守するよう、改めて求めます。
私たちは、ウクライナのすべての子どもたちを保護しなければなりません。今すぐに、です。彼らには、平和が必要なのです」
8年にわたる東部地域の紛争や、昨今の武力行為の激化の影響を受けるウクライナの子どもたちのために、ユニセフは緊急支援を行っている。
その活動を支えるため、(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ウクライナ緊急募金」を受け付けている。
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/ukraine/
構成/ino.