冬のスポーツの代表的なものと言えばスキーやスノーボードがあげられる。冬季オリンピックでの日本選手の活躍も記憶に新しい。今回は、アソビューが全国で実施した「スキー・スノーボード」に関する調査(n=4,451)結果を紹介しようた。
雪が身近な地域では9割弱の人がスキー・スノーボードをしていた
大きく地域差が出る結果に
雪が降る地方か降らない地方かによって、ウィンタースポーツに対する親和性の結果に大きく差が出た。
関東では、「する」が12.90%、「以前していたが今はしていない」が55.89%、「ほとんどしたことがない」が31.29%となり、子どもの頃や学生時代、若い時にスキー・スノーボードを楽しんでいたものの、今はしていないという人が半数を超えている。
一方、雪が多く降る北陸・甲信では、「する」が89.80%と9割近くに上った。九州・沖縄では、生涯でスキー・スノーボードを「ほとんどしたことがない」と回答した人が61.40%と6割を超えている。
日本のスキー場数ランキングは、1位 長野県、2位 北海道、3位 群馬県となっているが、「北陸・甲信」が圧倒的にスキー・スノーボード人口が多く、「北海道・東北」「関東」と大きく差が開いている。
さらに、「する」と回答した人の中でスキーとスノーボードの割合は、「スキー」「スノーボード → スキー」と回答した人が52.0%、「スノーボード」「スキー → スノーボード」と回答した人が34.7%、「スキーもスノーボードもする」と回答した人が13.3%となり、スノーボード人口よりもスキー人口の方が多い結果となった。
スキー・スノーボードを始めたタイミングは、「大人になってから」が最も多く31.0%、続いて「子どもの時から」が30.4%、「学生の頃から」が29.9%となり、スキー・スノーボードを始めるタイミングはほぼ均等にばらける結果に。「親になってから」という回答も8.7%集まり、子どもと一緒に始める親も多くいることが分かる。
スキー・スノーボードをするシーン
・冬を感じられる遊びとして 27.00%
・趣味として 23.78%
・スポーツとして 19.30%
・冬の旅行先のメインコンテンツとして 10.41%
・子どもにさせておきたい経験として 9.52%
・アクティブなお出かけ先として 5.15%
・週末のお出かけ先として 3.12%
という結果となった。
「季節を感じられる」「冬の旅行先のメインコンテンツ」という季節のポイントのほか、冬だけ楽しめる「趣味」や「スポーツ」として楽しむ人も多いようだ。子を持つ親からは「子どもにさせておきたい経験として」という意見も多く見られた。
スキー・スノーボードを誰としますか?
・家族(小学生の子供を含む) 24.35%
・普段の友達、同僚 20.14%
・一人 16.81%
・家族(中学生以上の子供を含む) 13.58%
・彼氏、彼女、パートナー、夫婦 10.25%
・スキー・スノーボード仲間 8.53%
・家族(子供を含まない) 5.57%
小学生以下の小さな子供を連れた家族が一番多く、続いて普段の友達や同僚と行く人が多い結果となった。一人で行く人も16.81%と3番目に多くなっている。
ゲレンデを選ぶとき、どのようなところを気にしますか?
・ゲレンデの広さ・コースの充実度 (59.00%)
・子供向け、初心者向け施設の充実度 (14.78%)
・宿、温泉、食べ物など周辺施設の充実度 (11.13%)
・価格 (9.78%)
・上級者向け施設の充実度 (3.85%)
6割弱の人が「ゲレンデの広さ・コースの充実度」を重要視している。前の問いで「家族(小学生以下の子供を含む)」と一緒にスキー・スノーボードを楽しむという回答が一番多かったように、「子供向け・初心者向け施設」を求める声も多くなっている。
一方で、「以前していたが今はしていない」「ほとんどしたことがない」と回答した人の理由としては、
・機会がないから 31.36%
・ゲレンデまで行くのが大変だから 19.77%
・子どもが小さくて一緒に行けないから 9.69%
・体力的にきついから 9.25%
・苦手でうまくできないから 9.25%
・費用がかかるから 8.46%
という結果になった。
今後スキー・スノーボードをしてみたいと思いますか?
「以前していたが今はしていない」「ほとんどしたことがない」と回答した人のうち、6割以上の人が今後スキー・スノーボードをしたいと思っていることが分かった。
意欲はあるものの、「機会がない」「ゲレンデまで行くのが大変」と思っている人を、ゲレンデに呼ぶ機会と手軽さを提供できるかどうかが、今後ゲレンデに人を呼び戻す、あるいは新たな層の獲得のために必要だと言えそうだ。
■調査概要
調査期間:2022年2月17日〜2月21日
調査対象:アソビュー!会員
調査人数:4,451名
調査方法:インターネット調査
構成/DIME編集部