濃厚ふわふわ『モンブラン』~話題のコンビニスイーツ食べ比べしてみた
マイボイスコムのアンケート調査によると、コンビニを週1回以上利用する人は5割強、そのなかでもコンビニでスイーツ(常温のお菓子やアイス除く)を購入する人は6割ほどいるのだそう
コンビニスイーツ戦国時代ともいえる現代、コンビニ各社ではオリジナルのこだわりスイーツを次々に販売しています。
というわけで今回の食べ比べは、コンビニ3社のオリジナルスイーツ『モンブラン』です。味や食感はもちろん、糖質やカロリー、価格、原材料などについても比較しているので参考にしてください。
一周回って令和に流行ったモンブラン
モンブランは、アルプス山脈の「モンブラン」が語源のスイーツ。らせん状にあしらわれた細いクリームが山のように見えることからこう呼ばれているため、栗である必要はありません。
昔からの定番で、どちらかといえば地味なイメージのスイーツでしたが、2020年頃にバズった「搾りたてモンブラン」を皮切りに進化系モンブランブームが到来。写真映えする変わり種モンブランや、和栗を使用した高級モンブラン、ホテルのラウンジでお酒と味わう大人なモンブランなど、様々なモンブランが登場したのです。
そんなブームを受けてか、最近ではコンビニ各社も定番商品としてモンブランスイーツを扱うようになりました。
※商品の取り扱い状況は店舗によって異なります。
コンビニ3社のモンブラン食べ比べしてみた!
ここからは、ローソン・ミニストップ・セブン-イレブンのモンブランを比較したレビューをご紹介します。
ローソン『Uchi Café Spécialité 栗ごこちモンブラン(マロンチョコ仕立て)』
価格:320円(税込)
カロリー:262kcal
炭水化物:30.6g(うち糖質29.3g/食物繊維1.3g)
その他の栄養成分:たんぱく質3.1g、脂質14.4g、食塩相当量0.08g(推定値)
主な原材料:乳等を主要原料とする食品(国内製造)、マロンペースト(栗、砂糖調製品、砂糖、グルコースシロップ)、糖類(水飴、砂糖)、白こしあん、カスタードクリームなど
スイーツに定評のあるローソンの『栗ごこちモンブラン(マロンチョコ仕立て)』。2022年2月15日にウチカフェシリーズから発売したばかりの新作で、早くも話題の一品です。
ウチカフェシリーズでは過去にも7品のモンブランをリリースしていて、それぞれ季節や流行りに合わせて素材や味わいを調整しているのだとか。
マロンスポンジの上には贅沢にかけられたマロンホイップクリーム、中央にはマロンチョコレートと渋皮栗のダイスカットと栗づくしの本作。
試食してみたところ、甘ったるい感じや栗のしつこさは全然ありません。中に入った渋皮栗の苦みも良いアクセントで、上品な風味です。3つの中ではお値段高めですが、大きさも大きいので食べ応えがあります。
ただ、上に乗っているマロンホイップはあくまで「ホイップクリーム」といった印象。一般的なモンブランの上に乗っている細くて固めのマロンクリームではないので、あの食感や味わいをイメージしていると「ちょっと違うな…」となってしまいそうな気がします。
これはこれで美味しいのですが、どちらかというとモンブランというよりマロン味の上品なショートケーキといった感じ。「モンブランといえば細くて固めのあのクリーム!」という人にはちょっと物足りないかもかもしれません。
ミニストップ『和モンブラン』
価格:280円(税込)
カロリー:290kcal
炭水化物:31.3g
その他の栄養成分:たんぱく質4.5g、脂質16.1g、食塩相当量0.1g
主な原材料:乳等を主要原料とする食品(国内製造)、こし餡、小麦粉、栗加工品(国産栗使用)、卵、マーガリン、砂糖、加糖栗、卵白、クリーム、アーモンドなど
2021年の秋に発売されたミニストップの『和モンブラン』は、現在も店頭に並んでいる人気商品です。
ボトムにサクサクした食感のクランブルとあんこ入り和栗生地、中心には和栗ペースト、その上にはふわふわの北海道産生クリームホイップと固めの和栗クリームをたっぷりかけて、栗かのこを乗せて粉糖をまぶした、THE・モンブランといった見た目です。
カップを開けると、「これぞモンブラン~」と言いたくなるような栗の香りが。試食してみたところ、見た目にそぐわず味も王道!
底に敷いてある栗ペーストはこっくりした和風な甘さで、上にかかっている和栗クリームもモンブランらしい固め食感で美味しいです。
変わり種より王道が食べたいという人にはぴったりの風味。筆者がイチオシしたいコンビニモンブランです。
セブン-イレブン『イタリア栗のなめらかモンブラン』
価格:300.24円(税込)
カロリー:274kcal
炭水化物:26.6g(うち糖質25.3g、食物繊維1.3g)
その他の栄養成分:たんぱく質2.0g、脂質18.0g、食塩相当量0.06g(推定値)
主な原材料:乳等を主要原料とする食品(国内製造)、マロンペースト、クリーム、栗甘露煮(栗、砂糖、水あめ、還元水あめ、洋酒)、卵、砂糖、牛乳、小麦粉、バターなど
2021年の秋にセブンから登場した『イタリア栗のなめらかモンブラン』。ちょっと珍しい「イタリア栗」が使われたモンブランです。
カスタードホイップクリーム、スポンジケーキ、マロンペースト、ホイップクリームが層になっているカップスイーツで、一番上にはモンブランの象徴・マロンホイップが搾ってあります。
試食してみると、確かに商品名の通り口当たりがとってもなめらか。栗感はあまりなく、バターやクリームの香りが強めな洋風の味です。
一般的なモンブランっぽい味わいでは無く、マロン風味のムースといった感じ。甘くてふわふわ系のスイーツが好きな人はお好みかもしれません。クセがないのでお子様ウケも良さそうです。
コンビニのモンブランは三者三様だった
ローソン・ミニストップ・セブン-イレブンのオリジナルモンブランをご紹介しました。
コンビニスイーツ激戦時代、コンビニによって同じモンブランでも全くコンセプトが違うので、好みのものを探すのも楽しそうですね。
※商品の情報は全て2022年2月の執筆時のものです
※商品の取り扱い状況は店舗によって異なります
※味や香りの感想は筆者の主観です
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.