2015年に始まった機能性表示食品の届出数は、累計5000件を超えた。薬事法ドットコムはそのタイミングでどんな成分、効果(ヘルスクレーム)、企業が多いのかなどを集計したので見ていこう。
機能性表示食品2022年レポ!人気成分と効能効果一覧
機能性表示食品の届出数推移
現在様々な企業、自治体、個人などが届出を行っており、年々届出数は増えている。撤回数は集計時点で、510件で約1割が撤回されている。
※注意点だが、5000件目までの集計のため、2021年分でまだ下の図に含まれていない商品もある。
機能性表示食品の届出者ランキング
機能性表示食品の届出者は様々で、大手企業だけでなく中小企業・自治体・個人なども行っている。大手企業では、ブランド力のある既存商品の付加価値を上げるために利用される事例も増えている。他には、地方創生に利用される事例もある。届出者のTOP10と届出数は以下のとおりだ。
TOP10の企業以外にも多数の届出者がいるが、届出者の合計は1196。届出数が上位の会社ではここ一年あたりで常磐植物化学研究所、森永製菓、ZERO PLUSなどが大きく届出数を伸ばしている。
機能性関与成分ランキング
機能性関与成分については届出数が増える中で、新しい成分が出てくることは減ってきている。同じ成分でも「表示しようとする機能性」で表示される効能効果や作用の表現は商品によって異なるため、各社の工夫が分かる。
機能性関与成分のTOP10と件数は、以下のとおりだ。
(※同社の分類方法)
TOP10に入っている乳酸菌についてだが、各社から様々な乳酸菌がそれぞれの名前で届出されているものを「乳酸菌」にまとめている。
GABAは変わらずTOPだが、ここ一年だけでもさらに大きく数を伸ばしている。訴求できる効能効果が多いため、様々な商品で活用されていることがわかる。
また、ポリメトキシフラボンも大きく伸びている。ポリメトキシフラボンは主に、脂肪・筋肉・血流・体温維持などの訴求で活用されている。
表示しようとする機能性ランキング
表示しようとする機能性のTOP10と件数は、以下のとおりだ。
上位は主にダイエットや高齢者にかかわるものが依然として多いが、少しずつ表現は広がりを見せている。ただ、同じような効能効果の商品が増えているため、競争は激しくなっていると思われる。
上位の機能性は変わらず人気で、脂肪・血糖値・疲労感・保湿・あたりの訴求が大きく件数を伸ばしている。
体の部位ランキング
体の部位のTOP10と件数は、以下のとおりだ。
体の部位は上記のものが多い。表示しようとする機能性の中で、体の部位を含んでいない商品も多数あるため、合計数は全体の半分以下だ。体の部位も上位にランクインされている部位が変わらず人気となっている。
機能性表示食品の取得サポート
薬事法ドットコムは、機能性表示食品の販売を考えている企業を多数サポートしている。
※2022年2月時点の関与件数
・機能性表示届出関与:167
・ランダム化比較試験:81
・システマティックレビュー:149
構成/ino.