最近、愛犬がおもらしをするようになって悩んでいるという方はいませんか? 一度や二度なら、たまたま疲れていたり、お水を飲みすぎたりして起こったことかもしれません。でも、これまではちゃんとトイレでできていたのに、この頃よくおもらしして困るという場合は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。
我が家の愛犬、ボーダーコリーの小雪さんは現在4歳ですが、一年半ほど前の3歳だった頃、急におもらしするようになりました。どういう状態かというと、いわば「おねしょ」のように寝たままの状態で結構な量のおしっこをしてしまうのです。本人もこちらが驚くのを見てはじめて気づき、あたふたするような感じでした。
ただ粗相するのとは違い、寝たまま漏らすので本人まで汚れてしまって後始末がより大変でした…。
3歳のメスの尿漏れの場合、考えられること
最初は「夢でも見ておねしょしちゃったのかな?」くらいに思っていたのですが、何度もあると心配になってきます。もしかして、何か悪い病気なのかも…?
我が家の場合は、特に大好きなドッグランでお友達とたくさん遊んだ後の興奮状態のときにおもらしすることが多いようでした。
もともとトイレトレーニングは苦労したほうなのですが、さすがに3歳ともなれば粗相をすることもすっかりなくなっていた頃です。
本人もわざとではないようだし、どうもおかしいということで、かかりつけの先生に診ていただくことに。すると、想像もしなかった意外なことが原因だとわかったのです…!
「もしかすると、小雪ちゃんの場合は避妊手術が原因かもしれません」。そう教えてくれたのは、たまプラーザどうぶつクリニックの院長・井上英樹先生。なんと、生後半年ほどの頃に別の病院で済ませていた避妊手術が、今頃になって尿漏れの症状を引き起こしている可能性があるというのです。
いつもていねいに診察してくださる井上英樹先生。小雪も診察台嫌いが治ってきました。
愛犬の尿漏れについて相談されたら、井上先生はまず問診をし、いろいろある原因の中から可能性が高いものに絞っていくことから始めるといいます。
1つのポイントとしては、「水を大量に飲んでいないか」。もし、おもらしするのと同時に異常なほど水を飲んでいるようだと、糖尿病などの病気が原因となっていることがあるそう。
また、同じような症状でも年齢が7歳8歳くらいになっている場合、腎臓機能に問題があることもあるとか。そういった病気が疑われる場合は、尿検査や血液検査などをする必要もあります。
小雪の場合、そこまで水をがぶ飲みしている様子はなかったことと、3歳という年齢、またメスだということ、そしてボーダーコリーだということから、避妊手術が原因ではないかという結論に至りました。