■連載/阿部純子のトレンド探検隊
ポンピングして約30秒でエスプレッソを抽出
手のひらサイズのコンパクトさで電源も要らず、約30秒で本格的なエスプレッソが抽出できるという利便性やサステナブルさが評価され、世界40か国で販売されている「STARESSO MINI」(スタレッソ・ミニ)。スタレッソ・ミニ初のコラボレーションとなる、journal standard Furnitureの限定デザインボトル「Staresso Mini×jsF」が予約販売(1万3200円・現在はこの価格から10%オフ)を開始した。
スタレッソ・ミニは、挽いたコーヒー豆もしくはカプセルをセットして、15~20回ほどポンピングすると約30秒で本格的なエスプレッソが抽出できる、携帯用エスプレッソメーカー。高さ15㎝と手のひらサイズで簡単に持ち運びできるので、テレワーク時や、アウトドア、出張にも便利。
手動のエスプレッソメーカーのため、電圧に関係なく高圧力をかけることができ、15~20 bar圧力の優れたエスプレッソ抽出力があり、濃厚なクレマのある本格エスプレッソが抽出できる。
また、ポンプを使って簡単にスチームミルクを作ることも可能。耐熱マグに牛乳を入れて電子レンジで70度くらいまで温め、ノズルの先を入れてポンピングするとスチームミルクが完成。クリーミーなミルクとエスプレッソで本格的なラテを楽しむこともできる。
【AJの読み】ラテやカプチーノなどエスプレッソを使ったアレンジメニューにも便利
豆乳ラテが大好きで、本格的なラテを作りたいと、エスプレッソマシーンの購入を検討中だが、サイズが大きいことから適当な置き場所が見つからず保留状態。スタレッソ・ミニはコンパクトで、手動で簡単に抽出できるとのことで、サンプルをお借りして試してみることにした。従来のスタレッソ・ミニはブラックだが、限定デザインボトルはくすみ感のあるグレーのボディでインテリアにもマッチしそうだ。
下記の動画は非常にわかりやすく、初めてでもすぐに使い方が把握できるのでぜひ参考に。
ステンレスカップを外してから、スリーブ(穴が開いているパーツ)を外して逆さにしてカップにセット。ウォーターチャンバーからホルダーを外してフィルターバスケットにコーヒー豆、もしくはカプセルを入れて、再度フィルターバスケットとウォーターチャンバーを結合させてから、スリーブの上にセット。ポンプを外してウォーターチャンバーの内側にある表示線50~80mlを確認しながらお湯を投入する。
ポンプとお湯の入ったウィーターチャンバーを結合させた後に、ポンプの中央部分を押しながら回すとポンプが上がる。ポンプを上げた状態にすると高さは約25㎝。
15~20回ほどポンピングするとエスプレッソが抽出される。ポンピングは「気圧生産」「抽出」「気圧を抜く」の3段階の過程で行われ、使用環境や力の強弱によってポンピングの回数が変わるとのこと。強い力が必要というわけでもなく、女性でも無理なくできる。
コーヒーはエスプレッソ用の豆や、深煎りの豆を挽いたもの、またはコーヒーカプセルも対応できる。カプセルはネスプレッソ(ヴァーチュオは不可)、ベルミオ、スターバックスのネスプレッソ専用カプセルに対応が可能。
後片付けを考えるとカプセルの方が楽だが、味のバリエーションが楽しめる挽いた豆が個人的には推し。挽いた豆を使う場合、フィルターバスケットに入れた際に表面を均等にならすと、お湯の通りも均一になるのでよりおいしいエスプレッソを抽出できるとのこと。
マキアート、カフェラテ、カプチーノとエスプレッソがベースとなるアレンジメニューも手軽に楽しめるのがうれしい。また、50mlのお湯でエスプレッソを抽出して、ミルクや水で割れば、アイスカフェラテやアイスアメリカーノといった本格的なコールドメニューも作ることができる。
簡単に1杯分のエスプレッソが抽出できて、置き場所にも困らず携帯もできるコンパクトさで利便性が高いが、唯一面倒だと感じたのがお手入れ。
スタレッソ・ミニはすべてのパーツが分解可能で、衛生的に保管できるのはメリットなのだが、これだけ細かいパーツを分解して洗浄、乾燥させて再び組み立てるという工程は、ずぼらな人間にとっては面倒この上ない。何度も使用して慣れてくればそんなに苦ではなくなるのかもしれないが。
文/阿部純子