「ミニマリスト」と「マキシマリスト」多いのは?
都心部の一人暮らしの人の間で、ミニマリスト志向の方が増えている。ミニマリストとはモノを減らし、部屋をがらんとさせて、不要なモノをどんどん手放していく考え方・ライフスタイルのこと。
一方、人はコレクションしたいという強い願望もあるだろう。何かを集めていて、本当はもう飽きているのに欠けがあると気になって買ってしまうとか、そうではなくとも情熱的に何かを集めたい願望は人間の本能としてあるのではないだろうか。
綺和美はこれまでも、アンケートを通じてさまざまな質問を世の中に投げかけてきたが、「あなたのライフスタイルはミニマリストorマキシマリスト?」という今回の質問は、アンケートが一瞬で埋まるほど早く回答が集まったという。
あなたはミニマリスト or マキシマリスト?
さて、あなたのライフスタイルはミニマリストですか?それともマキシマリストですか?という質問を4択で行った。4つの選択肢は以下の通り。
『ほぼミニマリストに近い』
『ミニマリストに憧れているがまだまだ』
『マキシマリストに憧れているがまだまだ』
『ほぼマキシマリストに近い』
あえて真ん中に『どちらでもない』は入れなかった。日本人のアンケート傾向として、『どちらでもない』を選びがちだからだ。はっきりとした回答を打ち出していないため、あまり悩まなくて済む選択肢に設定している。
『ミニマリストに憧れているがまだまだ』と答えた方が69%で、あとは分散している。つまり、ミニマリストになりたいとか、自分の家を片付けなくてはいけないなと思っていながらも、がらんとした部屋になるにはまだまだ遠く、片付けの途上の認識だとわかる。
ミニマリストへの憧れが強い人の動機
ミニマリストへの憧れといっても多種多様なので、がらんとした部屋に美を感じる人もいれば、限られた予算や生活費の中で、本当に好きなモノだけを手に入れてあとは持たない、という主義の人もいるし、お金がありあまっていて上質な品だけを飾っている人もいるだろう。
マキシマリストへの憧れが強い人の動機
一方、マキシマリストであると答えた人や、どちらかというとマキシマリストに憧れている人は、モノを集めたい欲求がどんなときに強まるのか?
「コロナを警戒しつつ街ブラをしたとき」
「YouTubeで懐かしのおもちゃをチェックしてはメルカリで落札しコレクションしています」
「靴が好き。とにかく無限に集めたい」
「ウツワにハマっていて、買い集める手が止まりません。助けて・・・」
マキシマリスト志向の方々は、ある意味で自分に正直で、また欲望に忠実になれるほどお金を使うことに抵抗がない、と考えられるのではないだろうか。もしお金が山ほどあって、集める空間(家や倉庫)もあるのなら、とっても羨ましいものだ。
しかし人の欲望は限りがないし、世の中には無限の品物がある。Amazonや楽天市場には数億点もの商品があり、NIKEのスニーカーに限ったところで何百足も存在する。全て買っている訳にはいかないので、どこかでお金や空間の制限で妥協する必要があるだろう。
ミニマリストまではいかなくとも・・・
今回のアンケートで注目すべきは、『ミニマリスト』でも『マキシマリスト』でもなく、『どちらかというとミニマリスト志向だが、まだまだだと思う』と答えた方が圧倒的に多かったことだ。
きっと「本当にがらんとした空洞の部屋に美しさを感じはしても、自分の家をそこまでする必要性は感じないし、かといって口紅を100本集めるとかもする気持ちにならない」という感覚なのではないだろうか。
少し前より断捨離ブーム、片付けブームが興って、さらにはおうち時間を充実させたいという機運もコロナ禍で向上した。部屋を片付けたい、滞在時間の長い家の中を快適に・・・という強い想いを抱きながらも、なかなか忙しさもあって徹底的にミニマリストになるには至らない、といったところだろう。
アンケート概要
インターネットのクラウドソーシングサイト『クラウドワークス』において、20代~70代の100名にアンケートを実施。2022/2実施。
構成/ino.