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最後のミッドシップ軽スポーツになるのか?ホンダ「S660」のエンジンを再考する

2022.02.27

Honda公式サイトに掲載はあるものの、予定台数のオーダー受付を終了したホンダ「S660」。

熱狂的なファンを持ちながら、2021年11月1日の650台追加生産、販売(一部は抽選販売)を最後に、新車での販売を残念ながら終了した同車。今となっては希少な前後ホイールベースの間にエンジンを搭載し、リアタイヤを駆動するMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)を採用する、軽スポーツだ。

搭載するエンジンは658ccでターボチャージャーを採用、「α」「β」グレードの車両重量が、6速マニュアルで830kg、トルクコンバーター付でパドルシフトの無段変速オートマチックでは850kgのボディを、最高出力64PS、最大トルク10.6kgf・mのスペックで小気味よく加速する。

2285mmの短いホイールベースがもたらすクイックなハンドリングと、1180mmの低い全高による安定性を兼ね備え、〝軽スポーツ〟の快感を詰めこんだホンダ「S660」。最後の2シーター・ミッドシップ オープン 軽スポーツになるかもしれない、平成の生きる伝説だ。

その2022年3月生産終了を前に、エンジン面から再考してみたい。

【参考】S660|Honda公式サイト

ホンダ「S660」のエンジン型式とスペック

ホンダ「S660」に搭載されるエンジンの形式は「S07A」型である。主要諸元は以下となる。

エンジン形式:S07A
エンジン種類:水冷直列3気筒横型
弁機構:DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2
総排気量:658cc
最高出力:47kW[64PS]/6000rpm
最大トルク:104N・m[10.6kgf・m]/2600rpm
内径×行程:64.0×68.2mm
圧縮比:9.2
燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:25L

【参考】ホンダ|S660 主要諸元表

S07Aは専用設計のターボチャージャーを備え、優れたアクセルレスポンスを実現。低・中速域での力強さと高回転での伸びやかさを両立している

また、ホンダの軽ミッドシップとして忘れられないのが、軽乗用車初の2シーター・ミッドシップ オープンカーとして1991年5月16日より発売となった、ホンダ「BEAT(ビート)」だ。

同車は水冷直列3気筒横置 SOHC 656ccの「E07A」型エンジンを搭載。ターボチャージャーは採用せず、NAとなっている。

そのホンダ「BEAT」とホンダ「S660」のエンジン特性を比較したのが以下の図となる。ご覧の通り、S660は低回転から高回転まで豊かなトルクと伸びやかな出力を発揮する。

ホンダ「S660」のエンジンオイルの量と推奨エンジンオイル

ホンダ「S660」のエンジンオイルの規定量は、オイル交換時で2.4L、オイル、オイルフィルター同時交換時は2.6Lとされている。

推奨されるエンジンオイルは、Honda純正エンジンオイルの「ULTRA LEO」(API SN級 SAE 0W-20)、「ULTRA LTD」(API SN級 SAE 5W-30)となる。

【参考】車両仕様一覧 | S660 2015 | Honda

ホンダ「S660」のエンジンルーム

前述の通り、ホンダ「S660」のエンジンルームはシートの後となる。

ホンダ「S660」のリヤフード(エンジンフード)

ホンダ「S660」はリヤフード(エンジンフード)を開けるとエンジンルームがのぞくが、その開け方は、

1.車を停めてパーキングブレーキをかける。
2.運転席足元のリアフード解除ノブをひくと、リヤフードが少し浮き上がる。

3.運転席側からリヤフード中央のレバーを手前に引きロック機構を解除。リヤフードを開ける。

4.グリップを持ちステーをクランプから取り外してステーをかけると、リヤフードを固定できる。

リヤフードを閉める時は、ステーを外しクランプに納めてからリヤフードを静かに下げ、約30cmの高さから手を離す。

【参考】リヤフードを開ける | S660 2015 | Honda

ホンダ「S660」のリヤフード(エンジンフード)のカスタムパーツ

ホンダ「S660」の印象的なリヤフード(エンジンフード)。そのカスタムパーツは各社から登場しており、例えば、無限では、「Carbon Aero Engine Hood」が用意される。

表面はCFRP製で裏面はFRP製のハイブリッド構造となっている。標準装備のリヤフード(エンジンフード)に対して約4kgの軽量化を実現する。価格は44万円

【参考】S660 | PARTS | AERODYNAMICS – 無限 MUGEN

ホンダ「S660」のエンジンカバー

エンジンルーム内の雰囲気を変えるには、エンジンカバー交換はポイントのひとつ。

こちらも各社製品が揃うが、HKSでは、「ドライカーボン製エンジンカバー」を用意する。

純正形状に対して横幅を約55mm拡大。取付は純正と同じなので、ボルトの締め付けなども不要。3万800円。

【参考】カーボン製エンジンカバー:S660 – HKS

ホンダ「S660」のエンジン音

ホンダ「S660」は軽スポーツの名にふさわしいエンジンサウンドを響かせる。

吸・排気音やターボチャージャーの作動音、アクセルオフの際に過給圧を開放するブローオフバルブ音などへ、独自のサウンドチューニングを実施。スポーツカーらしい迫力あるエンジンサウンドを実現する。

※データは2022年2月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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