「お金が貯まる財布」とはどのような財布なのでしょう。
なかには「金運アップ」など、縁起を担いだ財布のことを「お金が貯まる財布」と考える人もいるでしょう。しかし、実際には縁起を担いだだけでは「お金が貯まる」ことにはつながらないことの方が多いのです。
ここでは、縁起だけに頼らず「お金が貯まる財布」にするにはどうしたらよいのか、「お金が貯まる財布の特徴」からまとめてみましょう。
貯まる財布の特徴1 財布がきれい
貯まらない人の財布は、だいたいにおいて「汚い」ことが多いのです。
汚れていても、穴が開いていても、多少壊れていても気にしない。
レシートの端が財布からはみ出していたり、カード類をたくさんいれすぎて、はちきれんばかりにパンパンに膨らんでいたりと、財布をみるだけで「この人はお金に対して雑」ということが分かります。
お金に雑な人は、お金の管理もできませんので、当然お金を貯めることも苦手です。
反対に、貯まる人の財布は「きれい」なことが多いのです。
高価であるかどうかは関係なく、財布の外側も内側もきれいに整っています。
汚れがつけばふき取りますし、レシートやカード類は決められたところに収まっており、たまりすぎているということもありません。定期的にレシートやカード類を整理しているため、何がどこに入っているか常に把握しています。
このような人は、お金に対しても丁寧に向き合うことができるため、お金も貯まりやすくなります。
貯まる財布の特徴2 財布がシンプル
金運アップや流行などの影響から、派手な財布や変わった財布を持ちたがる人もいます。
もちろん、個性を発揮するという意味では素敵な選択なのですが、このような人は「派手好き」であったり「飽きっぽい人」であったりすることが多いのです。
生活面でも刺激を求めて浪費を繰り返す傾向があり、稼いだ分だけ使うといった生活習慣がクセになっている傾向があります。
派手な財布や変わった財布は汚れが目立つこともあり、買い替えの頻度も高めです。
一方、お金が貯まる人は、シンプルで飽きのこない、流行などにも左右されにくい財布を長く使う傾向があります。
このような人は、財布だけでなく、ものを大切にする傾向がありますので、必要以上に浪費をする習慣も少なく、結果としてお金が貯まりやすい傾向があります。
貯まる財布の特徴3 財布に大金を入れない
いつも財布に大金を入れている人は、自分がいくら使ったかも把握しておらず、ときには高額な商品も衝動買いをしてしまう傾向があります。
「いつ何にいくら使う」といった計画性もないため、お札も多めに入れておかないと心配になりますし、財布の中身を整理する習慣もないため、お札だけでなく小銭もじゃらじゃらといつまでもたくさん入ったままになりやすいのです。
一方、お金が貯まる人は「いつ何にいくら使う」という計画を常に持っていますので、財布の中にいれる現金は「使う分だけ」といった具合に、必要最低限にしている人が多く見られます。なかには1週間で使うお金だけを財布をいれ、財布を使って予算管理をする人もいます。
現金を使う時は、小銭がたまりすぎないよう小銭から出す習慣が身についていますし、小銭が貯まり過ぎたら貯金箱に入れるなど、貯蓄の習慣と連動させている人もいます。
最近はキャッシュレスの利用が増えていることもあり、現金を持ち歩かない人も増えてきましたが、お金を貯めている人は、「キャッシュレスが使えない時のお守り代わりに1万円だけ持ち歩いている」など、キャッシュレスと併用してお財布に入っている現金を最低限に抑えている人が多く見られます。
貯まる財布の特徴
これら3つの特徴を満たしている財布を持っている人は、「お金を貯める力」も持っていることが多く見られます。
お金を貯める力のある人は、キャッシュレスでも現金払いでも支出をうまくコントロールすることができます。
もし、「このような財布なのに貯まらない」という人は、きっかけさえあれば貯まる人になる可能性が高い人ですので、財布だけでなくお金にも丁寧に向き合う機会をぜひ作ってみてください。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他