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「病院に行くべき?」「救急車を呼ぶべき?」迷った時にスマホで相談できる窓口と便利なサービス

2022.02.19

コロナ禍で医療が切迫する中、新型コロナウイルス感染症以外の体調不良やケガなどが生じた場合、軽度だと病院へかかったり、救急車を呼んだりすることにためらわれるものだ。また、休日や夜間には、どこの病院を受診すればいいのかなども迷うところ。

そこで今回は、病院に行く前や救急車を呼ぶ前に何かしらの迷いが生じた際に、電話で無料相談できる公的窓口やサービスを紹介する。

病院へ行く前にスマホで相談できる事業・サービス

生活する中で、家族の体調に何か異変が生じたときは、緊急度に合った行動をすべきだ。しかし、症状によって病院へ行くべきか否かといったところの適切な判断は一般の生活者にとってはなかなかむずかしいものだ。そんなときに利用できるのが、これから紹介する公的相談窓口や民間企業の医師相談サービスだ。迷ったときや悩んだときに備えて、知っておこう。

1.国が実施する事業「♯8000」「♯7119」

●♯8000―子ども医療電話相談事業

♯8000は、保護者が休日や夜間に、子どもの症状の対処や病院の受診について悩んだときに、電話で小児科医師や看護師に電話相談できる、国による事業だ。

全国47都道府県で実施しており、全国どこからでも「#8000」という短縮番号に電話することで、居住地域の都道府県の窓口へ自動転送され、小児科医師や看護師から、子どもの症状に応じた適切な対処法や受診する病院などのアドバイスを受けられる。相談料は無料だが、通話料は利用者負担となる。

全国47都道府県、いずれも携帯電話からの着信を受け付けており、受付時間は都道府県によって異なる。例えば東京都は、「平日(月~金)は18:00~翌朝8:00、休日(土曜日含む)は8:00~翌朝8:00」となっている(2022年2月5日時点)。外来診療が休みの時間・曜日に合わせて実施している地域が多い。

令和2年はコロナ禍の影響からか、相談件数が減ったが、平成22年からは相談件数が増加している。

●♯7119―救急安心センター事業

♯7119は、急なケガや病気をしたときに、救急車を呼んだがほうがいいか、今すぐに病院に行ったほうがいいかなど、判断に迷ったときに専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口だ。相談料は無料だが、通話料は利用者負担となる。

医師、看護師、トレーニングを受けた相談員等が電話口で応対。症状などを話すことで、「緊急性のある症状か」や「すぐに病院を受診する必要性があるか」等を判断する。相談内容から緊急性が高いと判断された場合は、迅速な救急出動につないでくれ、緊急性が高くないと判断された場合は、受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスを行う。

実施エリアは限られている。東京都では全日24時間受付を行っている。実施エリアを確認したい場合は、総務省消防庁の公式サイトを参照しよう。

救急安心センター事業(♯7119)を導入した自治体が実施した、利用者に対するアンケートの結果では、約9割の利用者が「役に立った」と感じている。

2.「ユビーAI受診相談」

続いては民間企業によるサービス、「ユビーAI受診相談」だ。

これは、Webサイトもしくはアプリ上で、体調についての20問ほどの質問に答えていくことで、現役医師による適切な医療へのかかり方を支援するWeb医療情報提供サービス。利用は無料で、会員登録がなくても、誰でもすぐに利用できる。

関連する複数の参考病名と、適切な診療科や近所の病院・クリニックを調べられる。1,100以上の病名に対応しており、全国の医療機関を掲載している。受診を前提に、かかりつけ医等地域の医療機関や、「#7119」等の救急車対応、厚生労働省等の公的な電話相談窓口への適切な受診行動を支援する。

一部の医療機関では、本サービス上で回答した結果を連携できるため、診察がスムーズに行える。

2020年4月28日にサービス提供を開始してから、約1年間で月間100万人の利用を超え、2021年7月1日に、アプリ版のリリース後には、利用者が2022年1月末時点で450万人に増加した。

コロナ禍で体調不良には不安が高まる中、ユビーAI受診相談はどのように役立つだろうか。運営元であるUbie株式会社 共同代表取締役で医師の阿部吉倫氏は次のように述べる。

「新型コロナウイルスの感染拡大時は、各都道府県の電話相談窓口がつながりにくくなる場合があります。そのような中、ユビーAI受診相談はスムーズに症状に関連する病気を調べ、受診すべき診療科を標榜する近隣の医療機関を知ることが可能です。また、提携している医療機関では、ユビーAI受診相談での回答結果を事前に送信することができ、スムーズな受診と滞在時間短縮による感染リスクの低減に貢献します」

3.Kids Public「小児科オンライン」

子どもの不調の場合、小児科医に相談したいものだ。そこで役立つのが、Kids Publicの「小児科オンライン」だ。これはスマートフォンから小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談サービスで、具体的には次のような相談サービスがある。

「いつでも相談」

Webサイトからメッセージを送ると24時間以内に医療者から返信が送られてくる一問一答形式のサービス

「夜間相談」

平日の18時~22時の間、10分間の予約制で産婦人科医、小児科医、助産師にLINEのメッセージチャットや音声通話、動画通話で相談できる

相談内容は、保護者自身の心身の悩みから子どもの健康・子育ての悩みまで幅広く受け付けている。同サービスは、何らかのサービスに付帯する形や福利厚生、自治体施策として導入されている。対象者は「合言葉」を入力すると無料で利用できる。利用したい場合、所属企業や自治体に問い合わせるか、加入しやすいサービスを見つけるとよいだろう。

コロナ禍で体調不良には不安が高まる中、小児科オンラインはどのように役立つだろうか。Kids Publicの代表取締役で医師の橋本直也氏は次のように述べる。

「夕方夜間に急に発熱した、家の中で頭をぶつけてしまったなど、ステイホーム中には様々なことが起きると思います。そんなときは小児科オンラインで相談してみてください。テレビ通話やチャットへの画像添付も可能なので、お子さんのご様子も確認した上で、小児科医からのアドバイスを聞くことができます。そのほか『自粛が長引き、子どもがかんしゃくを起こしやすくなった』『急に爪噛みをはじめたが対応は?』など、緊急ではないけれど保護者としては気になる質問もお受けしています。ストレスがたまりやすい今、オンラインも上手く活用し、一人で抱え込まずにお気軽にご相談いただければと思います」

コロナ禍で不安の多い中、家族の健康に異常が生じると、より一層心配になるものだ。軽度の場合や、迷うとき、ちょっとした悩みを相談したいといった場合には、まずはこれらの窓口やサービスを利用してみるのもいいだろう。

取材・文/石原亜香利

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