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どんな味?徳島県阿波市のバナナ農園が作った美しい黄金色の「バナナ葉茶」

2022.02.22

■茂木雅世のお茶でchill out!

ほのかに甘くて、香ばしさの中に、どこかバナナの存在を感じる。

そんな不思議なお茶に出会った。

徳島県阿波市のバナナ農園・阿波甘蕉園が2021年12月から販売をスタートさせた「あ!和ばななの葉茶」

全国的にも珍しい、バナナの葉と茎だけを使ってつくられているバナナ葉茶だ。

2018年からバナナ栽培に挑戦し始めたという新しい農園ながら、代表の矢野忍さんは、車のナンバーも877=バナナにしてしまう程、すっかりバナナに夢中だ。

“お店に行ってもバナナのアイテムをつい探してしまう”と笑って話す矢野さんだが、安心安全なバナナを届けたいという想いは人一倍強く、農薬や化学肥料などを使用せず、バナナ栽培に挑み続けている。

現在、寒さに強いアイスクリームバナナなどの品種を中心に、年間200~600本程を生産し、地元の産直市場などに卸しているという阿波甘蕉園。

小さな子供が口にすることも多い果物だけに、国産・無農薬のバナナを求める人もいて、人気も上々だという。

そんな中、今までは捨てられるだけだったというバナナの葉の部分の活用方法を考え出していた矢野さん。

”手塩にかけて育てたバナナだからこそ、実の部分だけでなく、葉も茎も出来ることなら全て使ってあげたい”という想いがあったところ、絵本作家の原田剛さんがSNSで呼びかけてくれたことがきっかけとなり、地元の藍茶専門店「こはる日和」との縁がつながった。

本物のバナナの葉でくるりと包まれているお茶の袋を開けると、小さな巾着のような形をしたティーバッグが5つ。細かい部分まで、全てがとてもあたたかい。

カップに入れて、お湯を注ぐとやがて、見ても美しい黄金色のお茶が出来上がる。

上品で整った香ばしさとバナナを思い浮かべるようなやさしい甘みが印象的なバナナ葉茶。

クセもなく飲みやすいので、シーンを選ばずゴクゴク飲むことが出来る。

お湯はもちろん、少し長めに待てば、水出しでもおいしく頂くことが出来た。

農薬や化学肥料を使用せず手作業でつくられているので、家族全員で飲むことが出来るのも嬉しい。

バナナの可能性を追求し、次々と形にしている矢野さんだが、バナナ栽培を始める前までは農業経験もない主婦だったというから驚く。

使い道がなかった親族の土地を活用できるようになったことをきっかけに、“国産で安心安全なものを届けたい” “人があまりやっていなくてワクワクするものをつくりたい”とバナナ栽培を始めてから数年。

収穫が思うようにいかず落ち込むこともあったというが、現在も、試行錯誤の日々を続け、収量アップを目指して挑戦を続けている。

お茶以外にもバナナの葉を使った手編みのわらじや紙など加工品の製作にもとりかかっており、今後も少しずつアイテムが増えていきそうな予感だ。

残念ながら今年は既にバナナの在庫がなく、食べることができなかったが、バナナ葉茶を飲みながら、毎年10月半ば頃~12月くらいだというバナナの販売を待ちたい。

飲んでバナナを感じる新感覚のお茶。一口飲んでバナナを見つけたら「あ…!バナナ」と言いながら、是非味わってほしい。

阿波甘蕉園問い合わせ先 → 電話番号090-7622-2699

茂木雅世 もき まさよ

煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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