HUAWEI(ファーウェイ)から、ランニングのレベルアップに最適なラン特化型のスマートウォッチが登場! 各種データから走りの状況を客観的に確認し、さらに伸ばしていける「HUAWEI WATCH GT Runner(以下 WATCH GT Runner)」をランニングを趣味にするライターがテストした。
軽量で耐久性が高いボディ
本体は11㎜、重量は約38.5gと身に着けていても気にならないほどかなり軽量で薄型。ケースは高強度複合繊維、ベゼル部分はセラミック、リュウズは航空機に使用されるグレードのチタン合金製で、軽さと頑丈さを両立している。時計なので荒っぽく使用するものではないが、気にせず使っていてもキズや破損に強いのはありがたい。
ディスプレイは、1.43型のAMOLEDカラーディスプレイを搭載。色が鮮やかで光量が強い日中の屋外でも見やすく、動きながらでも見やすい。ベルトは柔らかくフィット感のいいスポーツタイプで、着けていることが気にならない装着感の良さがある。
心拍数はケース裏側「HUAWEI TruSeen 5.0+」で計測。丸く配置した8個のフォトダイオードと曲面ガラスを組み合わせることで、数値の障害になる外光の干渉の低減。さらに低気温時などの悪条件下でも正確な心拍数を計測できるようになっているという。
“ランニング能力指数”で実力を可視化
もっとも気になる機能は、走り終わった後、HUAWEI独自のアルゴリズム「HUAWEI TruSport」でランニングの分析が可能なところ。心拍数や距離、走った頻度などから“ランニング能力指数”を算出。この数値から10㎞走やフルマラソンを走った時の「タイム予測」などが表示されます。
このタイム予測が意外と正確。あくまで目安ではあると思うが、実際のベストタイムにかなり近い(ちょっと速めに表示してくれるところがうれしい)。この数値、現在のトレーニング内容で表示されるのものなので、走る距離などによって数値も変化していく。
このスマートウォッチは「トレーニング指数」も表示可能。現状の体力レベル、疲労の具合から自分のコンディション状況が分かる。青、緑に矢印の表示があれば、キツいトレーニングも可能ということ。この数値を確認しながら走ることができれば、疲れすぎることもなく、故障をすることもなく効果的にレベルアップできるだろう。
有酸素運動の能力を測る基準であるVO2 Max(最大酸素摂取量)も計測可能。あくまでも予測値ではあるが、ランニングを続けていく上で、ランニング力を計る指標になる。地道に走り続けていくと数値が上がるので、それがモチベーションにもなっていくだろう。
心拍数の高低によって割り出されたトレーニングの強度によって、回復までの時間も表示する。
正確なGPSとロングバッテリーを搭載
ランニング中のペース計測も正確。このモデルはGPSに加えて、QZSS(みちびき)、GLONASS、Galileo、BeiDouという5種類の衛星測位システムに対応。「L1」と「L5」という2種類の周波数を捕捉するため、リアルタイムで変化するペースも確実に記録してくれます。結構気に入っているポイントは、GPSを起動させたときの位置情報の捕捉スピードが速いところ。捕捉スピードが速くないモデルだと、ランニングモードを起動して時計がGPSを捕捉するまでしばらく道端で待たされることもある。このWATCH GT Runnerは、ビルに囲まれているところにいてもすぐにGPSが起動可能だ。
バッテリーは通常使用で最大約14日間長時間駆動するロングバッテリーを搭載。1時間のランニングほどのトレーニングを行ったところ、約10%の使用量だった。あまり充電のことを気にせず使っていけるのはかなりうれしい。
初心者ランナーにもオススメしたいコーチ役
トレーニング機能はかなり優れているが、睡眠状態やストレスレベルのチェックなど、ウェルネス機能も充実しているこのスマートウォッチ。そのほかメール、SNS通知機能など、一般的なスマートウォッチとしても十分使用できる。
本格的なランニングの機能が多数搭載されているため、中上級者用モデルのように思えるが、ペース配分や休息などが分からないランニング初心者にもおすすめしたいモデル。ひとりでも始めやすいことから、また人気のスポーツになっているランニングのパートナーとして使ってみてはどうだろうか。
HUAWEI WATCH GT Runner
価格:3万4980円
https://www.huawei.com/jp/
今 雄飛(こんゆうひ):ミラソル デポルテ代表。スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン