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オールドレンズとの相性は?ライカの最新モデル「LEICA M11」の描写力をチェック

2022.02.19

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

オールドレンズに6000万画素は必要か?

「LEICA M11」の特徴の1つにフルサイズセンサーの全画素を活かしつつ記録画素数を60MP、36MP、18MPから選択できる機能がある。その使い道はファイルサイズを抑える、連写性能を重視すること以外に、オールドレンズに適した画素数になっているという。

ちなみにフルサイズミラーレス機SONY「α1」の有効画素数は約5010万画素、Nikon「Z 9」が4571万画素、Canon「EOS R5」が約4500万画素と「LEICA M11」は国産メーカーを上回る画素数を誇る。これが一体どのぐらいレンズの実力を引き出せるのかを検証してみたい。フィルム用のライカMシステムと「LEICA Q2」を愛用するカメラマン藤田修平氏に作例撮影をお願いした。画像はRAWデータで保存してPhotoshopでJPEGに現像している。

「LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH.」と6000万画素

まず撮影するのはLEICA Mレンズでも優れた描写力を持つ「LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH.」と6000万画素との組み合わせだ。「LEICA M10-R」の4000万画素でも充分、高画質だと感じたのだが6000万画素になるとさらに緻密な描写を目の当たりにできる。特にアポズミクロンは30cmまでの近接撮影に対応して肉眼でも分からなかったディティールを記録していた。

その描写は鮮明でクッキリしており、被写体以外はキレイにボケている。ライカのレンズは被写体を浮き上がらせるというが、それが「LEICA M11」でより実感できる。鮮やかな発色でありながら、派手過ぎず上品で心が和らぐ。藤田さんによれば、近接撮影では「Visoflex 2」が欠かせないという。実用性を考えれば付けたままで常時使用でもいいが、それだと「LEICA Q2」と同じになってしまうと苦笑された。

植物園で撮影した欄蘭の仲間、瑞々しい色合いと奇妙な形の取り合わせが興味深い
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/60sec、F4 -0.33、ISO250

6000万画素で撮影した画像の中心部を100%で切り出すと肉眼で見えなかった世界が現れた
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/60sec、F4 -0.33、ISO250

屋外での逆光撮影、空の青さに深みがある。ライブビューでもピント合わせが可能だった
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/1600sec、F2.8、ISO64

逆光に浮かび上がる花。ピント合わせが困難で「Visoflex 2」が活躍した
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/4000sec、F2+0.33、ISO64

葉の上の水滴、近接撮影に強いアポズミクロンの特徴が活かされた、手前のボケもいい
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/160sec、F2 -1、ISO64

モノクロームモードにて撮影、刺さりそうな硬めのトゲの質感と背景の柔らかいボケの対比が際立つ
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/160sec、F2.4、ISO80

最高速1/1万6000秒を実現した電子シャッター

「LEICA M11」は従来のメカニカルシャッターに加えて電子シャッターも使えるハイブリッドシャッターを採用。最高1/16000secを実現。の明るいレンズを日中でも絞り開放で使えるようになった。無論、高速シャッターにより動きを止めることもできる。

植物園の中に降り注ぐ水流を撮影。1/125secでも水滴は完全に止まらなかった
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/125sec、F2.4 -0.33、ISO64

ISO感度を上げて1/10000secで撮影すると流線型の水滴が降り注ぐ様子が捉えられた
LEICA M11 LEICA Apo-Summicron-M F2.0/35mm ASPH. 1/10000sec、F2.8 -0.33、ISO6400

伝説の8枚玉「LEICA Summicron-M F2.0/35mm」で撮る

1958年に登場してLEICAの名を不動にした銘レンズがズミクロンである。開放絞り値F2.0のレンズに与えられたこの名称は35mmレンズから始まった。1958年にライツカナダで製造されたズミクロン35mmは、その後、ライツウェッラーでも作られるようになり、後に6群8枚のレンズ構成から8枚玉と呼ばれる。柔らかいボケ味が特徴のレンズ。加えて「Summicron-M F2.0/90mm」でも撮影した。いずれも藤田さんの私物レンズである。

DNG(RAWデータ)で60M、36M、18Mで同じ被写体を撮影、どのような差が出るのかを検証した。今回使ったレンズでは、どの記録画素数を選択しても差異は見られなかった。6000万画素で撮影するより、1800万画素で撮った方が周辺部のピントの甘さが目立たなくなるということはなく、同じように写るのでオールドレンズも6000万画素で撮った方がいい。レンズによって記録画素数を変更するのではなく、撮影意図によってどの記録画素数にするかを決めた方がいいと思われる。

1958年に製造された第1世代のSummicronは、ライツ初の開放絞り値F2の35mmレンズだった

のどかな昼時の公園、同じ構図で記録画素数を変更して撮影。木の枝の描写などを比較した
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/35mm 1/1250sec、F3.4、ISO64

18M、36M、60Mの画像を100%で比較しても解像感、階調性に差異は見られなかった
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/35mm 1/1250sec、F3.4、ISO64

逆光ではフレアが現れオールドレンズであることを実感するが、通常の撮影では何の問題もない
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/35mm 1/2500sec、F2.8、ISO64

第3世代のSummicron-Mの90mm、オールドレンズとは言えない切れ味の鋭さと柔らかなボケが共存する中望遠レンズ

「Visoflex 2」を使うと精密なピント合わせができ、90mmのボケ味が楽しめた
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/90mm 1/4000sec、F2.8、ISO64

18Mにて保存してリサイズ、もっとも低い記録画素数だがレンズの特徴が活かされた画像だった
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/90mm 1/800sec、F4.8 -1、ISO64

36Mにて保存してリサイズ、汎用性の高い記録画素数で連写性能にも優れている
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/90mm 1/640sec、F4.8 -1、ISO64

60Mにて保存してリサイズ、絞り優先AEを使用したところ露出が変わって空の色が濃くなったが、建物の描写、木の枝の解像感に変化はなかった
LEICA M11 LEICA Summicron-M F2.0/90mm 1/1250sec、F4.8 -1、ISO64

文/ゴン川野

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