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年収によって異なる「結婚したくない理由」と「結婚したい女性の条件」

2022.02.18

年収で異なる「結婚したくない理由」と「結婚したい女性の条件」

2017年の出生動向基本調査では、結婚の障害として「結婚資金」を挙げた人がもっとも多く、男性43.3%、女性41.9%となっている。これらのデータを見ると、独身男性にとって「結婚するかどうか」は経済的な要素が大きく影響していると言えそうだ。

そこでネクストレベルが運営する縁結び大学では、独身男性177人にアンケート調査を行い、男性の年収と結婚願望の有無に関係があるのかを調べた。

年収が高い男性ほど「結婚願望がある」人が多い

男性の年収別に「結婚したいと思うかどうか?」をアンケート調査した結果が以下のグラフだ。

男性の年収別に「結婚願望があるかどうか」を調査してみると、男性の年収による違いが見られた。

結婚願望は、年収100~299万円の男性は7.0%が「ある」と回答。300~499万円の男性では25.0%、500~699万円の男性では28.6%、700~999万円の男性では40.0%の男性が結婚願望が「ある」と答えている。

結婚願望が「ない」と回答したのは、年収100~299万円の男性が36.6%と最も多く、300~499万円の男性で25.0%、500~699万円の男性で14.3%と、年収が上がるごとに結婚願望がない男性の割合は低くなっている。

これらのアンケート結果から、年収が高いほど結婚願望が高い人が多く、年収が低いほど結婚願望がない人が多い傾向にあることがわかった。

700~999万円の男性に関しては結婚願望が「ない」割合が増えており傾向が異なるように見えるが、そもそも対象者が5名と少ないことから傾向として読めない点もあるといえる。

結婚願望がない理由は年収によって傾向が異なる

それでは、男性が結婚に前向きになれない理由は何でしょうか?前の質問で「結婚願望がない」と回答した人にその理由について聞いてみた。

もっとも多かった理由は「自由な時間が減るから」で23.4%。次いで「家庭に責任を持てない」「経済的に家族を養えない」が同率17%。この結果だけ見ると、経済的な理由よりも自由を失うリスクのほうを懸念しているように思える。

ただし結婚に前向きになれない理由を年収別で比較してみると、傾向が大きく異なることが分かった。
 

年収100~299万円の男性でもっとも多かった理由は、25%と4人に1人が選択した「経済的に家族を養えない」。次に多かったのが同率20.8%で「自由な時間が減るから」「家庭に責任を持てない」だった。やはり年収100~299万円の男性は、経済的な理由で結婚に対して二の足を踏む人が少なくないようだ。

年収300~499万円の男性で多かったのは、1位が「自由な時間が減るから」(26.3%)、2位が同率15.8%で「お金を自由に使えなくなるから」「結婚が良いと思えない」。

年収100~299万円と違い、自由を失うことを結婚のデメリットと感じている様子が読み取れる。

年収500~699万円の男性に関しては、「家庭に責任を持てない」「お金を自由に使えなくなるから」の2つに意見が分かれ、ともに1位の50%。年収500万円以上であれば、一般的には高収入の部類に入る男性だ。ある程度責任のある役割を担い仕事をしている人も少なくない。

そういった責任感のある男性が多いからこそ、「もっと自由でいたい」という希望に反して家庭に責任を持つことに負い目を感じる人が多いのかもしれない。

また年収700~999万円の男性についても「自由な時間が減るから」「趣味の時間を持ちたいから」の2つの意見に分かれた。対象者が少ないため偏りがあることは否めませんが、金銭的な理由はいっさいなく、自由や時間が理由で結婚に否定的である人が多い傾向がうかがえる結果だった。

またどの年収帯でも「束縛されたくない」「仕事を優先したい」「子どもが欲しくない」という理由を選択した男性はいなかった。これらは、結婚に前向きになれない一番の理由にはなりにくいようだ。
 

次に、 結婚願望のない男性にアンケートした「結婚に前向きになれない理由」と「結婚したい女性の条件」から、年収別の「理想の女性像」を考えてみた。

年収100~299万円男性の4人に1人が「高収入の女性」と結婚したい

年収100~299万円の男性が結婚願望がない理由で多かったのが「経済的に家族を養えない」「自由な時間が減るから」と「家庭に責任を持てない」。

結婚するとさまざまな責任が生じるが、その中でも特に経済的な負担は大きいものだ。年収が100~299万円の場合、月々に使用できるお金は最大でも20万円ほど。不可能ではなくとも、家族を養っていくには自信がないと感じてしまうのも無理はないのかもしれない。

また、年収100~299万円の男性が求める女性の条件で1位に挙がったのが「年収が高い女性」で、24.0%でした。経済的な理由が「結婚したくない」理由であるならば、うなづける結果だった。

100~299万円の男性と結婚を望むのなら、「私が大黒柱になる!」くらいの意気込みを持つと、男性も結婚に前向きになってくれるかもしれない。

年収300~499万円男性が求める結婚相手は「お金・時間を束縛しない女性」

年収300~499万円の男性が結婚願望のない理由として最も多く挙げたのが「自由な時間が減るから」で、次に多かったのが「お金を自由に使えなくなるから」「結婚が良いと思えない」。

年収300~499万円の男性が結婚したい女性の条件に関しては、1位の「束縛しない」が31.3%、2位が「互いに干渉しない」22.0%で、「干渉されたくない」という2つの回答の合計は53.3%。

また3位は「逆玉に乗れる」の13.1%だったことを考えると、300~499万円の男性の結婚に対する気がかりはお金と時間だと言えそうだ。

年収300~499万円の男性と結婚したい女性は、できるだけ彼に干渉せず、彼が自由に使えるお金を確保してあげるよう心がけると良いだろう。この2つを満たしてあげることで、少しは彼も結婚に前向きになってくれるかもしれない。

年収500~699万円男性は「経済的・精神的に自立した女性」と結婚したい

年収500~699万円の男性では、結婚願望がない理由の1位は「お金を自由に使えなくなるから」と「家庭に責任を持てない」で、それぞれ50%と同ポイントだった。またこの年収の男性が女性に求める条件は、「互いに干渉しない」「週末婚である」「財布が別」が33.3%で同率1位だった。

500~699万円の年収は男性の平均年収と同等か少し上回る程度。家族を養えない収入ではありませんが、男性の収入のみで家計を支えていく場合には、自由に使えるお金が十分にあるとは言えないかもしれない。また、結婚に前向きになれない理由や女性に求める条件から、自由を追い求める傾向が強いことが読み取れる。

年収500~699万円の年収の男性と結婚したい女性は、自分自身もある程度収入があり、財布を別にするか、夫が自由に使えるお金を増やしてあげることできる経済力が必要になりそうだ。また、精神的な自立も必要といえるかもしれない。

年収700~999万円男性は「趣味に理解」「気を使わない」女性が条件

年収700~999万円の男性の結婚願望がない理由の1位は、「自由な時間がなくなるから」と「趣味の時間を持ちたいから」。この年収になると経済的には平均以上で、家庭への責任の心配はないのかもしれない。

また、700~999万円の年収を得る男性の場合、マネジメント能力に長けている人が多いと予想される。さらに結婚に対して消極的な理由として「時間と趣味」を挙げている点を踏まえると、自分の時間とお金は自分で管理し趣味も充実させたい傾向が強いと言えそうだ。

この年収の男性には、結婚後は「お財布は別」にして彼の収入は彼自身で管理してもらい、自由にできる趣味の時間をしっかりと設けてあげるとよいかもしれない。

彼女からのプロポーズ、年収の高い男性ほど結婚に前向き!

現在交際相手のいる独身男性に、「もし彼女から結婚したいと伝えられたらどうしますか?」という質問をしたところ、こちらも男性の年収によって傾向に違いがみられた。

「喜んで結婚する」「結婚について前向きに考える」という回答がもっとも多かったのは、合計が100%だった年収700~999万円の男性。そのあとは100~299万円(63.7%)、500~699万円(38.5%)、最後に300~499万円(38.2%)と続いた。

年収700~999万円の男性は、結婚に対する不安要素が少なく結婚に前向きな人も40%と少なくないため、女性からのプロポーズに関しても成功率が高くて当然といえそうだ。

年収100~299万円の男性に関しては、前述の「結婚したいと思うかどうか?」の質問で「はい」と回答した人が7.0%ともっとも割合が少なかったが、彼女からプロポーズされれば結婚を前向きに考える人は少なくないことが分かった。

年収300~499万円と年収500~699万円の男性に関しては、「状況が許せば結婚したい」という意見が他の年収よりも多い結果に。結婚に前向きとまではいかないまでも、女性からプロポーズされれば結婚を考えなくもないということかもしれない。

年収300~699万円の男性と結婚したい女性は、どの条件が揃えば彼が結婚に前向きになってくれるのかをリサーチしておくことで、もしかすると結婚への道が開けるかもしれない。

調査概要

調査方法:インターネットアンケート

調査対象:20~40代前半の独身男性

アンケート母数:177名

実施日:2021年11月12日~11月15日

調査実施主体:縁結び大学

調査会社:ネクストレベル

構成/ino.

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