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推しへの愛が問われる!?「推し語り」をみんなで楽しむパーティーゲームを発見

2022.02.20

昨年の流行語大賞にノミネートされた「推し活」。アイドルやアニメキャラなど、自分が「推す」人・モノを応援する活動を意味する新語だ。

その「推し活」が、いまやバズワードの域を超え、「推し活消費」として企業にも注目される現象となっている。

今回紹介するゲーム『推しの尊さを語る君と知ったかぶりの私へ #推し語り』は、まさに今ホットなトレンドにぴったりの一品。どんなゲームなのか、ちょっと紹介してみよう。

ジャンルは「正体隠匿」系ゲーム

ゲームのタイトルだけでは、どんな内容か見当もつかないが、いわゆる「正体隠匿」系のジャンルにあたる。

「正体隠匿」系ゲームとは、プレイヤーのなかで1人だけが正体を偽り、皆が一定のルールのもとで語り合って、正体を隠しているのは誰かを推理するものだ。

本作の場合、正体を隠すのは「知ったかぶり」な1人。推してもいないのに、いかにもその対象を推しているかのように話す役目が与えられる。ほかのプレイヤーは、推している対象について、推し愛を打ち明ける。最後に、誰が「知ったかぶり」で語ったのかを当てっこする。

プレイの流れとしては、各自1枚の「たんとうカード」が黒い封筒に入れて渡されるが、うち1枚だけが「知ったかぶり」カード。そのカードを受け取った人が、「知ったかぶり」を演じることになる。

ついで「お題」を決める。何枚かあるテーマカードから1枚を引き、そこにある3つのお題から1つを相談して決める。例えば「テーマカード8」にあるお題は「場所」「映画」「ゲーム」。皆に共通して興味あることが「映画」なら、それがお題になるだろう。

準備はこれだけ。そして、お題が「映画」なら、「私はスターウォーズ推しです」というふうに、各自が具体的に何を推しているのかを宣言。宣言が終わったら、いよいよ推し語りだ。

これはなんでも話してよいわけでなく、縛りがある。それが質問カード。これも何枚かあって、ランダムに1枚引く。質問には「他とは違う、その推しだけの魅力とは?」とか「推しの一番印象的なところはどこ?」といったものがあり、順繰りに質問にあったトークを展開する。

質問カードは3枚引く。つまり、各自3回の推し語りの機会が与えられ、話している中身から、だれが「知ったかぶり」なのかを推理していくわけ。

最後に「せーの!」の掛け声とともに、めいめいが「知ったかぶり」だと思う人物を指さす。一番多く指さされた人が、実際に「知ったかぶり」であれば、「推し語り」役の人たちの勝利。そうでなければ「知ったかぶり」役の人の勝利となる。

「知ったかぶり」と思う人物を指して勝敗が決まる(説明書より)

実際にプレイしてみた

以上、ルールについてざっと説明したが、正体隠匿系ゲームに馴染んでいない方には、わかりにくいかもしれない。そこで、実際に知人を集めて遊んでみた。メンツは筆者を入れて6人。いずれも、いかにも「推し活」な活動はしていない人ばかりだ。

まず、黒い封筒に入れられた「たんとうカード」が各自に配られる。封を開けると筆者の役割は「推し語り」。つまり、他の5人の誰かが「知ったかぶり」である。

そして、テーマカードは12番。「マンガ」「趣味」「みんなの共通項に関する推し」のどれかから1つを選んでお題にする。マンガ好きはたまたまおらず、皆に共通項もなさそうなので、「趣味」に決まった。それから、どんな趣味が推しなのかを宣言し、ゲームスタート。

各プレイヤーの宣言した趣味は、手芸、ウォーキング、ランニング、旅行が2人、筆者の推しはグルメである。

最初に引いた質問カードは、「素敵な思い出を語って!」というもの。自身の推す趣味にまつわる思い出について、6人が語る。手芸が趣味の人はこんな具合――

「手芸を始めたきっかけは母で、小学生の頃です。一番最初に作ったのは、母の日のプレゼントのベストでした。その後、小さなモチーフをたくさん編んでつなげて、大きなおくるみを作ったんですよ。担任の先生が結婚して赤ちゃんが生まれたから、先生にプレゼントしました。すごい喜んでもらって、赤ちゃんが大きくなっても記念に保管していました」

その方は、よどみなく、いかにも嬉しそうに語るので、「手芸の知ったかぶりではないな」と、筆者は推測した。でも、そこが落とし穴かもしれない。というのも、他のプレイヤーも語り口が饒舌だったから。逆に、筆者の語るグルメの思い出は、たどたどしいもので、「知ったかぶり」だと勘繰られるのに十分なものであった。ただし、その思い出話は嘘ではない。実はその日に片づけておきたいタスクがあって、それで気が散っていたというだけの話なのだが。

2つめの質問タイムに入った。質問は「知った(出会った)きっかけを語って!」というもの。ランニング推しのプレイヤーが次のように語る。

「昔はよく走っていましたが、子どもができてから、なかなかできずにいました。一番下の子が4歳になったときに、ランニングを再開しました。夫が自転車に乗り、4歳の子を同乗させて、一緒に走るかたちですね。夜は、家に子どもを置いて走りました。」

「知ったきっかけ」という質問は、誰もが答えやすい内容だろう。質問の中には「推しの素晴らしさをジェスチャーで表現して!」とか「推しのかわいいところを教えて!」といった、返答に窮しそうなものがある。ただ、こうした難しい質問だと、「知ったかぶり」では簡単に答えられず、そこが「知ったかぶり」を特定するポイントになるのではないかと思った。

こんなふうに、全部で3つの質問に対し全員が答え、「知ったかぶり」が誰かを決める「投票タイム」がきた。

一番多く指をさされたのは、旅行推しの1人。少し辻褄の合わない答えをしたのが、決め手となったのだろう。しかし、真の「知ったかぶり」は、ランニング推しの女性であった。いかにも好きそうにランニング愛を語るので、誰もこの人が「知ったかぶり」だとは思わなかったのである。ルールでは、最後に「勝ち負けの結果にかかわらず、『知ったかぶり』役の人に推しではない理由を聞いてみよう」とあるので、その話を糸口に大いに盛り上がった。

本作は、正体隠匿系であると同時に、勝敗にこだわらない系のゲームであるとの印象をもった。何かの集まりで、互いの緊張をほぐすアイスブレーカー的なアイテムとして、このゲームを活用するとよさそうだ。

・公式サイト:https://ryokoyabuchi.com/games

文/鈴木拓也(フリーライター)

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