OCNモバイルONEの格安スマホセットが激安だった!!
筆者のスマートフォンはもう数年前のもの。
そこで老眼気味の目にうれしい最新の大画面スマートフォンを探したところ、これが高い。携帯電話を使ってもう数十年になるが、かつての機器代大幅割引の時代を知っているものにとって、愕然とする今日この頃である。
しかも、6インチ程度の画面でも、手になじみやすいようにか、ワイド画面対策なのか、幅狭、縦長(横長とも言える)のサイズだから、1行に表示される文字が少なくなる理屈で、ニュースや気になる記事が読みにくい。大手携帯電話会社が扱うスマートフォンも年々、数が絞られているようで、納得できる価格の大画面スマートフォンが見つからないのが、筆者の現状でもあったのだ。
そこで、スマートフォンのサイズが関係しない電話機能は手持ちの5・4インチのスマートフォンにまかせるとして、サブ機の導入を検討。つまり、メールやインスタグラム、ニュースや気になる記事を読むことを主体としたサブ機という位置けだ。
そこでいろいろ探しているうちに見つけたのが、昨年末、ドコモの新グループとして子会社化されたNTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEである。設備を持たないモバイルインターネット接続サービス会社=MVNO(Mobile Virtual Network Operator)という位置づけだが、いろいろなデータを調べてみると、ドコモのデータ回線を使う事業者の中で、通信速度、WEB表示、マップ表示、動画再生、GB消費、アプリDLといったあらゆる項目で上位の評価を得ている。
しかもだ。外出先で動画再生やゲームをすることはまずなく、スマートフォンは電話とネット、インスタグラムの閲覧、LINE、スケジュール管理、写真メモなどの使用がほとんどの筆者にとってうれしいのは、その料金。初期費用が0円のドコモオンラインショップとは違い、初期手数料3300円(税込み)、SIMカード手数料433.4円(税込み)はかかるものの、音声SIMと機器がセットになった「スマホセット」のスマートフォンの機器代が異常に激安なのである。スマートフォン(格安スマホ)と紹介されているスマートフォンの品揃えはなかなかで、例えば最新のAQOUS R6 SH-51Bが、ドコモオンラインショップでは一括11万5632円のところ、OCNモバイルONEでは2月の特別期間限定で9万4484円はともかく、4Gスマホなら1円!!から。5Gスマホでもなんと1万円以下の価格で揃っている(現時点でOCNモバイルONEの回線は5G未対応)。
モトローラのミドルレンジスマホmoto g50 5Gを通信料とともに激安で入手
実際、筆者はモトローラのmoto g50 5Gを5000円以下の期間限定価格、激安で手に入れることができた(2月7日までの特価/クレジットカードによる一括払いのみ)。この原稿執筆時点では17484円になっているとはいえ(OCNモバイルONEでの正規価格?)、SIMフリーのモトローラ公式オンラインストア端末価格は32800円だから、それでも半額近いことになる。
スペックを簡単に紹介すると、5G対応。6・5インチMax VisionディスプレイHDD+(リフレッシュレート90Hz)、5000mAhバッテリー、MediaTek Dimensity 700オクタコアプロセッサー、4GB RAM搭載。プラットフォームAndroid™11、プロセッサーMediaTek Dimensity 700オクタコア(2.2GHz、2.0GHz)、メインメモリ4GB、内部ストレージ128GB。サイズ約167×約76.4×約9.26mm。重量約206g。
カメラはアウトカメラとして約4800万画素メイン (f/1.7) + 約200万画素深度センサー(f/2.4)+ 約200万画素マクロ (f/2.4)、LEDフラッシュ。インカメラは約1,300万画素 (f/2.0)。動画録画はアウトカメラメインFHD (30fps) | HD (120fps)、マクロ: HD (30fps)、インカメラFHD (30fps) | HD (120fps)というもの。スロット数は2でDSDS(5G+4G)。SIMカード1枚の利用ならmicroSDカードも使える(筆者はこれがうれしい)。防水防塵はちょっとした雨に対応できるレベルのIP52にはとどまる。
スペック的にはミドルレベルで、決して高性能機というわけではないものの、OCNモバイルONEでは数千円で買えたのだから、気軽に使いまくれる、というのが筆者の思惑。クチコミではディスプレイがHDD+で、フルHDDではないあたりに話題が集中しているけれど・・・。
スマートフォン本体を激安で手に入れたからには、月々の料金も安くなければ、旨味はない。だって、くどいようだが筆者にとってはサブ機なのだから。で、OCNモバイルONEの現在の新コース料金はと言えば、1GB/月コース770円。3GB/月コース990円。6GB/月コース1320円。10GB/月コース1760円(すべて税込み/通話料などは別途)と、これまたお安い。しかも、当月に余ったデータ量は翌月に繰り越せるのだからありがたい。で、筆者は手始めに、というか、試しに1GB/月コースからスタートすることにした。繰り越しがあるのと、ネットで簡単にコース変更が可能だからである。
もしこのまま利用できるとしたら、スマートフォンの機器代+初期手数料3300円(税込み)、SIMカード手数料433.4円(税込み)、そして月々の新コース料金と合わせても、1年目は機器代など合わせてトータル約17000円(スマートフォンの期間限定激安価格ゆえ)、2年目からは新コース料金だけだと年1万円以内(税込み)で収まり、電話としての通話料はOCNでんわアプリ利用で11円/30秒(税込み)、または10分かけ放題935円/月(税込み)となる(それでも年間27000円ちょっと)。サブ機として受信専用にすれば、SMSを含めて料金はかからない(SMS国内送信料は月内5通まで無料。6通目以降3・3円/通)。筆者もそうするつもりである(新しい電話番号は誰も知らない・・・)。
さて、注文してから1週間もかからず到着したmoto g50 5G は、モトローラ・モビリティ・ジャパンから10月1日に発売されたばかりの比較的しい新しい機種だから、設定も簡単。Googleアカウントを利用して、親機のandroid端末のデータ、アプリの多くを移行することができた。また、今の時代のスマートフォンのとしてはめずらしく、親切にも充電器、イヤフォン、クリアケース(装着済み)が付属。初めてUSB type-Cを使う人でも、即、充電を開始でき、スマートフォンをプロテクトできるから便利だ。
レビューのウィークポイントも使い方次第で気にならない
もちろん、購入前に一般ユーザーのクチコミ、専門誌のレビューを熟読。そこでは、①画面が暗い、②重く、厚みがある、③付属のクリアケース―に指紋が付きやすい・・・の3点がマイナス面での指摘のようだった。が、実機を自腹で手に入れ、使ってみると、数年前のスマートフォンを使っていた身からすれば、明るさに不満なし。実際、93%の明るさで使っているが、かえって眩しすぎないし、目に優しい印象だ。明るすぎないということは、結果的にバッテリーの持ちも良くなる理屈である。また、画面の見映えも、超高精細とは言えないものの、写真をレビューしても個人的にはまったく問題なし。それなりに美しい。
持ってみると、厚みはさほど気にならないものの、約206gはさすがに軽くない。ズシリとした手ごたえだ。片手で長時間持っていると厳しいかもしれないが、筆者の場合は、繰り返すけれど、大画面で文字が見やすいことを目的としたサブ機であり、主にメール、ブラウジング、LINE、インスタグラム、メモ撮影などの使い方だから、持ちっぱなしということはまずなく、まぁ、許せる、という感じである。クリアケースに関しては、新品の保護カバーとしての役割も持つ”おまけ”なのだから、文句を言うほうが筋違い。筆者はすでに、豊富にあるmoto g50 5G専用のケースを物色中である(ガラスフィルム付きのもの)。
モトローラのスマートフォンの特徴でもあるジェスチャー機能、スワイプ画面分割機能から、スムーズなスクロール感などを含め、動作はほぼ満足。4cmまで寄れる200万画素のマイクロビジョンカメラも使いがいがあるし、4800万画素、F値1・7と明るいメインカメラの高精細な写真にも不満はないというのが実感である(まだ使用して数日だが、そもそも価格からして、大きな期待などしていない)。
OCNモバイルONEのセール期間中に手に入れられたこともあるのだが、久しぶりに本当の意味でお買い得な買い物をしたと、密かにニンマリしているところである。読者諸氏にとっては、セールで好みの激安スマートフォンを見つけられれば、チャンスかも知れない。OCNモバイルONEのドコモ回線による5G開通にも期待したいところだ。
文・写真 青山尚暉