DIME MAGAZINE
コンパウンドとは、傷がある部分とその周辺の表面の質感を馴染ませることで、傷を目立たなくさせたり、美しく磨きあげたりするカー用品です。細かい研磨剤の粒子を含んだ液状やペースト状の薬剤で、表面を均一に若干削ることで周囲との色合いを同化させます。磨く対象や削る度合いによって適した粒度のものを選択することが大切ですが、選ぶのが難しい場合は一般的なものを使うといいでしょう。この記事では、使う頻度や用途別におすすめのコンパウンドをご紹介します。
【目次】
・トライアル詰め合わせなら無駄なし！3本セットおすすめ3選！
ボンネットのような広範囲向け！液体タイプおすすめ3選！
液体（リキッド）タイプは、研磨粒子が小さめの場合が多く伸びがよいので、車のボンネットのような水平で広い面積を少量で均一に研磨するのに適しています。磨き後が残りにくいので、手軽にボディの光沢の復元や鏡面仕上げを施す場合に使えます。ここでは、そんな液体タイプから3つのおすすめ製品をピックアップしました。
ソフト99 液体コンパウンド9800
1ミクロンの微粒子が細かい傷やザラつきを消します。9800という数字は研磨粒子の粒度を表していて、数字が大きくなるほど粒子は小さくなります。例えばこの製品なら、同メーカーのコンパウンド3000の使用後などの仕上げ研磨に適しています。使用前にはボトルを軽く揺すって、液体の濃度を均一にしてから使います。
出典 公式サイト｜ソフト99 液体コンパウンド9800
WILLSON 超微粒子コンパウンド
0.5～0.7ミクロンの細かい研磨剤が入っているので、鏡面の最終仕上げに使えます。塗装を削りすぎると復元はできないので、磨き過ぎには注意しましょう。コンパウンドにはホワイト専用や濃色車専用などもあるので、自分の車のボディーカラーに合わせて選ぶことが大切。研磨は布よりもスポンジで磨く方が均一な仕上がりになります。
出典 公式サイト｜WILLSON 超微粒子コンパウンド
3M コンパウンド5949
さまざまなコーティングの種類に対応していて、砂で擦れた表面の細かな傷でも効果的に取り除きます。1回あたりの推奨使用量は3グラム（大豆およそ3粒分）。本製品で約250回の塗布が可能です。明るい色から暗い色の車にまでと汎用性が高い研磨剤で、ポリッシャー（バフがけ）にも使えます。
垂直部分でも液だれしない！ペーストタイプおすすめ3選！
ペーストタイプのコンパウンドは、やや研磨粒子が大きめのことが多く、粘度が高いので、傾斜のあるボディ面でも垂れ落ちずに保持し使いやすい固さです。車のボディで立ち上がった面や、下部での使用が適しています。粒子が大きいコンパウンドの用途は、最終仕上げではなくその手前の段階で使いましょう。
3Mコンパウンド5985
傷をなめらかに整えて、車の輝きを取り戻します。傷の除去と塗装の修復のバランスは、同社のコンパウンドの中でも中間くらい。幅広い用途で使いやすい粒度です。この製品は超微粒子タイプなので、別途仕上げをしなくても十分な輝きになります。明るい色にも暗い色にも制限なく使えます。
ソフト99 超ミクロンコンパウンド
液体コンパウンドに匹敵するほどの超微粒子なのに、塗装を削りすぎずに劣化被膜や細かな傷を取り除き、光沢を復活させます。ワックスがけの下地として使用すれば、ワックスのノリや保持がよくなって仕上がりに貢献します。洗車キズや日々少しずつ増える砂傷程度なら問題なく消え、幅広いカラーにも問題なく使えます。
Holts ティン コンパウンド
ブラック・メタリック車用に開発されたコンパウンド。ワックス成分を含み、ツヤも出せるため光沢の復元効果に優れています。スポンジに取ったコンパウンドを叩くように馴染ませてから、タテ・ヨコ30センチ四方を直線的に磨くとうまく磨けます。
出典 公式サイト｜Holts ティン コンパウンド
専用品なら金属部分がピカピカ光る！金属専用おすすめ3選！
金属専用のコンパウンドは、車のボディに限らず、身の回りのあらゆる金属部分を対象としています。経年で変色して曇った金属のツヤや、軽い腐食による表面の劣化程度なら、元の輝きへとキレイに戻せます。対象となる金属にも制限はないため、楽器などを始め多くの金属に対する万能研磨剤として1つ持っていれば大変役に立ちます。ひどい鉄サビなどには向きません。
日本磨料工業 ピカール液
金属向け万能研磨剤としては、このピカールがもっとも有名でしょう。金属に限らず、プラスチックの表面研磨や車のヘッドライトの曇り除去にも効果があります。金属の研磨は一気に広範囲をすると大変なので、こまめにやることをおすすめしますが、このピカールなら使用前に容器を振って撹拌するだけなのでお手軽です。
出典 公式サイト｜日本磨料工業 ピカール液
ブルーマジック メタルポリッシュクリーム
金属表面の酸化被膜や軽度のサビくらいなら、汚れを除去して鏡面のような光沢に回復し、さらにシリコンコーティングまでできる製品です。
くすみが取れひと皮剥けたような輝きを取り戻せるので、車のホイールやバイクのマフラーのメンテナンスに使うといいでしょう。固すぎず柔らかすぎない適度な粘度で、布に取りやすく伸ばしやすいのが特徴です。少々においがキツイので、十分な換気をして使いましょう。
アサヒペン 金属みがき ピカピカン
布を用意しなくても、研磨剤を含んだワタを、磨く場所に必要な量だけちぎってサッと使える製品です。仕上げもティッシュで拭くだけと、圧倒的な手軽さが受けています。車やキッチンなどの広い場所を大掛かりにやるのではなく、小さなスペースを手軽にサッと磨く用途に向いています。
出典 公式サイト｜アサヒペン 金属みがき ピカピカン
トライアル詰め合わせなら無駄なし！3本セットおすすめ3選！
コンパウンドを初めて使うときに、何を買えばよいか迷う人にピッタリなのが、こちらに紹介するセット商品です。いずれも3本セットで、それぞれ粒度や用途が異なるものが入っています。例えば車のように磨くパーツの種類が多いものは、こういったセット商品があると対応しやすいでしょう。ここでは、そんなセット商品から3製品をご紹介します。
ソフト99 液体コンパウンドトライアルセット
粒度や過程の違う3製品がセットになっていて、3000番は傷やザラつきを消し、7500番は薄く残る磨き跡をぼかす、9800番は超鏡面に仕上げる用途で使えます。順番に使うだけで、キレイに仕上がる点も初心者向けです。
出典 公式サイト｜ソフト99 液体コンパウンドトライアルセット
3M コンパウンド3本セット
ハードタイプですが、ボトルの腹を押すだけで簡単に適量を出せて手軽です。3Mのコンパウンドを試してみたい方にも、電動ポリッシャーでガッツリ磨きたい方にも向いています。
粒度が荒いものでP2000程度ですので、多くの傷を補修できます。ノンシリコン・ノンワックスだけに、施工後の保護や輝きの持続をさせたい場合には別途ワックスを掛けると良いでしょう。
車に積んでおいて、気になったときに手軽に取り出して使うのにも向いています。
コンパウンド ミニ スポンジセット
スポンジもセットになったお得な製品。セット品の特徴でもある、幅広い粒度と用途のものが少量ずつ揃います。お試しにも携行にも向いていて便利です。一家にひとつあれば、自転車・バイク・ゴルフ・キャンプ・スキー・釣りなどの道具はすべてお手入れができそうです。このチューブタイプは色の制限がなく、汎用性が高いのも魅力のひとつです。
出典 公式サイト｜コンパウンド ミニ スポンジセット
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文／ねこリセット
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