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偏差値だけじゃない!受験のプロに聞く後悔しない高校の選び方

2022.02.11

高校は偏差値だけじゃない!受験のプロが教える後悔しない学校の選び方

今、中学3年生は受験シーズン真っ只中。受験勉強はもちろん、志望校の願書を書き、試験本番への準備を着々と進めている時期だ。そんな先輩の背中を見ている中学1・2年生は、「こんな高校に行きたい」というイメージはすでに持っているだろうか?

「まだ先の話だし、真剣に考えなくてもいいでしょ」
「なんとなく入れそうなところでいいや」
「高校の情報を調べるのって面倒」

…そんな風に考えてはいないだろう?実は高校入学後、「もっと早くからしっかり考えておけばよかった…」と後悔してしまう人は意外と多い。

高校のことを調べ始めるのは、早いに越したことはない。行きたい高校を早く見つけることができれば、その高校入学に向けた対策に、長い時間をかけられるからだ。

そこで、オーダーメイドカリキュラムの家庭教師や個別教室を展開するアルファコーポレーションが、独自の視点で受験シーズンにこそ知っておきたい後悔しない学校選びのポイントを解説。

高校は偏差値だけではない

「とりあえず高校は偏差値で決めれば良いかな」と思っていないだろうか?確かに偏差値(学力)は高校 選びにおいて重要なポイントさが、それだけで決めてしまうのはオススメできない。せっかくの高校生活なので、「ここに入ってよかった!」と思えるような高校に行きたいはず。そのために、志望校は教育方針や場所、雰囲気など、様々な点を考えて決めるようにしよう。

◆校風 / 教育方針
校風や教育方針は、そこがどんな高校かを決める大事な要素。学校生活における自由度 (校則) や 学習カリキュラム、学校行事などは、その高校の教育方針に大きく左右されるからだ。これらは学校の HP や高校比較サイトに載っていることも多いため、事前に確認するようにしよう。

◆学科 / コース
どんな学科やコースがあるかは、「自分がその高校で何を学ぶか」に直結する。学科は主に普通科と専門科 の2つがある。普通科では、大学進学のための普通教育に関する教科(国数英理社および、保健体育・芸術・ 家庭・情報・総合)を学習し、その中からさらに理数科、国際科などに細分化していく。専門科は、工業系、商業系、看護系など、就職に有利な専門知識や技術を身につけられる。

◆場所
「どこに学校があるか」は非常に重要なポイント。ただ住所を調べるだけでなく、自分が 3 年間通うことを考え、実際に通学のシミュレーションをしてみると良いだろう。もちろん遠くの高校であれば、バス代や電車代がかかることも考えないといけない。

◆雰囲気
高校見学などに参加し、その学校の雰囲気を知る事はとても大切。「どんな生徒がいるか」「校舎はどんな感じか」などは、高校生活に大きく関係していく。”高校生になった自分”をイメージする良いきっかけにもなるので、積極的に高校へ足を運ぶようにしよう。

高校卒業後の進路も考える

「まだ入学もしてないのに、高校を卒業した後のことって言われても…」と思うかもしれない。しかし、高校選びには「卒業後の進路」を考えることが非常に大切。ここからは、実際にどのようなポイントを見ておけば良いかを説明。

◆進学率
将来、大学や短大、専門学校への進学を考えている人は、進学率を必ずチェックするようにしよう。特に最近は、進学校でなくとも大学進学率が伸びている高校もある。高校の HP をチェックしたり、 学校説明会に参加することで進学率を知ることができる。もし行きたい大学が決まっていれば、

・その高校から自分が志望する大学に行った人はいるか
・志望大学と 同レベルの大学への進学率はどれくらいか

などもチェックできると良いだろう。

◆大学付属校の種類
「大学付属の高校に行きたい」と考えている人もいるだろう。そんな人に知っておいてもらいたいのが、大学付属校には

・ほとんどの生徒が系列大へ推薦で進学できる“純付属校”
・他大学への進学の道も ある“半付属校”
・半分以上の生徒が他大学に進学する“半進学校”

の 3 つの種類がある、ということ。それぞれにメリット・デメリットがあるため、大学付属校への進学を希望する人は、自分が行きたい高校がこのうちのどれに該当するかをあらかじめ調べておこう。

◆指定校推薦枠
指定校推薦とは、大学側が指定した高校に推薦枠を与える制度。この制度を利用すれば、推薦入試で大学を受験することができる。その合格率はほぼ100%だ。

「でも、良い大学の推薦枠って、レベルの高い高校にしかないんでしょ…?」と思うかもしれないが、必ずしもそうではない。例えば、偏差値が50を切る高校であっても、偏差値60以上の有名大学の推薦枠を持っていることもある。もちろん「どの大学の推薦枠を持っているか」は高校によって違うため、指定校推薦での大学進学を考えている人は、 事前によく調べておく必要がある。※推薦枠は非公開の高校もある。

また、高校からの推薦を受けるには、それぞれの大学が定める基準(主に評定平均値)を上回る必要がある。こう聞くと、「推薦枠を取るのって大変そう…」と思うかもしれないが、高校は中学と違い、近い学力の生徒が集まる。つまり、スタートラインは一緒なのだ。

今現在の成績に自信が無くても、しっかりと積み重ねていくことで、推薦枠を取ることは全然不可能ではない。

高校を選ぶうえでの『心得』 ~学校選びの基準は一人ひとり違う~

「一緒にこの高校を受けようよ」
「この高校が良いらしいよ」

そんなことを、友人や先輩、周りの大人から言われることもあるだろう。確かに、高校に興味を持つきっかけとしては良いかもしれない。しかし、周りの意見に流されて進学先を決めてしまったことを後悔している人も少なくない。

実際に3年間、高校に通うのは自分自身。高校のことをよく調べ、最後はしっかりと自分で判断するようにしよう。自分の性格や将来の夢などによって「学校選びの基準は、一人ひとり違う」ということを、決して忘れないように。

関連情報:https://alpha-katekyo.jp/

構成/DIME編集部

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