子供の写真&動画データの整理術①「貯まる一方の子供の写真。整理するには何がオススメ?」
子供の写真や動画のデータ、整理できていますか? 今回のFAMILY DIMEの特集は「これで解決!子供の写真&動画データの整理術」。5回にわたり、その極意をお伝えしていきます。
1回目の今回は、データ整理の方法3つとそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。進級を前に、この1年の思い出を振り返りながら整理しておきましょう!
デジタルだからこそ整理が重要
デジカメやスマホの普及によって、私たちが写真を撮る機会は激増しました。誰でもキレイな写真が撮れてその場で見られ、友達などとの共有も簡単と良いことずくめですが、唯一の欠点はデータが紛失しやすいことです。
実家には何十年も前に撮った写真が残っていても、数年前にデジカメやスマホで撮った写真はどこにあるか分からない。なんてこと、ありますよね? なぜプリントされた写真が残っているのか。それは、モノとして存在し、アルバムなどに整理されているからです。家族の思い出が、将来どこかになくなってしまわないように、デジタルだからこそ、整理や保存について考えて取り組んでいきたいですね。
デジタル写真の整理・保存手段は主に3つ
デジカメやスマホで撮った写真を、具体的にどう整理、保存するかを考えていきましょう。大きく分けると3種類の方法があります。1つめは、GoogleフォトやiCloudといったクラウドサービスです。デジカメの写真ならパソコンのブラウザ経由、スマホならアプリを通じて使用されることが一般的です。クラウドに保存することでバックアップとなり写真の共有も容易になります。
2つめは、外部のストレージに保存して整理する方法です。デジカメの写真をパソコンに転送して保存することが多いでしょう。パソコン内蔵もしくは外付けのHDD(ハードディスク)やSSDといったストレージに移すことで、SDカードやスマホ本体が壊れても写真データは安全です。
3つめは、「みてね」「アルバス」といったスマホ専用の写真アルバムアプリです。基本的には無料で使え、データのクラウドバックアップや、無料プリントに対応したサービスもあり、使うママさんも増えています。
では、次に「クラウドサービス」「HDDなどの外部ストレージ」「アルバムアプリ」それぞれのメリット、デメリットを解説していきます。
「クラウドサービス」
一定の容量内であれば無料。家族との共有も簡単
今やもっとも一般的な方法が、GoogleフォトやiCloudといったクラウドサービスです。大きなメリットは、一定の容量内であれば無料で使えること。また、家族や友達との写真の共有も簡単。自分の持っている別のデバイス(パソコンやタブレットなど)からアクセスでき、スマホを機種変更した際も、データの引き継ぎが可能です。
意外と知られていないことですが、クラウドサービスのサーバーは信頼性が高く、データがなくなることはまず考えられません。パソコンのHDDに保存するよりも安全と言えるでしょう。一方でデメリットは、使用する容量によっては月額などの使用料がかかることです。
「写真整理用HDD」
パソコンのHDD、スマホに直接接続できるHDDのほか、自動整理するHDDも
バッファロー『おもいでばこ』(2TB 実勢価格約3万7999円)。そのほか容量が1TBのモデルも。
かつてデジカメではSDカード、もしくはUSBケーブルなどを介してパソコンに写真を取り込み、内蔵HDDなどのストレージにデータを保存する方法が一般的でした。スマホでもUSBケーブルやクラウドサービスを介してパソコンに写真データを転送して保存が可能です。
パソコンを持っていない場合はこうした方法は使えませんが、最近はスマホに直接接続できるタイプのHDDが登場しています。クラウドサービスと同じ容量で比べると、HDDのほうが安く使えます。ただし、HDDなので壊れてしまう可能性もあります。
また、SDカードやスマホから直接データを転送して、テレビなどの画面で整理・表示できる製品として、バッファローの『おもいでばこ』があります。リモコンが付属し、操作が簡単なことも特長です。クラウドとは異なり初期投資が必要ですが、一回買えば追加料金なくずっと使えるのはメリットです。
「アルバムアプリ」
スマホ撮影のみならオススメ
無料・無制限でアップロードできる「みてね」。写真を自動整理し、おじいちゃんおばあちゃんがコメントできる機能などもある。
GoogleフォトやiCloudといったクラウドサービスにもスマホ用のアプリはありますが、ここでは、それ以外の写真に特化したものを「アルバムアプリ」として解説します。
スマホ専用に作られたアルバムアプリは、それぞれに特徴があります。写真の共有が簡単なもの、無料でクラウドストレージにバックアップできるもの、プリントサービスと連携してフォトアルバムなどが作れるものなど。中には、毎月数枚まで無料でプリントできるサービスもあります。デメリットとしては、アプリごとに機能が異なることです。
デメリットとしては、デジカメで撮影した写真は扱いにくいことです(クラウドなどを使用して共有する方法もありますが面倒です)。デジカメは使わず、もっぱら写真はスマホで撮っている人であれば問題ないでしょう。
組み合わせて使ってもOK
これらのサービス・製品はどれかひとつだけを選ばないといけないわけではありません。クラウドとアルバムアプリ、クラウドとHDDといった具合に、複数を組み合わせて使うメリットは大きいですし、実際にそう使っている人も多いです。
次回以降は、「クラウドサービス」、「写真整理用HDD」、「アルバムアプリ」のそれぞれのサービスや製品を詳しく紹介し、その選び方と使い方のコツを解説していきます。
文/小口覺
こちらの記事もチェック!
「FAMILY DIME」では『@DIME』と『HugKum』がファミリー向けのお役立ち記事をともに制作するプロジェクトです。
『HugKum』では“子供の写真を上手に撮るコツ”を特集中です。ぜひ併せてご覧ください!