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久々にAndroidタブレットの進化を感じた「Lenovo Tab P12 Pro」の使い勝手とバランスのよさ

2022.02.07

2022年現在、タブレットといえば「iPad」シリーズというイメージの人も多いはず。実際、Android OSやWindows OSを搭載したタブレット製品は数が少なく、スマートフォンはAndroidだけど、タブレットはiPadを使っているという人も見かけます。

というのも、Androidを開発するグーグルは、近年Chrome OSを搭載した「Chromebook」と呼ばれる製品を数多く展開。また、Windows PCの中にも、タッチパネルを搭載したり、〝2in1〟と呼ばれる、ディスプレイとキーボードが分離するタイプの製品があるため、純粋なタブレットは活躍の幅が狭くなってきています。

そんな中、レノボから新たに発売されたのが「Lenovo Tab P12 Pro」。Android OSを搭載し、高性能なチップセットを採用している、市場全体を見ても数が少ない「ハイエンドAndroidタブレット」です。

タブレットの利点は、主にスマートフォンよりも大画面、ノートパソコンよりも機動力があるという2点と筆者は考えています。Lenovo Tab P12 Proは高性能なチップセットを乗せることで、ビジネス用途、プライベート用途を問わず、様々なシーンで活躍できる1台に仕上がっています。

この記事では、Lenovo Tab P12 Proの実機を試せたので、詳細な使用感を含め、レビューをお届けします。

本体デザイン/付属品

本体サイズは約285.6×184.5×5.6mmで、モバイルノートPC同様のサイズ感ですが、わずか5.6mmの薄型設計が魅力。似たサイズを持つ「iPad Pro(12.3インチモデル)」では厚さ6.4mm、13インチディスプレイ搭載の2in1 PC「Surface Pro 8」では厚さ9.3mmであることからも、Lenovo Tab P12 Proの薄さが際立っていることがわかります。

本体質量は約565gで、こちらもサイズを考えれば十分軽量。ただし、本体を独立して立てるために装着するバックカバーは約152g、セパレート型のキーボードは約288gなので、合計すると約1005gになります。すべて装着した状態でも、軽量が特徴のモバイルノートPC並みの質量といえそうです。

本製品を電車通勤時などに使う場合には、バックカバーやキーボードを利用せず、約565gの本体のみを持てばいいことになります。比較的大きいタブレットであるため、片手での操作は難しいですが、席に座りながら動画を観る、電子書籍を読むといった使い方は快適です。

本体カラーは「ストームグレー」のみ。背面の上下で若干色味が分かれるツートンカラーを採用しているのですが、落ち着いた印象の色合いと、指紋が付着しにくいサラサラとした手触りになっており、見た目からもハイエンド製品であることが伺えます。

購入時には、先述のバックカバー、キーボードのほか、「Lenovoプリシジョンペン3」が同梱されています。タブレットとしては、キーボードやタッチペンが別売のモデルが多い中、追加料金なく一式そろうのはうれしいポイント。タッチペンやキーボードは、タブレットに接続するだけで、自動的にペアリングされるので、すぐに使い始めることができました。

ディスプレイとキーボードは、マグネットでぴったりとはまる。

キーボードはカバータイプの製品としては、比較的深いキーストロークが特徴。配列も一般的な日本語配列なので、PCを操作しているのとほぼ変わらない感覚で使用できます。

バックカバーには、Lenovoプリシジョンペンをタブレット背面に磁石で装着した際にも、上からしっかり保護できるように、タッチペン分のふくらみがあります。そのため、バックカバーを装着した状態でタブレットを机に置くと、少し斜めになります。

ふくらみの分、厚さが若干増してしまうので、個人的には、背面は完全にフラットにして、タッチペンはタブレットの側面に装着できたほうがうれしかったのですが、カメラレンズが机に接触せず、少し傾斜がつくおかげで、手前からのぞき込んだ時の視認性があがるといったメリットもあります。タッチペンが行方不明になりにくいのも特徴ですね。

ディスプレイ/オーディオ

ディスプレイサイズは12.6インチで、タブレットとしてはかなりの大画面。解像度は2K(2560×1600)となっており、HDR+にも対応するなど、鮮やかで精細な画面表示が楽しめます。

スマートフォンと比較して、タブレットは動画視聴やアプリゲームといった、娯楽に使用するという人も多いはず、ディスプレイ性能の優秀さは、そのままエンタメコンテンツの魅力をひきたてる要素の1つになるので、しっかりとこだわられているのはポイントです。

また、120Hzのリフレッシュレートに対応しているのも、特筆すべきポイントの1つでしょう。リフレッシュレートは、画面が一秒間に書き換わる回数を示す数値で、数字が大きいほど、滑らかな画面表示が楽しめます。

120Hzは近年のハイエンドスマートフォンに搭載される機会が多い高水準となっており、アプリゲームを頻繁にプレイする上では、無視できない要素です。また、スマートフォンよりも大画面なタブレットでは、リフレッシュレートの違いがより顕著に表れるので、滑らかさがしっかりと体感できます。

オーディオ性能としては、ドルビー・アトモス対応のJBL製スピーカーを4基搭載。本体を横向きに持った時に、左右に2つずつ搭載する形になっているので、動画視聴の際などには、より臨場感のある音が楽しめます。かすかにぼやけた印象もありますが、全体的な音圧も強く、多くの人が満足できるレベルに仕上がっているでしょう。

また、本体を横向きにした場合、上部に2つのマイクが搭載されています。ユーザーの声を集音しやすい位置に配置されているので、オンライン会議などに用いても、イヤホンなしで十分活躍できます。

操作性/スペック

Androidタブレット製品自体が少ない中、本製品を強くおすすめしたい理由の1つが、性能の高さです。チップセットには、Snapdragon 870を採用し、メモリは8GB、ストレージは256GB。文句なしのハイスペック構成になっています。

先に紹介したディスプレイ性能も併せ、動作はかなり快適。アプリの起動やWebブラウジングでカクつくシーンは見られず、アプリゲームも快適に動作します。

何度も紹介している通り、本製品はAndroidタブレットなので、アプリはGoogle Playストアからインストールでき、操作もほぼAndroidスマートフォンと同様。Googleアカウントを介して、気軽にデータの同期も行えるため、Androidスマートフォンに慣れているユーザーは、ほぼ迷うことなく使用できるでしょう。

少し残念なのが、LINEはAndroidスマートフォンに登録されているLINEアカウントと共有できず、新たなアカウントを作成するか、データを移行する必要がある点。製品の問題というよりは、LINEの仕様上の問題なのですが、PC版のLINEがAndroidタブレットでも使えるようになるなど、アップデートに期待したいところです。

バッテリー容量は1万mAhで、連続使用時間は約14時間。ゲームを長時間連続してプレイするなど、極端な使い方をしない限りは、一日しっかり使用できる余裕を感じました。生体認証は顔認証、電源ボタン内蔵センサーによる指紋認証の両方に対応しています。

高性能タブレットとなると、発熱も気になるポイントですが、長時間アプリゲームを起動していても、少し温かくなる程度で、使用上問題はありません。

本製品はAndroid OSを搭載しているため、通常は1画面に1つのアプリ、もしくは「マルチウィンドウ機能」を使って、2つのアプリを画面分割して表示しますが、「生産性モード」をオンにすると、起動したアプリがウィンドウとして表示され、PCのように使うことができます。複数のアプリを起動しても快適に動作するのは、ハイエンド製品ならではでした。

生産性モードオフでの画面分割表示

生産性モード

Android OSということもあり、スクリーンショットは電源ボタンと音量を下げるボタンを同時に押すことで撮影できるのですが、本体サイズの大きいタブレットでは、非常に押しにくいのも事実。

使い始めのころはここに不満を感じていましたが、キーボードに搭載されている〝はさみ〟のキーを使うことで、範囲指定でのスクリーンショットが撮影できると気付いてからは、快適そのものです。

文句なしのハイエンドAndroidタブレット! 「Android 12L」にも期待が高まる

筆者自身も久しぶりのハイエンドAndroidタブレットを試したという事情もあり、改めてAndroidスマートフォンとほぼ同じ操作で使用できる大画面タブレットの快適さ、大きい画面で見る動画や電子書籍の迫力の違いを感じました。

LINEが連携できず、LTE通信にも非対応となっているので、スマートフォンは連絡ツールとしてコンパクトで持ち運びやすいものを使い、動画やゲームは本製品で楽しむといった使い方もおすすめです。屋外でタブレットのデータ通信を行いたい場合は、テザリング機能などをうまく活用すれば、大きな問題ではありません。

SIMスロットはあるが、SDカードのみ挿入できるようになっている。

また、初期搭載OSこそAndroid 11ですが、タブレットやフォルダブルスマートフォンといった大画面Android端末向けの「Android 12L」も開発が進められているため、アップデートに期待がかかります。Androidスマートフォンとほぼ共通の操作性で、より大画面操作が快適になるようカスタマイズされれば、今以上の生産性/操作性に期待ができます。

Android 12Lの登場により、これからフォルダブルスマートフォンのバリエーションが増えることを予感させるのと共に、対応したタブレット製品の発売も増える可能性も考えられます。実際、2022年2月1日には、NECがAndroidタブレットの新製品を発表しました。

Lenovo Tab P12 Proは、高性能Androidタブレットとして、筐体デザインや動作性、キーボードやタッチペンといった付属品も含め、非常に満足度の高い製品であるのと共に、これからのAndroidタブレット市場の活性化を予感させる1台です。

取材・文/佐藤文彦

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